仕事終わり、突然書いてみたくなって書き始めてます。

あれは大学２年の秋、大学生になって初めて付き合った彼氏との初めてのお泊まりの日。

処女だった私は、Hという行為がとても怖かった。

痛そう、いろんなアラを見られるのが怖い、てか本当にこの人でいいの？

そんな思いがひしめいていた。

「付き合ったらお泊まりするのが当然じゃん」

彼氏と周りの声に流され、お泊まりの日の前日を迎えた。

毛とか大丈夫かな、胸もちっさいし、すっぴんとか見せて幻滅されたらどうしよう。

そんなこんな考えてるうちに、当日はやってきた。

同じバンドサークルの彼は、なぜか急に先輩が来たとか言って、深夜２時まで私を近くのファミレスで待たせ、

その後で彼の家に向かった。

雰囲気が良くなって服を脱ぎ、キスをして、いよいよだっていう時。

彼氏は言った。

「ちょっと電気暗すぎるから、つけてきてよ」

緊張とドキドキで、とても焦ってたんだと思う。真っ暗な中ボタンを探し、とにかく早く布団に戻ろうと、

えいっ

ボタンを押した。

ウーーーーー

けたたましいサイレンが6畳ちょいの１室に鳴り響いた。

「……どういう状況？」

一瞬では理解できなかった。しかしすぐ、管理人さんから連絡が来た。

「今SECOM鳴らしたでしょ？来るから」

…まじか。

「…まじ最悪。何してくれてんの。」怒りで途方に暮れる彼氏。

しかも、彼氏の家が女子連れ込み禁止の寮だったらしく、深夜３時。

「ちょっとエントランスで待ってて。」

と言われ、私は下着も履かず、上からワンピースだけを着て、エントランスで待つこととなった。

20分くらいしてSECOMが出入りしたことを確認し、彼氏の部屋に戻ると、

「何勝手に戻ってきてんの？」

とブチギレ。そこから1時間。無言でため息だけついて、ベットに座っている彼氏。

ベットから離れたところで、

「ごめん….」

とひたすら謝りながらいる私。

「….もう俺の心は決まってるけど、とりあえず一旦帰って。」

そう言われて、始発で帰った。

家に帰って、絶望しながら１日中寝て、彼の連絡を待った。

後日談

その彼とはその時は別れなかったけど、その後すぐ、彼氏の浮気が判明して、別れた。

浮気が発覚した時に言った彼氏の一言が、衝撃的にクソすぎて、今でも忘れられない。

「だって、あの時先輩と4人で飲んでで、状況的に1人をお持ち帰りするしかなかったんだもん。」

いや、クソすぎる。キモすぎる。まじであの時SECOM鳴らしてよかった。（事故なんだけどね）

あんなやつと初エッチしなくて大正解だったな。

SECOMさん、迷惑かけて本当にごめんなさい。

でも本当に、ありがとう。