Jリーグが今行うべきサッカー事業以外の事業 - スポーツビジネスの多様化 #応用編

スポーツクラブが行うべき事業は、何もスポーツ事業だけではありません。スポーツビジネスを行うクラブチームのコアコンピタスとは何なのでしょうか?

今回はスポーツクラブビジネスの本質に迫るお題について解説していきます。

鹿島アントラーズの芝コンサル事業

鹿島アントラーズが2018年3月3日に以下の発表をいたしました。

鹿島アントラーズFC(同市粟生、庄野洋社長)は、短期間で芝の張り替えが可能な技術や独自の維持管理法などを活用した、芝のコンサルティング事業に乗り出す。「ターフプロジェクト」と題し、培ったノウハウを収益につなげる狙い。
(同日:茨城新聞より引用)

これはまさに鹿島アントラーズが日々、自クラブのスタジアム運営を試行錯誤する中で、芝生の運用、維持管理技術などを改善する中で生まれた事業です。

鹿島アントラーズはその前日の3月2日にも、芝生の新品種「シーショア・パスパラム改良型」という耐暑性に優れて、耐寒性も備える両面夏芝(暖地型)の品種を採用し、芝生の運用が他クラブより先んじています。これは従来の冬芝(寒地型)型からの大きな転換点ともなります。

日本のスタジアムビジネスの根幹ですが、スタジアムの年間の収益として365日中に何日稼働できるかのビジネスとなります。その意味で、スタジアム的にはコンサートなどの他利用をいかに作り出すかが重要なのですが、東京/横浜のような大都市ならともかく、一般のスタジアム/競技場では、他利用の需要を作り出すことは一般的には難しいです。

例えば、スタジアム問題ではサンフレッチェ広島が今重要な局面を迎えています。

その意味で、今回の鹿島アントラーズの芝生の入れ替えには、芝生の良質化により夏/冬の耐久性に優れ、特に海辺にも強い運用により、スタジアムの稼働率にも大きな寄与が期待できます。

この技術を他社にも分け合うとともに、鹿島アントラーズがコンサルティング事業により、利益を創出することができれば、非常に意義のある事業となります。

スポーツ事業のコアコンピタンスとは?

今回の鹿島アントラーズの芝生コンサルティング事業の発表は、ただの事業化のみならず、Jリーグクラブが今着手すべき大きな示唆が示されています。

そもそもスポーツ事業のコアコンピタスとは何なのでしょうか?

仮に、地域住民に密着した集客エンジンなのであれば、地域創生に根ざしたマーケティング事業がコアコンピタスなのかもしれません。

仮に、クラブチームの人気をレバレッジとした、グッズやユニフォームなどの物販を伸ばしていくメーカー開発/物販事業がコアコンピタスなのかもしれません。

更に思考を進め、クラブチームの能力を最大化させ、それを組織化させてクラブチームを最強にさせるリクルーティングとマネジメントがコアコンピタンスの可能性すらあります。

スポーツ事業の側面は多角的ゆえに、他事業に転用することも可能です。ビジネス的な発想ですと、よく取られる手法で、クラブチームの運営株式会社が何もスポーツ事業だけを営む理由はなく、またそれに固執することはビジネスセオリーからすると危険とも考えられます。

中でも、コアコンピタンスを非常によく見極めた事例を紹介いたします。皆様のよく知っているスポーツチームで、米メジャーリーグ/レッドソックスです。

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