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大手Vtuber界隈がどこも激動の2022年6月初旬を色々見てみよう

ここ数日、あまりにVtuber界隈が色々ありすぎるので、きょうはそのいろんな話をWeb記事などからちょっとずつとりあげて見てみようかと思います。

私自身が詳しくない話も結構あるので、添付使用だよりだったり解釈おかしい話とかもあるかもなので、何か気が付いた方は随時お知らせください。


ANYCOLOR/にじさんじ関連

まずは一番景気がよさそうな、ANYCOLOR社にじさんじの話から。

昨日(6/7)時点では、同社のVtuber壱百満天原サロメが、チャンネル登録者数100万人を突破したことが大いに話題になりました。
今日はつい先程ですが、記念動画とプレスリリースも出ています。

初配信から14日で100万人到達はVtuber最速記録」「所属女性ライバーとして初」「日本人YouTuber史上(Vtuberではない点に注意)第5位の記録」など色々な冠が付いた記事やツイートで彼女の記録的な偉業をたたえる文章が界隈にあふれている様子は、今の彼女の持つ勢いを非常によく表しているように思います。特にYouTube Japan公式までお祝いツイートしていたのが個人的には驚きでした。

果たしてこの勢いはどこまで行くのでしょうか。

そんなサロメ嬢フィーバーから、日付が変わって今日(6/8)。
今度は株式市場が驚きに包まれることになります。

ANYCOLOR社の東証グロース上場初日。
ANYCOLOR社の株には、初値が付きませんでした

「それがどういう事を意味するのか?」については、こちらのBUSINESS INSIDER掲載の記事が非常に素晴らしいので、こちらをぜひご参照頂きたいところなのですが。

斜め読みの方にあえてものすごく大雑把に説明をしますと「株を欲しいという人が多すぎたのに対して、株を売りたい人が極端にいなかった」ので、売り買いが成立する為に必要な販売価格が1日中ずっと決まらなかった、というと分かりやすいでしょうか?

ついでにこちらはあえて我々一般庶民にはピンと来にくい話をすると、とりあえず今日時点で既にANYCOLOR社の時価総額1000億超えという途方もない数字が出ていたりします。グロース上場企業では既に第4位です。
果たしてこちらもどこまで行くのか?明日も注目を集めそうです。

また、本日の上場に合わせて事業計画が開示されていましたが、そちらも読んでみると色々面白いデータが出てます。

個人的にはオフィシャルストアやファンクラブの利用時登録情報である「ANYCOLOR ID」に43万件の登録があり、男女比は男性44%に対して、女性56%と女性が多い、という数字が出ているのが一番興味深かったです。
やはり、今のにじさんじの有料顧客は女性比率が高いのですね。

その他、内容をしっかり精査したい人は以下のIR情報でご確認ください。

あと個人的に今日、人に教えてもらって好きだったツイートがコチラ。
確かに田角社長の見慣れないスーツ姿なんて、私達視聴者層からしてみりゃまさに新衣装お披露目ですよね。


カバー/ホロライブプロダクション関連

続いてカバー株式会社ホロライブプロダクション

こちらは5月頃から体調不良等でチャンネル登録の上位メンバーが次々と配信休止をしていたりもしていましたが、5月末頃のさくらみこによるプロレスゲーム「WWE 2K22」配信や、ここ数日の1期生メンバーの記念配信ラッシュあたりからだいぶ勢いづいて来まして、数字的にも5/21には雪花ラミィ、昨日(6/7)には大神ミオがそれぞれチャンネル登録者数100万人を突破する、という状況になっています。

ここら辺の話題はいろんなメンバーに見どころが多かったので時間があれば別記事を書きたいなと考えているところです。

また数字的な話題では、ホロライブENGawr Gura(がうる・ぐら)が現在チャンネル登録者数398万人と、間もなく400万人到達という節目が迫っていたりもします。こちらも記録的な意味で非常に楽しみです。

またプレスリリースを見ると、桃鈴ねねの「歌ってみた動画」や「日清食品 POWER STATION [REBOOT]でのライブ」などを含む日清カップヌードルとの大型コラボ企画が発表されたり、風真いろは沙花叉クロエ6期生メンバーの3Dお披露目配信が次々発表されたり、ユニット楽曲が次々リリースされたりと、とかく毎日の話題に事欠かない状況になっています。
今年のホロライブの夏も色々と忙しそうな感じです。


Brave Group/ぶいすぽっ!関連

続いてこちらは業界の勢力図を一変させるような話題です。

元ゲーム部プロジェクト」の運営にして、今も道明寺ここあなどが所属する「RIOT MUSIC」や、あおぎり高校の「クリエイトリング」などを運営するBrave Groupが、13.7億円の資金調達を実施。

それと同時に「ぶいすぽっ!」運営のバーチャルエンターテイメント社、「Palette Project」運営のMateReal社を経営統合、というプレスリリースが昨日(6/7)に発表になりました。

チャンネル登録者数だけを単純に足し算すればおよそ560万人ほどになる、業界3番手クラスの大手グループの誕生です。

この経営統合がどういう効果をもたらすのかは今のところわかりませんが、ぶいすぽ運営のtwitterアカウントで触れられていたように、少なくともこれまでLive2D勢であった「ぶいすぽっ!」に3Dの道が開ける等の新たな可能性は見える気はします。

ただ、音楽メインでオンラインライブやNFT(非代替性トークン)などにも積極的に手を出している「RIOT MUSIC」と、ややセンシティブな路線での配信やASMR音声販売などが印象的な「あおぎり高校」、アイドル路線の「Palette Project」らと、eスポーツ特化の「ぶいすぽっ!」の親和性は今のところ必ずしも高くはないと思われるので、これらの要素が今後どう交わっていくのかは気になるところです。

イメージとしてはそれぞれがBrave Groupの作るメタバースサービス構築時の「ゲーム部門」「音楽部門」コンテンツの提供部署、みたいな捉え方になるのが自然なのかなとも思いますが、果たしてどうでしょうか。

また「ゲーム部プロジェクト」運営時代にBrave Groupが打ち出した「中の人とアバターを必ずしも同一視しない思想」であるC-Tuberが、今回経営統合した「ぶいすぽっ!」「Palette Project」などにも影響があるのかどうか、なんかも個人的には気になりますが……、ここについては正直今考えても意味がないところなのかな?とも思います。

なんにしても、お互いにいい方向に影響を与え合うグループになってくれるといいですね。

その他、企業系Vtuber関連

あとは個人的に企業系Vtuberで気になる話題を少し小粒ですがいくつか。

1つ目は英語圏の大手Vtuber事務所VShojoの新プロジェクトに、イラストレーター・ななかぐら氏の参加が発表された件。

ホロライブ百鬼あやめ等のキャラクターデザインや、中国圏や欧米圏で大人気のVアーティスト「カグラナナ」としての活躍などで知名度の高いななかぐら氏を迎えたVShojoが、未だ内容について発表の無い新プロジェクトで何をやるのか?非常に気になるところです。

2つ目は昨年末に定期配信が終わり、今年2月にウィンターminiライブを行って以降、あまり動きの無かった元祖「ですわ系Vtuber」こと、サントリー公式バーチャルYouTuber燦鳥ノムに新しい動きがあった件。

こちらは今のところバーチャルYouTuberというより企業マスコット的な活動のようですが、この活動が今後どういう展開へと繋がっていくのか、一ファンとして興味深く見ていきたいと思います。

3つ目は5/7のライブ時に発表されたHIMEHINA田中ヒメ鈴木ヒナ)の運営Studio LaRa旧・田中工務店)の公式サイトが開設した件。

思いのほか色々見どころがあって面白かったです。沿革で今年の5月に「田中工務店、爆散」って書いてあったのとか、個人的に好きでした。

YouTubeとASMR関連

最後はコチラの話題。
Vutber企業の話ではなくこれだけプラットフォームの話なのですが。

YouTubeの規約変更によって、ASMR配信をしていたVtuberが軒並みアーカイブを非公開にしている件について。

ものすごく簡単に言えば「未成年者が出演するコンテンツでASMRはダメ」という決まりになったので、年齢設定がパッと見で不明瞭なVtuberという存在のASMRってどうなん?ってところが今回のポイントのようで。

現在、いろんなVtuberのチャンネルがBAN(強制閉鎖)されたり、またはBANされる前に各Vtuber達が予防対策としてASMRの配信アーカイブを非公開にしている、という状況が広がっているようです。

その詳細についてはnoteにもいい記事を書いてらっしゃる方がいらっしゃいますのでご紹介しておきます。

YouTubeというプラットフォーム自体がASMRにはこれまでもセンシティブ判定などで割と冷たい反応でしたが、今回は規定改訂まで行われたという所を見るに、いよいよYouTubeでのASMR配信には暗雲が垂れ込めてきたような、そんな気もしますが。

そんな中、こんな提案をする方も。

ニコニコに行くのが正解かどうかはともかく、「アーカイブをBAN対策の為に別プラットフォームに避難させる」というのは、少なくともこの状況が落ち着くまでは賢い選択なのではないかな?と個人的には思います。

あと、この件で唯一面白かったツイートを最後に一つご紹介。

100万ぐらいするASMR用マイクを買ったとたんにYouTube側からのこの仕打ちは、なかなか凹みそうですね。


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