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SOLOIST Vol.13 at NOON(前編)

どうも。らすてゃらです。
今回は昨年12月9日に大阪・NOONにて行われた lily sansさん、KBDさん、KZさんのスリーマン『SOLOIST Vol.13』の感想というかライブレポというかをお送りします。
前編となる今回はK-razyさんもとい lily sansさんのライブの模様を可能な限り書き起こしております。
聞き間違い書き間違いもあるかと思いますが、雰囲気で楽しんでいただけたら幸いです。MCは敬称略で失礼します。
曲名のリンクから配信サイトやサンクラに飛べるようになってますので、是非チェックしてみてください。

この日のトップバッターとなったlily sansさんは『Re:birthday』からスタート。
「皆さん手ぇ見せてくれませんかー!」と呼び掛けるとハンズアップで応えるオーディエンス。1曲目からしっかり会場をロックしていました。

lily sans:lily sans & DJ KENです。SOLOISTの皆さんよろしくお願いしまーす!
(会場拍手と歓声)
lily sans:緊張した〜(笑)めちゃくちゃ緊張した。
マジで皆さん、僕今日初めて手ぇ挙げてくださいっていう、こういうのやってみたんすけど、皆さん手挙げてくれて、マジでそこで一気に緊張ほぐれて、ちょっとニヤニヤしながらラップしてました。
改めて、K-razy……じゃなくて、えっと、ごめんなさい(笑)K-razy改めlily sans & DJ KENです。SOLOIST、1時間よろしくお願いします。
(会場拍手と歓声)
lily sans:今日もね、多分色んなところで、各地で、まあタナウナやったり、他に色々イベントあったと思うんですけど、今日このSOLOISTっていうイベントを選んでくれて、見に来ていただいて、ホントにありがとうございます。
マジで多分3人とも1時間ずつちゃんとしっかりラップして、伝えたいこと伝えて、いいライブしてっていうのカマしていくんで、今日はほんまにみんな楽しんで。俺も楽しむし、皆さんも楽しんでいただけたらと思います。
ちょっと水飲ましてください。口ん中エグいぐらい乾燥してて。
(会場笑い)
lily sans:次はちょっとゴリゴリラップ系やるんで。
マジで、なんか俺が想像してた100倍ぐらいお客さんが入ってくれてて、逆に緊張してるし、逆に緊張ほどけたしっていう状況で、すごいめちゃくちゃ嬉しい感じになってます。
SOLOIST、結構前に、3年、4年ぐらい前に出さしてもらったきりで。で、久々に今回NOONの箱でSOLOIST、1時間ということで、今日はDJ KENとしっかりライブさせていただきますんで。
もうしんどくなったらバーカン行ってもらって、トイレ行ってもらって、肩の力抜くとこと肩の力入れるところのゾーン、結構綺麗に分けてますんで、皆さんしんどなるとは思うんで。
まあ、しっかりついてきてもらって……お客さんにむしろ俺がついていくような感じでテンション高なってくれたらと思います。
今日はKZとKBDとスリーマン。あとDJ KEN、来れなくなったけどDJ SPI-Kも合わせて5人分の力を含めてラップするんで、皆さんブチ上がっていきましょう。

MCでの宣言通り、ゴリゴリラップ系の曲『0/1000』でスキルを思う存分に見せつけてくれました。
そして「Freak’s’の誰もおらんけど、大事な仲間の曲なんで」と『Kaiohken』へ。一人でも100倍界王拳でした。

lily sans:あ、肩の力抜いてもらって。入れるのはさっきのとこやったんで。
(会場笑い)
lily sans:改めてlily sans & DJ KENです。皆さん、今更聞くのはあれやと思うんすけど、調子の方はどうですか?
(会場歓声)
lily sans:いい感じっすか。よかった。なんていうか若干興奮気味で、今。なんかこう「たのし〜!」みたいななってて。
(会場笑い)
lily sans:で、前のめり前のめりになってると思うんですけど、次も一応、多分、肩の力ちょっと入れつつ、でもまあ別に抜いて聞いてもらってもいい感じなんですけど、またいっぱいラップゾーンに入っていくんで。
ちょっとなんか、ラップ聞きすぎてちょっと体調悪くなってきたと思った人は全然バーカン逃げてもらっていいんで。
その後のKBDさんのライブやったり、KZさんのライブでまたフロア集まってもらって(タイムテーブルの)最後の『???』の時まで皆さん一緒に楽しめたらと思ってるんで。
あんまり言うことちゃんと伝えきれてるかどうかわかんないですけど、こっからまたゆっくり気持ち入れてマイク握って、言葉乗して、気合い入れていくんで、まだまだついてきてください。
まだまだ序盤なんで。SOLOIST、今日は1日、最後まで楽しんでいきましょう。

続いては『what』『贅』『渇き』と立て続けに3曲を披露。多彩な楽曲で表現力の豊かさを感じられました。

lily sans:SOLOIST、今日はもう何回でも言うっす。lily sans & DJ KENです。よろしくお願いします。
去年、KZさんとコーラくんのワンマン見に来ましたよって人どんくらいいますか?
(会場挙手)
lily sans:結構いらっしゃるっすね。そん時も僕、ライブさせてもらって、その前までなんか俺すごいリリック歌えないタイプの人間で、よくリリック飛ばしまくってたんすよ。
オファーもらって去年30分ここでやらしてもらったんですけど、なんかその日すごい調子いいライブができて、なんかそれを忘れんうちに今年ずっと本気でライブしようと思って。
で、その集大成が今日の1時間ライブに着地しました。lily sans & DJ KENですよろしくお願いします(笑)
(会場笑い)
lily sans:自己紹介超便利なんで、皆さん覚えて帰ってください。
マジなんかいっぱい話したいことあって、でも、なんか、あのー、俺話すのあんま上手ないんで、なんか話し始めたら多分止まらなくなるっていうので、ちょっと抑え気味なんすけど。
えっと、ま、今日はホントに来てくれてありがとうございますっていうのと、lily sans & DJ KEN、覚えて帰ってほしいっていうのと、今日は集大成だから「俺カマすぞー」って気持ちなのと。
次やる曲が12月26日の歌なんですけど、マジでこれライブでやる機会マジなくて、たまたま今回クリスマスまだ先にあるから、ちょっとやろうかなってやらしてもらうっすけど。
まあ意味としては、皆さんもあるように、何かやりたかった日とか記念日とか、そういうのがちょっとズレても、その日……まあ、俵万智っすよね(笑)
それでも別に本人たちが楽しけりゃそれで記念日になるっていう、そういう歌なんですけど。
ピザが遅れてくるように、皆さんにも、多分その思ってた時間よりズレても、後からでもそういうのがまた舞い戻ってくるっていう曲と、あとは、久々にこの箱で昔イベントやってたpekoさんっていう方がいまして。
さっきのライブの時間の話と繋がるんですけど、昔、アマチュアボックスっていうイベントここでやってて、そこに出さしてもらってたんですよ。
で、僕、10分ライブをそれこそその時に出さしてもらって、で、その10分ライブも3回ぐらいスタジオ入ったんすよ。2時間も3回の6時間ぐらい練習したんすよ、10分のために。
で、いざ当日やってみると10分まともにできなくて、歌詞がすごい飛んでって、5分ぐらいなんかずっとヘラヘラして。
お客さんにはヘラヘラするけど、でも自分内心めっちゃイライラしながらライブするっていう、マジ悪夢みたいな日が一回あって。
で、俺その日マジなんも楽しめなくてしょげてたんですよね。で、そこの階段のところに座ってたら、pekoさんが歩いてきて。「すいませんでした、pekoさん。マジ申し訳ないです」みたいな感じで。
「お前10分でまともにライブできへんのやったら、お前次アマチュアボックス呼ぶから、そん時お前15分でライブしろ」って言ってくれて。
あー、この人には敵えへんなっていう、そういうリスペクトを込めた歌を、その『Late』って曲とその後にやる曲、『AMATEUR EVE』っていう曲でやるんで。
SOLOIST、12月9日。久しぶりにやる曲なんですけど、めちゃめちゃいい曲なんで聴いてってください。

『Late』は仰る通りのめちゃめちゃいい曲で、すっかり聴き入ってしまいました。
個人的にはちょうど友達の誕生日を諸事情で祝い損ねていたタイミングだったので尚更響きました。

lily sans:何かズレたことがあっても、またズレて幸せは返ってくると思うんで。多分、ぐるぐる回ってるような感じがしてて。
俺、今年、花火してたら結婚指輪なくして。20万円ぐらいの。その一週間前に仕事クビなって。色々あったんすけど、今超楽しいんで、皆さんも楽しんでもらえたらと思います。

続いて「また『手ぇ挙げて〜』って言うから手ぇ挙げてくれたら嬉しいでーす」と呼び掛けて『THE AMATEUR EVE』へ。ダンサブルなナンバーで自然と体が揺れてました。

lily sans:超懐かしい曲で、マジで多分作ったのが6年とか7年とか、そんぐらい前で、その当時、アマチュアっていうイベントあったら、俺たち世代? っていうかな。ま、全員じゃないかもしれんけど。
でももうよく知ってる、俺もそうやし、多分K'z oneもKyonsもミステリオも、そのイベントにこぞって遊びに行ってて。そういうイベントにリスペクトを送った曲でした。
で、その1個前に歌った『Late』って曲なんですけど、大体、俺、クリスマスって結構嫌いで。っていうのも、その……俺、元旦嫌いなんすよ。てか、大晦日嫌いで。
なんかやたら寂しくなる感じなんかわかんないっすか(笑)めっちゃ寂しくなるタイプで、なんか、確実に、終わりじゃないですか。
夏休みの最終日とか「あ、もうマジで終わんねんな」みたいなのがすげえ苦手で。でも12月24でも5でも6でも、まあ別にその日がいい日やったらいいかっていう曲作ったんすけど。
だから12月26日、これから続く来年のための、みたいな感じで最後締めてるんですけど、今年の12月26日、ちょっと数奇なことに、私、あのー、UMBの大阪代表に今年なりまして。
(会場拍手と歓声)
lily sans:ありがとうありがとう!
(まだ鳴り止まない拍手)
lily sans:ありがと!(どう表現したらいいか難しいけど個人的には「美空ひばりみたいだな」と思う言い方でした)
12月26日UMB今年東京であるんすよ。だから、なんかこう、おもろいもんで……別にみんなからしたら面白くないかもしれないですけど(笑)
(会場笑い)
lily sans:いや、まじで、今年一年、ほんま結構、なんかダルいこと結構多くて。結婚指輪なくしたり、仕事クビになったりで。
仕事、内定もらったとこ行ってみたら「うちのとこ、保険証とか作ってないとこなんで」みたいな。「なんそれ?」みたいな感じで内定蹴ったところもあるんですけど。
マジで、なんかツイてないなーって思うことが多かったんですよ。でも、まあ、UMBとって、今年12月26日、東京で、まあ、さくっと優勝してこうと思うんで。
(会場拍手と歓声)
lily sans:俺がその8年前、2015年にも1回、UMB大阪代表なっていってるんですけど、その次の年、16年に、周りのKyonsとかScooby JとかJOEとか、UMB代表なってるけど、俺だけがなってないっていう曲があってですね。
それで、俺はなられへんかったけど、応援したいけど、どの口で応援したらいいかわからんけど、とりあえず応援するっていう曲があるんですけど、それを、今年、自分のためにもそうですし、ここに来てる皆さんにもそうですし。
今日でライブが最後なんで、今年のマイク持つ最後の日、12月26日。皆さんから勇気もらって、俺は東京でカマしてこようと思うんで、俺から与えれる勇気があればと思って、皆さんに持って帰ってほしいなと思って。
マジで俺は背中押されて行くんで、俺も背中押せたらと思って。
次の曲なんですけど『er』っていう曲で、応援歌から後半戦始まっていくんで。ここ肩の力入れるとこなんで、ちょっとこう(前のめりな姿勢)しながら聴いといてもらえたらいいです。
マジで、今月の始めぐらいまですげえバトルもラップもやる気なくて。なぜか急にやる気なくなる時があって。
それでもその後、フリスポの東京やったり、友達のJAROのイベントやったり、出させてもらって、すげえラップってやっぱ楽しいし、昔会った人にもまた会えるって、生きてて多分そうそうないと思うんですよね。
中学校やった時つるんでた奴と今ってあんまりつるまなくないですか? 高校もそうですし。
それでもマイク持ってラップして、それを聴いて来てくれてる人がいて、それで繋がったんやったら、多分やり続けてたらもう1回繋がれるなと思ってるんすよ。
だから俺はただ堂々とステージに立って、一人で自慰行為みたいにやるんじゃなくて、みんなに応えてもらえるものやったり、分け与えていきたいと思います。

『er』のアウトロで「今年はマジでバトル出るのもUMB以外ほぼ全部準優勝で、帰りマジでゴミ箱蹴って帰ったろかなって思うことがあったけど、それでも最終的に着地できてマジで嬉しいです」と晴れやかに仰っていたのが印象的でした。
続く『』『ue remix』も背中を押してくれるようなリリックで、しっかりパワーをいただきました。

lily sans:ラストの2曲なんすけど、先に、忘れへんうちに言っとくっす。付き合ってもらって、マジで、いや、付き合ってもらってじゃない、あのー、1時間一緒に、あの、1時間、えっと……(笑)
(会場笑い)
lily sans:なんせ、ありがとうございます(笑)
(会場拍手と歓声)
lily sans:初めての1時間ライブで……楽しかったっす(笑)めちゃめちゃ楽しいっす。
(会場拍手)
lily sans:なんていうか、自分でまた気持ちを更に入れ直したりできたり。お客さんの反応も。
今日はほんまはもっとコミュニケーションを取る日にしようと思ってたんですけど、なんかすごい言葉が出てこなくて。なんか、よそ行きの言葉しか出てこなさそうなんで、もう等身大で、もう低い感じで喋るっすけど。
マジでなんかこの「ヘンザッ」できて、みんなついてきてくれて、マジでこれ、夢見れそうな気になってます。
昔っていうか、何年か前なんやけど、2年かな。3年ぐらい前か。俺、心を病んでしまったのがあって。
まあ大体の人に「最近どうしたん?」「こうこうこういうことで医者から診断もらいました」って言ったら「そんなん誰でもあるよ」って言われたんやけど、俺、結構ほんまにそうやとは思ってるんですよ。実際。
みんな絶対なんか抱えてると思うし、絶対なんかしんどいことなんか沢山あると思ってるし、俺だけが甘えてるのかもしれんてめっちゃ思うけど、でも実際わかんないじゃないですか。
俺もわかんなかったんすよ。一緒に住んでる嫁さんから「最近ちょっと様子が……」っていう話と、職場の同僚から「最近のあなた、ちょっとやばいかもしれないです」っていうので、やっと初めて自分で気付くことがあって。
で、そん時、マジでグダグダで、何もしたくないし、もうステージも立ちたくないし、ラップもしたくないしって言って、もう家で1人でずっといじけてたわけなんですけど。
でもやっぱ皆さん面白いかどうかもしんないと思うんすけど、マジで面白いなってめっちゃ思うんすよね。色々あると思うし、俺も色々あったっす。
で、色んな不幸もあったり、色んな幸福もあったり、色んな悲しいこともあったり、色んな嬉しいこともあったり、それを全部ぐるぐるぐるぐる回して一周した日が今日やと思うんで。
12月9日SOLOIST、マジで俺は今日すげえ生きててよかったなと思ってるし、生きてる〜って感じがすげえしてるし、皆さんも明日から仕事かしんどいことあるかもしれないですけど、何回も言うっす。
なんか1個でもいいです。なんかフレーズ持って帰ってくれて、それが何かの力になってくれたら、俺はそれで死ぬ時すげえ笑顔で死ねると思うんで。
皆さん、あー……よろしくお願いします……なんか気持ち悪いな……。ま、でもよろしくお願いします。
(会場笑いと拍手)
lily sans:ラスト2曲っす。愛と病にまみれても、それでも今日生きて。久々に来てる人もいると思いますし、久々に会う人もおると思うんで、ステージを降りたらその人たちといっぱい喋って、今日もっといい日にしたいと思うんで。
あとはKBDとKZに託して、すごい今日1日を楽しい日にしましょう。
もう肩の力抜いて、適当に聞いてください。ぐだぐだした時の歌です。

ラストから2番目の楽曲『luv.sic』を聴いていたら2022年のKZさんとコーラさんの凱旋ライブの日の lily sansさんがフラッシュバックしました。
「あの日も今日もすごくいいライブだったし、どちらも観れて本当によかったな」と心から思いました。
最後の『late bloomer』はダンサブルながらもどこか切なくなるようなメロディで、もう終わってしまうのかという寂しさも相まって沁みに沁みました。

lily sans:SOLOIST、12月9日土曜日、色んなイベントある中で選んでくれて本当にありがとうございます。
後ろにはKBD、KZ、バックはDJ KEN。久々に会う人達も、初めましての人も、俺がlily sansです。よろしくお願いします。
(会場拍手)
lily sans:こんなクソ寒い中、夕方の5時から集まって、1時間もフロアに立ちっぱなしで。マジで、ホントに皆さんに、いい日になるように、明日以降も、マジで願ってます。
改めてlily sans & DJ KENでした。SOLOIST、マジでありがとうございまーす!!
(会場拍手)

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