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89. 精油の選び方

アロマテラピーを勉強し始めると
必ず聞かれるのは
「どんな精油を選んだら良いですか?」や
「どのメーカーの精油がおすすめですか?」
というようなこと。

私としては「自分の嗅覚」に合ったものを
選んで欲しいなと思っています。

精油を販売してるメーカーは多数あるので
全ての香りを試すことは
出来ないかもしれませんが
アロマテラピーの専門店で選んだ方が良い
ということだけは言えます。

精油(エッセンシャルオイル)は
雑貨店でも見かけることがありますが
必ずしもスタッフさんがアロマの知識を
持っているとは限りません。

どんな目的でその精油を使いたいのか?などの
相談をしたい場合は
専門店の方が安心出来るのではと思います。

それからこれは精油の選び方というより
注意して欲しいことなのですが、
ある精油に対して
「高品質」「メディカルグレード」
「セラピーグレード」
などと謳っている場合

その根拠は何か?

を探ってみること。
根拠もなく、そのような表示をしていると
法律に触れてしまうこともあります。
(消費者に誤解を与える事案)

「メディカル用だから原液でも使える。」
「高品質だから飲んでも大丈夫。」
「食品添加物の許可を得ているから」
など

メリットばかりを紹介するだけのところは
本当に安全なのでしょうか?

たとえ、品質が良くても
使い方次第では
「毒」にも「薬」にもなる。

自然の植物にはそういう側面があることを
お忘れなく…。

人は「自然」や「天然」「健康に良い」
という言葉に安心感を覚えます。

だからこそ、自分で使うものは
きちんと情報を得ることが必要
精油(エッセンシャルオイル)は
植物から抽出される有機化合物なのですよ。

そして、アロマテラピー初心者に
会員になると安く購入出来るからと
いきなり10ml入りの精油を勧めてくるのも
ちょっと警戒したいかも。
ここでいう「会員」とは
いわゆるMLM(マルチ)商法と呼ばれるもので
メーカーとの取引で卸価格になるのとは
意味が変わってきます。

個人的には最初はごく少量(3mlなど)のものを
使い切るイメージが大切かなと思っています。

精油が産まれてくる過程には
どんな背景があるのかを知っていくと
決して無駄には出来ないということが
よくわかるからです。

植物は人間のために
精油を作っているわけではなくて
植物の持つ力(薬理作用)を人間が
知ってしまったから
その恵みを分けていただいてるのだと
いうことを覚えておきたいものです。

そして、精油を抽出するためには
植物を育て収穫をしている人々がいることも
忘れてはいけないのです。
(精油の中身は畑から採れる農作物と同じ)

また、植物の全てから
精油が採れるわけではないことも。

高価な精油があるのは
抽出できる量が他の植物に比べて
極めて少なく、希少なものだから。

こんな風に考えると
精油は 1 滴たりとも無駄に出来ないという
気持ちが湧いてきますね。
そして安全に使うためにも必ず希釈しましょう。

最後に精油を大量に消費させることを
目的としてるところには充分にご注意を!

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