ABCお笑いグランプリを見た感想

昨日のツギクルに続いて連日の賞レース。
年々権威を強めているABCお笑いグランプリはM-1グランプリへの大きなステップレースとなっています。
ABEMAのおかげで関東にいながらリアルタイムで見れるようになったのは大変ありがたいですね。

【Aブロック】
天才ピアニスト・・・いつも絶妙な設定で見せてくるコントが魅力だが、今回はちょっとありがちではあったかな?というのと、大きな裏切り等もなく少し不完全燃焼だった
素敵じゃないか・・・去年からやってるありネタだが、ブラッシュアップをかけ完成度をより高めてきた。マイムの部分で大きく笑いを取れるのは強いしラストイヤーの意気込みがあふれ出ていた
こたけ正義感・・・今まで見てきたスタイルと変わっていて、曲に対して法律論を強引にツッコむ形は面白かった。だが最初の少年法で爆発してから右肩下がりになったのはもったいない
サスペンダーズ・・・個人的には設定もボケも好きだったが、思った以上にウケなかった。裏切りもあったし展開もあったので、どこかで観客を乗せられれば違ったのかもしれない

【Bブロック】
ダウ90000・・・面白かった。それは間違いないんだけど、女性陣がスポーツチーム名や選手名を得意げに言っても「言わされてる感」が否めなかった。致し方ない点ではあるが…
令和ロマン・・・backnumberを知らない人には伝わらないのではという懸念点もあるが、知らなくても伝わる構成にしている点で、もうここでは頭一つ抜けた存在と言わざるを得ない
ハイツ友の会・・・彼女らの強みであるブラックさを前面に出していたが、コントだとそれが薄まるように感じる。ボケ数ももう少し欲しかったし、敬語に対するう大の指摘は確かにそうだと感じた
友田オレ・・・噂には聞いていたが予想以上の面白さ。耳に残るオリジナルソングも着眼点も秀逸。ただブリッジで4回繰り返すのが冗長に感じてしまう構成はもったいなく感じた

【Cブロック】
ストレッチーズ・・・序盤は不安になるウケだったが、説明で舞台を大きく使うあたりから一変。二人の対比が面白さを助長させるし、叫んで動き回ってるのに本格派漫才に見せる技量は抜群
ヨネダ2000・・・彼女らにしか出来ないネタ。賞レースの審査だとか定石だとかをまったく加味せず、でもウケる。これからも貫いていってほしい
ダブルヒガシ・・・どう見てもキャッチみたいな見た目なのにキャッチがウザいというある意味ズルいネタ。クセになるオリジナルソングを組み込まなくてもやれる算段がついたのはデカい
オフローズ・・・序盤から大きな裏切りがある秀逸な設定で一気に引き込まれた。トリオの強みを活かしていただけに、最後見えない怪物を入れるより三人で展開していくのが個人的には見たかった

【ファイナルステージ】
令和ロマン・・・去年の勝負ネタをここで披露。何度も改良しており完成度は抜群だった。ひとボケひとボケ外れなくウケていて会場を完全に掌握していた。一本目との毛色の違いも良かった
ダブルヒガシ・・・令和ロマンが作った雰囲気を実力で自分たち側に引きずり込んだこちらも圧巻のネタ。意気込み、熱量がやや上回ったというだけで差は無いなと感じた
素敵じゃないか・・・ネタの構成力、言葉の選び方では一番だったと思う。ただ、吉野の言い間違いエピは彼の人間性を受け手が知った上で初めてウケるので、あれを入れるなら本筋を充実させてほしかった

去年に引き続きハイレベルな大会になったなと感じました。自分は全組楽しめました。上位3組はもちろん、決勝まで上がってきた組はどの賞レースに出ても勝負になるでしょうね。
一つ気になったのはエキシビジョンで3組も漫才をやる必要はあるのかな?という点。時間的な問題もそうだし、ネタ被りという危険性もある。前年優勝組だけで良いと個人的には思いました。
さて、その前年優勝組のカベポスターがM-1決勝に進出。今年ダブルヒガシはどこまでいけるか。

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