ノロウイルス体験記

先日ノロウイルスと思しきウイルス性胃腸炎に感染したのでそのレポートを書こうと思い立ちました(唐突)。なお、ノロウイルスの恐ろしさ凄惨さについては私よりも達者にレポートしている方が沢山いるので特に役立つことは無いかと思います。


事の発端(と思われるもの)

冒頭にも書いたようにノロウイルスであるという確定診断は受けていないので推察でしか無いのですが、思い当たる節がこれしかないのでノロウイルスに感染したとして事の発端を記述していこうと思います。

2024/03/15(金)、運転免許証の更新のため有給を取得しました。おっちょこちょいの私ですが、意外にも無事故無違反なのでゴールド免許、なので更新発行は即日で終わります。時間に余裕があるので免許更新したら一杯飲んで帰ろうと目論んでいました(当日の移動は電車)。
免許更新を13時に行い14時には終わりました。私は意気揚々と駅チカにある早朝8時からやっている終わっている居酒屋(褒めている)にフラフラと入り込み、ホッピーとかいう終わっている酒(褒めている)を注文しました。
余談ですがホッピーというのは甲類焼酎の割材、あるいはその出来上がった液体のことです。ホッピー自体は麦芽とホップを用いて作られているノンアルコール飲料であり、これを焼酎と合わせることでビールのような風味になるというものです。横須賀の下町で汚えジジイがよく飲んでいる呑兵衛なら絶対に覚えておくべき酒です。
私は少々アルチュウ(ピカチュウの亜種)気味なので、お通しのみでホッピー3杯はイケてしまいます。当時、空腹だったということもあり、その調子で飲んでいたらめちゃくちゃ酒がキマってしまいました。隣に永遠に独り言を話すオバサンが座ってきても「かわいいな~」と思えるくらいにはすべての物事に寛容になっていました(それは嘘、オバサンは本当)。

もうなんかわけわかんなくなってきたときにメニュー表に「生牡蠣ポン酢(宮城産)」の文字が見えました。私は無類の牡蠣好きで、子供の頃、家にあった牡蠣(誰かからの贈り物)を全て喰らい尽くしたという逸話があるほどです。また、これまで一度も牡蠣に当たる、いわゆる牡蠣が保有しうるノロウイルスに当たったことが無かったので、なんの疑問も持たず注文し、食しました。

美味しそうでしょ

2個で680円だったかな?まあそんなもんですよね。実もプリプリしてて、実際めちゃくちゃ美味かったです。凄く久しぶりに食べたのですが、美味すぎて絶頂を迎えかけるほどでした。牡蠣ってあの磯臭さとクリーミーさが唯一無二なんですよね。
牡蠣以外にも海産物ではない何かを頼みましたが記憶がありません。まあ、それなりに飲んで食べて3000円で会計。このご時世では安い方でしょう。満足して帰り、家に帰ってから飲みなしてから、Twitterで大暴れして寝ました。

初期症状

2024/03/16(土)、馬鹿なのでこの日も飲み会でした。遠方で働いている友人(といっても10歳年上)と久しぶりに会うので昼から飲むことに。その日は主に焼き肉、ラーメンを食べたのですが、生焼けの肉を食べたという記憶もないですし、普段そういうことにうるさいタイプのオタクなので気を使っていたと思います。そういうことで馬鹿みたいに暴飲暴食して18時ころに家に帰宅、少し寝ました。
23時ころ、土曜日に放送・配信される「薬屋のひとりごと」というアニメをめちゃくちゃ楽しみにしているためムクリと起き上がると明らかに身体がおかしいことに気付きました。何故か悪寒が止まらないのです。本当にもう体調が悪くて、大好きな薬屋のひとりごともほぼ無の状態で観ました。羅漢が一発で女を妊娠させるほどの圧倒的強者男性であることまではわかりましたが、なんか話があんまり頭に入ってきませんでした。

薬屋のひとりごとを観終えたあとしばらくブルブルと震えていると、急激にお腹が痛くなりました。なんやこれ!と言いながらトイレに駆け込むと、逆ウォシュレットみたいな水がお尻の穴から噴出してマジでビックリしました。もしこの水圧が強かったら私が吹き飛ぶんじゃないかと思うくらいでした。たまにお腹壊すことはあったのでお腹が冷えたのかな~などと思っていましたが、1回が終わっても2回、3回と出るのです。お尻の穴は固形物を出すところです。何かを入れるところでも無いですし、水を出すところでもないです。本当に気味が悪かったです。

そして確信へ

もう何度トイレに駆け込んだかわかりません。何度も水を出して、お尻の穴がトイレットペーパーで摩耗してきたあたりでようやく勘付きました。
「ああ、これノロウイルスか」と。ノロウイルスに感染したことがなかったので青天の霹靂でしたし、この時点では感動も有りました。これでようやく俺はノロウイルスを知ることが出来るんだと。しかし、実際のノロウイルスはそんな甘っちょろいものではなく、無慈悲でした。
下から沢山水が出るので当然水分を補給せねばなりません。なので水をがぶ飲みしたのですが、どうも胃から下に水が落ちない感覚がありました。まずこれが罠でした。ノロウイルスに罹ると結果的に腸の活動が落ちます。つまり、胃にあるものが腸に落ちて行きづらくなるらしいのです。馬鹿な私は月額2000円のウォーターサーバーから出てくる水をがぶ飲みした結果、キャパシティを超えてしまいました。ノロウイルスによる吐き気も相まって「来る!」と思い便器に駆け込む寸前のところでリバースしてしまいました。ちょっとだけゲロが便器前にこぼれて最悪な気持ちになりました。あと、水を大量に飲んでいたこともあって「これマジでゲロ?」ってくらい大量の液体を吐き出してしまいドン引きしました。一旦吐くと楽になるのですが、第2弾、第3弾が来るマジモンの地獄でした。最終的には水を吐いていたと思います。ノロウイルスに罹ると水分不足になるから水を摂れというけれど、出るんだからこれ意味あるんか?と思いましたね。
さらに不快なのは、具合が悪いから横になっていると、オナラなのか実(水)なのかわからないアレが来るということです。私は一度、オナラに賭けて出してみましたが、水でした。つまり、先日32歳の誕生日を迎えましたが、うんちを漏らした、ということになります。自尊心が非常に傷付き、生きる気力すら失いかけました。
ここまでが2024/03/16ー17日の出来事でした。実はあんまり記憶有りません。辛すぎて。

余波

なんかレポって疲れるな~。もう2600字も書いてるし。
ということで残りは意味不明な症状があったので報告します。1つは肩の痛みです。これはマジで理屈がわかんなくて謎なんですが、Twitterで「ノロウイルス 肩」とかで検索すると同様に肩の痛みを訴えている人がいたのでなんかあるのかもしれません。両肩が痛くて、特に横になっているとその痛みが顕著で寝られませんでした。背もたれを使わずに座れば肩が痛くないということを発見したので夜通し座ってました。地獄でした。
胸の痛みもありました。これも全く謎です。何度も吐いたから肺になんらかのダメージが逝ったのですかね?深呼吸すると痛いんですよ。なので浅い呼吸しか出来ずマジで地獄でした。
あとは腹部膨張感です。これは腸の蠕動運動が低下することと関係があるらしく、腹がマジで張りました。下痢が出てるのに張るってどういうことやねんって感じでマジで意味不明でした。最終的に死にものぐるいで薬局に行き、ガスピタンを購入し服用しました。まあ効いたのかな?多少は楽になったと思います。腹が裂けるかと思った。

まあそんなこんながありまして、今2024/03/20の1時半ですが、ほぼ治った感じです。2日半は苦しんだ感じですかね。

終わりに

こんなに辛い目にあったのですが、あえて最後に牡蠣を擁護します。基本的に生食用牡蠣は、生で食べるために養殖海域を沖合にしていたり(ノロウイルスは沿岸にいる)、出荷前に滅菌海水での絶食をしたりしています。それでもウイルスというものは新型コロナウイルス然り紛れてくるものです。今回は運が悪かったのでしょう。多分私自身の免疫のコンディションも関係してそうですしね。

今回の経験でしばらく生牡蠣はトラウマになりそうですが、またいずれ生牡蠣を食べ、酒を飲むと思います。そしてまたノロウイルスに感染し、後悔するのでしょう。でもそれでいいのです。人間は愚かなのだから・・・(よくわかんない終わり方)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?