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あたまのなか

四方に幾重にも張り巡らされて、
なおかつピンと張り詰められた細く白い糸に
剃刀が充てられている。

剃刀が糸に触れるか触れないかくらいの
わずかな接触をする。
糸はかすかな音を立てて切れ、役割を終える。
切れた途端にフワッと力を失った糸が、
他の糸に垂れ下がる。

剃刀は移動する。

これが今の僕のあたまのなかだ。

#詩 #5月なんていらない #あたまのなか



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