春は別れの季節

‥これに共感した事は一度もなかった。
なんせ、私は捻くれ女子大生だからだ。いや、なんなら、小学生の頃から、卒業式で泣いている人を冷やかな目で見ていた。「恥ずかしっ」って感じで。


ゼミの先輩は卒業し、今年の4月1日を迎えると同時に、私は最高学年になった。つい最近まで大学にいた先輩は、もう教員として働いていると考えたら先輩がいないという悲しさと、来年は私の番だという焦燥感が湧き出てきた。

私よ、春の別れの季節感じちゃってるじゃん。

（余談）
先輩がいない悲しさを知った瞬間、ピアノに向かって「旅立ちの日に」を弾こうと試みた自分のピュアさに驚いた。