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パソコンを改良に出す〜肩を張らずにフランス145

 パソコンを改良に出そうと思い始めたのはこの夏頃。やたらともっさり動くプログラムにイライラしたのがきっかけ。仮想ディスクを使えるようにするプログラムなのでどうしても本体よりは遅くなる。分かってはいるが限度がある。立ち上がりに何分もかかる。レインボーカラーやら青い丸やらがグルグル回るのを延々と見せられる。中のプログラムも反応が遅い。ポインターをクリックしてもリアクションに数秒かかる。いちいちこれだと結構なストレスになる。

 パソコン自身も2017年モデルでそろそろ替え時かとも思ったが、結構なスペックなのでまだ何とか使いたい。本体そのものに故障があるわけではないので流石に勿体ない。

 ということで考えたのがハードディスクの交換。HDDからSSDに移行する計画。聞く話によるとかなり使えるレベルになるらしい。

 ネットで修理費とかを調べるとディスク込みで400ユーロ以上する。それでも買い換えるよりはマシなので一応メモしておくことにした。

***

 街に出ると修理屋は何軒かある。何でもそうだけれどもネットの方が割安なことが多い。わざわざ街に出るのも億劫だし、電話は嫌いなので躊躇していた。

 たまたま仕事前に時間があったので散歩がてら行ってみることにした。片道10分ほど。大通りに面した小ぢんまりしたブティック。
 入ってみるとパトロンらしき人が一人でカウンターの向こう側にいる。
 修理や交換をしてもらえるのは明らかなのでいきなり本題に入る。
 いちばん肝心なのはこのパソコンの解体と改造ができるのかどうか。モデルと年代を調べてそこはパスした。
 次にハードディスクは自前で調達したかったのでその辺も尋ねる。どうやら問題ないということ。
 最後にOSの再構築も自分でやると伝えた。バックアップからの再インストールには経験がある。
 
 要するにハードディスク交換の手間賃だけお願いしていくら?ということだった。

 「109ユーロ」

 嫌な顔ひとつせずに言われて「えっ」となったのはこっちの方だった。
 実はこの作業をビデオで見て知っていた。結構面倒くさいし、ガラスのディスプレイを剥がすのは正直自分ではやりたくなかった。正味でも1時間くらいかかりそうな作業なので、200ユーロは下らないだろうと思っていた。自分的にはそれに100ユーロほどのディスクを別途で買ってトータル300ユーロちょとを予算に考えていた。

 驚いた顔は見せないようにして、見積書を出してもらえるように頼んだ。確かに109ユーロと書いてある。

 「予約なしでいつでもどうぞ」

 半信半疑で行っただけだったのに、ホクホク顔で店を出てきた。ネットで見たサイトの半額以下。まだ何も具体的にはやっていないが、すっかりやる気になってしまった。

 これでこのパソコンをあと3~4年持たせられたら万々歳だ。

追記

昨日の午後パソコンを預けた。問題がなければ土曜日にはできているとのこと。

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