見出し画像

Voigtlander[フォクトレンダー] APO-SKOPAR 90mm F2.8 SLIIS

みなさん、お疲れ様です。
Laskey@Photographerです。
今年は秋が短いと言うか、寒くなり
そうで寒くならない変な冬の始まり
方ですね。
ところで、ブラックフライデー。
乗せられた訳ではありませんけど、
今更またレンズに手が出てしまい
ました。
この歳になって、何故か業界の
レジェンドみたいな方々と交流を
持つにつれ、興味が湧き続けると
言う。沼と言うより、確信的な病
ですね。笑えない。

フォクトレンダー。もともとは
1756年創業のドイツの老舗光学
メーカーです。
1959年創業のコシナがその商標権
を1999年に獲得して以来、日本で
フォクトレンダーのカメラ用レンズ
が作られています。
コシナは自社ブランド品こそ有名には
なっていませんが、各社のOEMを
やってたのは今となっては有名な話。

90mm f2.8 SL

で、いつも撮るポートレートには
85mm近辺のレンズがとても便利
なので、この焦点域のレンズは
ちょっと気になってしまうのです。
大抵は鏡筒がそれなりに長いレンズ
が多いから、今使っているレンズに
比較して特段持つ理由も無いので
購入には至らないのですが、今回
のは先ず、見ないようにしていた
のに、BESSAを修理に出した時の
コシナのお客様サービスのメールが
珍しく、カメラに気持ちある人が
書いてる文章だったので、ついつい
リンクのWebサイトを見てしまい、
この見た目に興味を引かれてしまい
ました。
そして、古いレンズのオマージュ。
って、コシナの作戦に見事に引っかか
りました。(笑)
古いニッコールレンズを彷彿とさせる
デザイン。コレは反則だろー。しかも
カニ爪まで付いてる。
ここまでなら、買わなかった。けど、
このコンパクトさ。
絞り羽の枚数が同じ90mm f2.8VM
と違う点を除けば、光学性能は全く
同じ。厳密に言えば絞り羽の枚数は
ボケのカタチに影響しますけど、
それよりコンパクトさが良さげです。

電子接点がある

現物を触ると、質感シッカリ、
絞りリングにピントリングの触感が。
あー、ダメだコリャ、気持ちいい。
で、気がつくと、お買い上げありが
とうございました。と店員さんに
言われていた。
Amazonのセールより安かったから
いいとしよう。病の人は何かと自分
が正しい理由をこじつける。

それはともかく、問題は実写での
実力です。

Model LUNA

開放f2.8で撮影してみる。
紅葉した楓は意外に厄介な被写体です。
赤系の発色に、縁取り。と言う
色飽和やフリンジが出やすい。
デジカメがあまり得意じゃ無い分野。
だけど、流石に中身は最新技術。
綺麗に描写されています。

そしてマニュアルフォーカスですが、
ピントリングがホント滑らかで、適度
な重さがあって使い易い。
Nikon Z9にFTZを介しての使用です
が、ピントのヤマも実に掴み易いので
比較的スムーズに撮れます。
そして、やはり、この写りですよ。
パキパキしすぎて無いのに抜け感は
いい。
ボケにフリンジも無くて綺麗に前も
後ろもボケてくれます。
描写の面では不満はほぼ無し。
強いて言えば、最短撮影距離が0.9m
と寄れないところはありますが
そう言う使い方をしなければなんら
問題無し。

Nikon Z9 ストロボ使用

隅々まで綺麗な描写じゃないかと
思います。
ストロボを焚いてるので、色も綺麗
に出ています。
フォクトレンダーは他にも何本か
ありますが、どれもチープに感じる
物が無いんですよね。
昔ながらと言っていいのかどうか
分かりませんけど、真面目に作って
あるなぁ。と言う印象です。

最近のデジカメはAFの精度、速さが
便利なのに、わざわざMFを使うか?
と言う感じですが、好きな描写を
探すのには何でもアリだと思います。
それにしても、コシナ。やりますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?