独立体験記62 しばらく刑事事件の受任をやめることにしました

先日,妻から,刑事事件をやめてほしいとの意見がありました。

先日,私が当番弁護士として出動した際,数日間にわたり夜の時間に動く必要が生じました。
夜は,子供にミルクをあげ,お風呂に入れ,薬を塗り,寝かしつけをするなど,結構ハードな時間帯です。
妻は子供が寝た後でも心配なようで,子供が寝た後でも妻自身がゆっくり風呂に入ることができないようです(以前,寝かしつけの後にベッドから転落してしまったことがあります)。
そのため,夜の時間を妻のワンオペでやるのは負担が重いとのことです。
夜のワンオペが1日だけであれば大丈夫なのかもしれませんが,連日続くとさすがに疲労が溜まるようです。


一方,私自身は刑事事件が好きであるため,できるだけ受任したいと思っています。
先日,当番弁護士として迅速に動いた結果,(勾留請求はされてしまいましたが)勾留却下という結果で終わりました。
(もちろん関係者の協力があってのことですが)自分がスピード感をもって動いたことによりすぐに(良い)成果が出ることは,とても気持ちのいいことです。モチベーションも上がります。
また,(他の仕事でもそうですが)刑事事件はコンスタントにやらないと勘が鈍ってしまう気がします。そのため,コンスタントに刑事事件を受けることが必要だと感じています。


私は刑事事件は好きではありますが,家族の幸せ(不幸の予防)という観点から考えた場合,明らかに後者の方が重要であると考えました。
子供の成長は,時間の巻き戻しがききません。
刑事事件で時間を奪われるのは限られた時間だけかもしれませんが,その他の仕事等で夜の時間に動かなくてはならないことがありますので,刑事事件のために夜動く時間を合わせると,合計で短くない時間をワンオペで過ごしてもらうことになってしまいます。

以上のことから,しばらくの間,刑事事件は受任するのを控えるようにすることにしました。
妻が限界点を迎える前に声を上げてくれたことに感謝しています。

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