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人を殺さざるべし

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昨年、春

2022.2月の作品展開催が決まり
作品を作ることになりました


真の文明は
山を荒らさず
川を荒らさず
村を破らず
人を殺さざるべし

人々のために公害問題等に立ち向かった
田中正造氏の言葉です。

コロナ禍では、対ウイルスですが
人の在り方を思ったときに、
すべてを人間が勝つために...というような人間のエゴのような空気感をどうしても私が
感じてしまったがために、本当の問題はどこにあるのだろう、もっともっと人の根源、根本的なところに問題は潜んでいないだろうか、と思いこの言葉がふっと思い浮かびました。

この強いメッセージは
書展に相応しいのかも
考えました。

とはいえ、その時の心境として
「書きたい」
という気持ちは強かったのです。

どうしても
他の書きたい言葉も見当たらず
相応しいかは別にして
思い切って作品にしました。

心荒立てずに
静かに淡々と書きました。

他のカラフルな
彩り豊かな作品が並ぶなか
私の作品はインパクトの薄い
稚拙な作ではありましたが

心に響いた、とおっしゃってくださった方もいたとのことで、
私は、泣きそうになりました。

別の視点では
言葉を引き立たせたいことと、
“書”を和の雰囲気ばかりにしたくなかったので、
少しでもモダンになるよう
シンプルに仕上げました。

なんか、モダンになったね

という言葉をいただいたときには、
自分の意図の通り!と思い、とても嬉しくなりました。

シンプルに仕上げたことで
言葉が活きた

というお言葉もいただき、
自分のイメージで作って良かったと思えたことでした。

人は
里山を守って
自然と共生して
ただ仲良く暮らせていたら
苦労はあれど
ただそれだけのことが
本当に幸せだっただろうに...

私にとって
人は何度同じことを繰り返すのかと、
つくづく思わされた言葉です。

今、世界で起きていること
コロナだけでも大変なことであったのに…

平和

どこまでも尽きない人類の課題です。

話はかわって、

なにか問題が起きる

というときは

誰しもが加害者被害者になりうるのですよね。

ささいな何気ない言葉、行動一つとっても、相手の受け取り方によってはどんな立場にもなりうる。

だからといって言いたいこと言わずに、じっと立ち止まって生きる訳ではないですが、相手の立場に立って考える、考えた上で発言や決断するということは、本当に大切なことに思います。

みんなが安心して生きていられるような世界であってほしいと願う反面、陰陽、対極が必ずあるこの宇宙において、それはとても難しく、きっと人類の尽きることない課題なのでしょう。

けれど、対極が限りなく平らになるように、寄り添うこと、摺り合わせることは絶対にやればできることと信じたいのです。

どこかに見えない歪みがあったとき加害者こそが被害者であるということもあり得ること。

そのために教育の大切さやメンタルヘルスをこんな時はいつも以上に感じます。

そうなると、食が本当に大切で...

日本という社会のことを考えたり…と、あまり普段は考えすぎないようにしていることが頭の中が堂々巡りしはじめるのです。

すべては繋がっているのでまずは自分、そして身近な大切な人たちがしあわせでいられるように

しあわせや笑顔は伝染する。

つらいときは泣いていい、だけれど泣いたあとはいつでも笑っていたいな、と思います。

そして誰かを泣かすことはしてはいけない、と教わっていたことは良かったことだなと思います。

今、世界で起きていること
コロナだけでも大変なことであったのに…

平和とは

考えさせられます