奏手イヅル4周年3D LIVEはなんかシンプルにいいライブでした

タイトルでだいたい言いたいことは簡潔に言ってしまったような気もしますが。

6/22に奏手イヅルch.で配信された3D LIVE「#奏手イヅル4周年 / ホロスターズ」。

機材トラブルか何かで開幕が20数分遅れるというトラブルこそありましたが、ライブはかなりカッコいい1時間でした。


内容は、ホロスターズ内でも日頃から歌枠や歌ってみた動画での活動が活発な、「影山シエン、アステル レダ、水無世燐央、律可」の4名をそれぞれゲストに迎え、オリジナル曲を含んだソロ曲、デュエット曲計8曲を歌うという、言ってしまえばホロライブプロダクション的には割とシンプルな構成の形ではありました。

しかし、「歌」という面で見れば、奏手イヅルのいつも通りの特徴的なカッコいい歌声と、緩急の効いた各選曲が良かったのはもちろんのこと、ゲストとのデュエット曲の選曲一つ一つにも、ゲスト側の個性がわかりやすく反映されていたりもしていて、とにかく全体を通しての空気感が良いなと思えたライブでした。


また、今回は演出的な面で、その緩急に合わせたステージの特殊効果やカメラワークなども、実に丁寧かつスッキリと見せてくれたライブだったと思います。

特に「ともすると画面内のアバター以外の『余白の部分』が特にソロでステージに立っている映像だと寂しく見えがち」というVtuberの3D LIVEによくある問題に対して、今回のライブはその歌唱中に頻繁に切り替わるカメラのカットごとに、画面内に表示される各楽曲の歌詞表示がきっちり『余白の部分』を埋めるようにタイミングよく上下左右に展開していく様が、画面構成という点で非常に丁寧で、その点の満足度が個人的にはとても高かったです。

また、いちファンとしてホロライブプロダクションの3D LIVEを見続けていると、最近のレベルの向上には本当に驚かされるところが多く、昔のように「ここでは小物が変だな」「さっきは動いていた手の形がこんどは固定の形なんだな」「このシーンはアバターの関節がいびつだな」「光の演出が……」「影が……」「どこどこが貫通してるな」みたいな、かつて感じた細かい違和感というものは本当に縁が無くなってきているのですが、

飾りが多い派手なステージや複数人のアイドルによる派手な歌とダンス演出などにあふれた、目移り要素の多いホロライブsideのライブと異なり、どうしてもコンセプト上、背景や効果、衣装、登場人員数などでシンプルにならざるを得ないホロスターズsideのライブでも、ほとんどそういった細かい違和感を感じなくなってきていることには、本当にカバー社などの3D技術の向上を感じます。


映像にしても、音にしても。
とにかく今回は全体を通しての満足度が非常に高かったです。

あんまりうまく表現できている気はしませんが、特に奇抜な事をされていない割に、終始気が散らないし、最後まで飽きの来にくい雰囲気だった、というとちょっと伝わるでしょうか?


もちろん日頃から「奏手イヅルの歌ってみた動画を割と頻繁に聞く」私の感想なので、多少の色眼鏡はかかっているかなと、今この文章を読み返して思わなくもないのですが。

とりあえず、日頃から男性ボーカルのVtuberの歌ってみた動画を聞くことが好きな方には、聞いてもらえればひょっとしたら刺さるんじゃないかな?ぐらいの感じがあった、個人的にもオススメ出来るシンプルにカッコいいライブでしたので、気になった方には是非アーカイブを見ていただけたらな、と思います。

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