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オタク、初めて同人誌に参加する【氷面鏡】

先日刊行されました「 vol.3」に寄稿いたしました!
お題はバッジテストについてです。
タイトルは「千里の道もワンストロークから―バッジテストあれこれ―」となっております。

お詫びと訂正

もう読んでくださった方もいらっしゃると思うので先に謝っておきます。ステップのテストのところで、チョクトウをターンと言ってしまっています!!!! ごめんなさい!!!!(認識がループとすり替わっていたようです、、
ほかにも細かいところで間違いがあるかもしれませんが、いわゆる「重大なエラー」はこれくらいと思っています。

氷面鏡との出会い

寄稿のきっかけはほんとうに偶然で、編集長のみかんさんの「執筆者募集!」というツイートを見かけたこと。
それまではTwitterに「ぎゃー!」とか「好き!」みたいな意味のあるようなないような言葉を投稿するだけだったので、ここらでいっちょ、フィギュアスケートに関するまとまった文章が書きたい、と思ったのです。
でも最初は非常に迷いました。『氷面鏡』って「フィギュアスケート評論同人誌」なので。評論……私、評論とかできない……。。あと有名オタクのみかんさんに話しかけるの恐れ多い。世代と性別、今井遥ちゃんが好きなことくらいしか共通点がなさそうで「なんだコイツ」ってならないかしらん。
バックナンバーの目次を見ても、芸術性への審美眼的なものがないと書けなさそうなテーマばかり。「あっ……なんか、好きだわ~」しか思えない言語化能力なさすぎオタクなのでほんと厳しい。
「少しは役に立ちそうなエッセイ」くらいしか書けそうにない。そして自分の経験から書けることと言ったら、若干の競技と裏方の経験くらい。その中なら…バッジテストかな!?
ね、意外と知られてないんでは、バッジテスト! と思い、勇気を出してみかんさんに「初めましてすみません、ワタクシこういうものですが、バッジテストをテーマに寄稿することは可能でしょうか、なんか前の目次見た感じ、お門違いでしたら断っていただいていいので!!」みたいなDMをお送りしました。そうしたら寛大な編集長と副編集長に「そういうのもおもしろいと思いますのでどうぞ」と言っていただき、無事執筆に参加できることとなりました。

私とバッジテスト(若干愚痴)

自分語り乙になってしまうので原稿では控えめにしていますが、一時期私は「バッジテストおまいつ」スタッフになっていました。なんでかというと、バッジテストの学生バイトの派遣を取り仕切る役になっていたのです。(特に明確な役職名はなく、ずるずると口伝で受け継がれているポジションです。コロナとかあったけど、今も続いているのかな)
バイトはいつも2名供出しないといけないのですが、自分以外で2人そろえるのが難しかったので、月に2~4回はバッジテストの会場に出没していました。特に、江戸川のバイトは遠いためなかなか手を挙げてくれる子がいなくて、江戸川がオープンする冬季は毎月江戸川に馳せ参じていました。笑

前任者からの引継ぎがほぼゼロに等しく、業務ができる子がほぼいない状態でほっぽり出されたので、最初の1年は「このバイトに向いている子を探す、2人のバイトのうちのリード役ができる子を増やす」ことにたいそう苦労しました。結構マルチタスクだし、現金を扱うし、受験生の保護者と接するしで、「簡単、誰でもできる!」って感じの仕事じゃなかったんですよね。向き不向きがありました。何よりスケートがそこそこ好きじゃないとできない仕事だった気がします。
運よく、同期のAちゃんが、めっちゃ気が利くしスケジュールもそこそこ余裕がある感じで、ほんとうにたくさんお手伝いに入ってくれました。あの時Aちゃんがいなかったら東京のバッジテストは成り立たなかったかも……今思い出しても感謝の気持ちでいっぱいです。
この取り仕切り役の経験は、マネジメント能力がきたえられたよい経験だったと思うのですが、「バッジテストのお手伝い」という仕事がニッチ過ぎて、就活などでネタにできなかったのがほんとうに惜しいです。笑

若干、いや、かなり愚痴っぽくなってしまいましたが、受験生の成長に驚かされたり(「え、前3級受けてたのにもう4級合格!?」みたいな)、悲喜こもごもな現場を目の当たりにしたり、7級のテストの合格を見られたり、受験生の保護者の方に「いつもありがとうございます~」と言われたり、貴重な経験がたくさんできたバイトでした。

執筆について

というわけで、ま~バッジテストに関しては一般人よりは理解あるかな! って感じだったので、書くことにしました。バッジテストは個人的には「よく考えられた、段階的なスキルアップテスト」と思っているので、それがわかっていただけたらよいなぁと。そしてブロック大会以上の大会に出てくる選手が、みんな7級までクリアしているとんでもないエリートであることを知っていただきたい! という気持ちで。
タイトルの「千里の道もワンストロークから」はそれらを表せているタイトルになっているかなと思います。
しかもなんと! ネイサンの自伝でも章ごとに中国のことわざがついているんですが、第1章は「千里の道も一歩から」なんですよ!! これは自伝を読んだ時感激したね!!! ※私の執筆は2022年の秋からしております。 
あと、プロローグで「フィギュアスケートはとても秩序だったスポーツだ。」とあって、私が言いたかったことをよりいい感じに言ってくれていますのよ。


あんなにゆるい原稿ですが、わかりやすい文章を書くのは難しく、表を作るのも意外と骨が折れ、さらに表がおさまってほしいところにおさまらなかったり、結構大変でした。
また、『氷面鏡』は執筆者同士で原稿をチェックしあうのですが、ひとさまの原稿をいっちょまえに指摘入れるのが大変でした! 「あ、あ、私ごときがコメントなんぞしてよいのでしょうか…すみません…」みたいな。でも私もいただいた指摘でブラッシュアップできたので、ほんとうにみなさまには感謝しております。

そして「私の原稿、誌内でめっちゃ浮くかも」と思っていましたが、今回はさとかずさんのスケート関連文書英文精読講座(ニュアンス)とひろちさんのルール改正に関する文章がありましたので、そちら側に体系づけていただき、なんかいい感じになりました! 


そして、noteへ

そんなこんなで昨年の秋から執筆を始め、もう年明けぐらいにはほぼほぼ原稿は手を離れていました。
そんなタイミングでネイサンの自伝の出版も具体的に決まり、「なんかPRも兼ねてまた文章書こうかな」と始めたのがこのnoteです。なんというか、『氷面鏡』の経験でスケートに関する文章を書くことへのハードルが下がったといいますか。『氷面鏡』に参加していなかったら、まだウジウジしていたかもしれません。
別にこのnoteで人生変わった! とか、そういうことはないですけど、幸い色々な方に読んでいただいたり、おもしろいと言っていただいたり、スケオタ人生に彩りを与えてもらっているような気がします。

以上、『氷面鏡 vol.3』に参加した所感でした!
編集長のみかんさん、副編集長のさとかずさんには大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。
告知にもならない変なタイミングでこんな記事をあげてしまって何? って感じですが、氷面鏡もめでたく完売したそうですので、まあよいか!! と思います。完売おめでとうございます! おつかれさまでしたー!!

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