ジャパネット傘下になった #V・ファーレン長崎 の売上高7億円→20億円は目指せるのか。

V・ファーレン長崎は2012年までJFLクラブチームでしたが、2013年からJ2に昇格、そして2018年シーズンからはJ1に昇格とクラブチームの強化面では羨むような進化を遂げています。

しかしながら、経営面ではうまくいってませんでした。サッカーファンの間では有名でしたが、以前までオーナーであった者に不適切な請求処理と資金面での不足から給与未払い騒動が生じるまでに至っておりました。

そこで再建に乗り出したのが、テレビショッピングで有名なジャパネットホールディングスです。2017年4月にV・ファーレン長崎の運営会社の株式を取得し、その代表取締役に、これもテレビショッピングで有名な高田明社長が就任いたしました。そんな矢先、J1昇格が決定しその手腕が注目を浴びましたが、クラブチームの強化自体には高田社長の手腕というよりは、長年のクラブチームの努力を評価した方が適正かと思います。

長らく続いた営業収益面の苦戦

経営面で課題を抱えていたV・ファーレン長崎の営業収益面を過去3年間見てみましょう。

いくつか気になる点が見当たります。

まず目立つのは営業収益の半分近くを占める広告料収入の減益です。広告料収入はクラブチームの知名度と入場者数など、いくつかのファクターを元に法人営業の努力により成り立つものです。これが年々減少してしまうと、選手の獲得/育成費用に捻出することは困難となり、クラブチームの弱体が懸念されます。

そして、このような傾向もあってか、オーナーがジャパネットに移ってから過去2015シーズン開幕から2017シーズンまでの入場者数の水増しが発覚しています。ホームゲーム全46試合中45試合で、入場者数を少なく見積もって約20,000人上乗せしていたとのことです。

詳しくは、以下発表内容です。

(1)V・ファーレン長崎は、2015シーズン開幕から2017シーズン第6節までのホームゲーム全46試合中45試合において、入場者数を、少なく見積もって約20,000人上乗せして発表していた。
(2)具体的には、入場者実数を発表すべきものを、運営関連スタッフや入場券を持たない無料観客等を、入場者数に上乗せして発表していた。

また、入場料収入も減益傾向にあることは勿論ながら、J2クラブの中でも低水準になっています。J2平均の入場料収入が2億円のところ、V・ファーレン長崎は7400万円に止まっています。

これにはホームスタジアムの立地条件も多く指摘されていることです。V・ファーレン長崎のホームスタジアムはトランスコスモススタジアム長崎(通称:トラスタ)で収容能力は2万人あります。しかしながら、アクセスは以下の通りです。

Googleマップより引用)

最寄駅の諫早駅から徒歩30分ほどの立地条件であり、自動車でも10分ほどかかる位置にあります。これは新経営者である高田社長も新スタジアム構想を唱えており、これは後半でご紹介いたします。

また、アカデミー関連収益が「0」となっていることは後述します。。

V・ファーレン長崎の費用面の課題

V・ファーレン長崎が今回J1昇格にあたり、奇跡の昇格と称された理由は営業費用を見てみればわかります。その選手の人件費はJ2水準からしてどの位置にあったのでしょうか。

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・V・ファーレン長崎の費用分析/投資状況
  V・ファーレン長崎の選手人件費の状況
  J2平均値から見る「奇跡の昇格」と称される理由
  その他の営業費用項目を分析

・V・ファーレン長崎の過去3年間の全PL公開

  給与未払い騒動が起きるにあたる経営状況とは
  PLだけでなく、BSの状況はどのようであったか

・営業収益7億円から20億円に向けて

  J1に昇格すると営業収益はどう変化するのか
  スタジアム移転に向けた道のり
  営業収益20億円の現実的可能性
  今V・ファーレン長崎はどのような経営をすべきか
   J2再開の「チケット単価」と「●●」が理由

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橘大地

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