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住友商事の学生向けの新卒就職活動イベントに登壇しました(前半)

ご存じ?の通り、私が新卒で入ったのは住友商事という会社です。

で、表題の通りなのですが、

「なぜ住商?新卒?あなたが住商卒業生じゃないの?」と突っ込みがきそうですね。

本イベントは一般的な会社説明ではなく、総合商社や住友商事に一定の理解があり、かつ、住商に入ってからのキャリアの考え方/作り方について意識してもらう、との趣旨のイベントで、住商卒業生の当方にもお誘いがありました。

住商の人事も「キャリアは自律的に作るもの。今や新卒で入った会社で勤め上げる時代でもないし、本イベントでの話をヒントに、ファーストキャリアとして総合商社や住商を選ぶことについて考えて欲しい。」と仰っていました。

本当に素敵なことだけど、このスタンス、なかなか難しいところですよね。

相変わらず就活ランキングでは上位に位置する総合商社でも、色々と考え方は変わったものですね。


上記の趣旨で、会の前半は住商1本ではない異例の3名によるパネルディスカッション。

他の2名は

Iさん:他大手商社→戦略コンサル→住商
Oさん:住商→起業→住商

という面白いご経歴の方々。パネルディスカッションは新卒イベント云々を忘れ、私自身素直に楽しむことが出来ました。


(お二人のお話で印象に残ったこと(イベント後のアンケートっぽい))

Iさん:
営業からご自身で経理トレイニーのキャリアを取りに行ったこと、その後、モザンビークの子会社で20代後半でCFOを経験した後、更なるチャレンジのために戦略コンサル、でもやっぱり「脇汗」をかいて事業側を推進したいという思いで住商へ、、、との流れ。

汗ではなく、「脇汗」。この日一番のパワーワード。共感を感じましたし彼の思いが伝わりました。

確かに商社時代に脇汗をかく瞬間は頻繁にありましたし、あれはコンサルとは違う毛色の汗。ほぼ自分に落ち度が無くても突然降ってくるトラブル、影響する金額等のインパクト、自身が主体的に急がないと進まない半端ない焦り、、、、あれは忘れられないですし、今でも夢に見ます。

今の事業で近しいものは感じることはあっても、XX億円の損失可能性、や全く言葉が通じないし聞き取れないブチギレしているインド人、に匹敵する本気の脇汗をかけているか、、と自分に問うと、無い方が良いけれども足りないかもしれない、そう感じさせられました。

(※なお脇汗の例は分かりやすいものを挙げただけで、もっと重い、どろどろしたものもありますね)


Oさん:
住商内でのリスク→営業や、米国住商の駐在時に知り合った方との創業話。栄光からの転落(といったら失礼かもですが)、、、の実話は、まさに「現実は小説より奇なり」で、感じさせられるものがありました。

「最初の12万円の売上の感動」、についてはゼロイチの難しさと、一歩踏み出せた感動のところで、まさに共感出来ました。

「その後、Googleでアプリ大賞受賞&Forbes掲載や社員拡大等のイケイケモードから、コロナやサービス改善での怠慢(Oさん曰く)により、一気に収益が落ちて資金がつき、金集めに奔走するも断られまくった話…」はまさにリアル起業話だし、ある意味自身より先を進み、かなり重いご経験をされているため、リアルに伝わってきました。そして当然ながら、自身にもその可能性はありうるわけで、他人の話では無いよな…と、身が引き締まりました。

「その後の選択での住商、というのも、住商をうまく活用して、自身のやりたいことや事業を進めつつ、家族も大事にしたい…とのお話。とはいえ、住商はコネではなく中途の一般採用で受け、4回も面談を重ねた…」というのも、単なる出戻りではない双方の覚悟を感じました。



お二人とも話がうまく、かつ内容の詰まったものだったので、その中で自身の経験や話がどこまで学生に刺さったかは分かりませんが、斯様な2人と話す機会が取れたこと自体が勉強になり、非常に有意義な時間でした。


(前半はほぼ感想でしたが、後半に続きます)