ユウキ

ロサンゼルス出身。英語・日本語の文章、翻訳。LA目線の本・カルチャー・アメリカ文化など…

ユウキ

ロサンゼルス出身。英語・日本語の文章、翻訳。LA目線の本・カルチャー・アメリカ文化などについてポツポツと書いています。ほぼ日の塾3期生 https://buff.ly/2zNu6wY 本のこと→ https://www.instagram.com/booknerdtokyo/

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  • バイリンガル日記

    日々のことを日本語と英語で。残念なことに英語の勉強にはならない気がします...ごめんなさい。

最近の記事

アメリカの挨拶が少し変わった。

少し前にツイッターで「英語圏では「How are you?」「I'm fine, thank you」という教科書的なやりとりはしない」という意見と、その意見に対する多くの意見を目にしました。 普段は確かに、教科書通りの挨拶はあまり交わさないかもしれません。 オフィシャルな場面では「How are you?」「I'm fine, thank you」もなくはないですが、親しい相手であれば「Hey」とか 「How's everything?」とか「How's it goin

    • 書く意味を考える日。

      • 自分を出せるレッスンがあるとしたら。

        週に一度、Zoomで行っている英語のレッスンに癒される今日この頃です。2月に渋谷のカフェで始めたマンツーマンのレッスンもひと月が経過。たったひと月なのに、その上達っぷりが信じられません。 これまでは挨拶を日本語で交わし、少し日本語で雑談してから「Okay, are you ready?」と英語レッスンに入っていくのですが、今日はZoomが繋がった瞬間から英語で話していましたね、そうでしたね。「Hi! How is everything?」と聞くと、表情ひとつ変えずに答えてく

        • 空気は、きれいになりました。

        アメリカの挨拶が少し変わった。

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          19本

        記事

          自分と世界との距離感を見つめる。

          昨日の記事で、今LAに帰っていることを書かせてもらいました。 最近、常に考えるのは「距離感」について。 アメリカでは「social distancing」という言葉が浸透し、誰もが「人と会わない」ことを実践している。でもここで言う距離感は、フィジカルな距離ではなく、心の中の「距離」。「ギャップ」という捉え方もできるかもしれません。 私はこのギャップをわりと自然のこととして捉えています。 日本にいると、よく「日本と世界の考え方にギャップがある」と聞いたりします。でも「自

          自分と世界との距離感を見つめる。

          海の向こうで起きていることだけれど。

          カレーを作りながらふと、今の状況について少し書いたほうがいいかな、と思いました。気合いを入れて「書くぞ」と思うと力んでしまうので、カレーを弱火で煮込む間ぐらいがちょうどいいのではないかと。 今、私が立っているのはロサンゼルスの実家のキッチン。母の鍋やへらを使って時折カレーを混ぜながら、そろそろ暮れ始める空を眺める。綺麗に晴れ渡る空を見る限りでは、世界中がパンデミックに揺れているとは想像もつかない。でも、父がリビングで交互に見ている日本とアメリカのニュースからは緊張感が伝わっ

          海の向こうで起きていることだけれど。

          時には言葉よりやさしく、時には言葉と一緒に。

          今日もイラストに癒されています。 自分が全く絵が描けず羨ましいものだから、ここnoteでも時々世界のイラストレーターを紹介させてもらっています。この時期はやっぱりメッセージ性の高いものが多いよう。言葉で言われるより、脳にとって覚えやすいという効果もありますよね。 Jenny Kroik 誰もが憧れるニューヨーカー誌の表紙イラストも担当したことがあるNY在住のJenny Kroik。昨日、ニューヨークの全てのバー、クラブ、レストランが一時的に閉店するニュースを受けて「今、

          時には言葉よりやさしく、時には言葉と一緒に。

          自由に旅ができるまで。

          様々な制限の中で生活をする世界中の人。「自由」「不自由」について考えさせられる日々が続く。 こんな時、自然と手に取りたいと思うのがよしもとばななさんの小説です。 どの作品にも安心して「この不安を頼みます!」と預けられる器のようなものを感じる。 世界中の言語に翻訳されているので、海外の方に「ジャパニーズ文学を読みたいけれど何から読めばいい?」と聞かれたら(これが結構よく聞かれる)「I would start with Banana Yoshimoto!」と答えます。 『

          自由に旅ができるまで。

          安心をくれる人、会社、社会。

          今日のnoteを書こうと新しいページを開くと、「読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?」という言葉が真っ白なキャンバスに薄く浮かび上がってきた。 「え、書きます!」 どうして?どうしてわかるの?前から聞いてきました?アルゴリズム?私が本のことばかり書いているから...? あぁ、びっくりした。 びっくりして、もともと書こうと思っていたことを忘れてしまいました。(明日思い出して書きます) このようにどんどん(みるみる)改善されるプラットフォームをリアルタイムで経験

          安心をくれる人、会社、社会。

          スッコーンと抜けるように明るくなりたいとき。

          世界が想像を超えるほど大変な状況になったとき、私たちの多くは「映画か」「小説みたい」とツッコミながら、「信じられない景色」を見せてくれた作品を思い出す。 ある人はApocalypse系(アパーカリプス、世界が終わる系)やパンデミック系ストーリーが読みたくなり、ある人(私)は世界が終わるなど1秒たりとも考えたくないため柄にもない、底抜けに明るい小説を読む。(普段は底抜けに明るい人間ではないので、平和な時に読むと息切れ気味になる、なります!) でも本当に、ただ、今、元気が、ほ

          スッコーンと抜けるように明るくなりたいとき。

          迷わなくなった分、読めるようになった。

          今月はあまり外出せず、小説を読もうと心に決めた。 数年前から毎日、毎週、毎月本のことばかり考えて、読んで、インスタに本専用のアカウントを作って投稿してきたのだが、一冊の本を最初から最後まで読むということは、本好きであるほど難しかったりする。 なぜなら、本を読みながらも他に読みたい本が山積みだからだ。 本屋で新作を見ると心は揺れ、雑誌や新聞やSNSで誰かが勧めているのを見たらそれを探し求め、普段は日本語の本と英語の本を交互に読むと決めているので「読みたい本情報」がダブルで

          迷わなくなった分、読めるようになった。

          思いに強いも弱いもないから。

          9年前のあの日から、多くの人が考え始めたのではないでしょうか。 自分には何ができるだろう、と。 できることは多分、ある。 あるのだけれど「できることをできる範囲で」と心の中でどれほど唱えても、やっぱり襲ってきた無力感。 悩む暇があったら動け!と次々と行動を起こす友人を見て、交通手段を見つけて東北や熊本へ向かう知人を見て、寝ずに発信を続ける人たちの言葉を見て、そっと目をそらすしかできず、何もできなかった自分。 自分は思いが弱いのだ、と。オロオロ動揺して涙ばかり流し、そ

          思いに強いも弱いもないから。

          毎日noteが書けない日に。

          今日は毎日note更新を始めて確か70日目で、でもちょうど、まさに「何書こう」の穴に落ちてしまいまして。1時間以上パソコンに向かっているのですが、何も出て来ずぽかーんとしてしまっています。 今日は私の言葉を並べるよりも、こちらの素晴らしい記事をぜひ読んでいただきたく。シェアさせていただきます。 「考える遊び」、もう一度トライします! ありがとうございます。

          毎日noteが書けない日に。

          繋がっていたい、でも少しおやすみも。

          私たちは、片手にすっぽりおさまるサイズの「道具」にとても助けられていて、同時にとても不安になっている。 「今週のスマホ使用時間」が通常よりかなり長くなっている。 普段、私は週末に「スマホを家に忘れる」ことをしてみたり、夜何時以降と、起きてすぐはできるだけスマホを見ないようにしている。着信音は基本オフで、夫や家族との連絡手段であるLINE以外は「通知」も全て切っている。メールの返信で一日が終わらないよう、メールチェックの時間も大体決めて、地上にいても「機内モード」に頼る。電

          繋がっていたい、でも少しおやすみも。

          1時間でも、無駄にしたくないと思う。

          この4日間、全くもって出かけていない。人と会うのも、相手が100%安心できるタイミングを待つ。それでも家で仕事ばかりしていると時間が過ぎるのははやく、気づくとすぐ夜中になっている。 時間が、貴重。 1時間でも無駄にしたくない。 アメリカは今夜2時に、年に2回の「時計を1時間ずらす」というイベントがある。いや、イベントでもなんでもなく、起きたらスマホが時間調整を自動的にしてくれているので、全く気づかず生活を続ける人もいるかもしれない。 でも昔は、家中の時計を手で巻いたり

          1時間でも、無駄にしたくないと思う。

          『小説』 x 『女性』 x 『新作じゃない本』を読むという研究。

          今日は週一でお届けする、読み終わった本。今読んでいる本。次に読みたい本のリストポストです。 今月は積ん読解消につとめていて、その中でもテーマを決めて読むことにしました。そうでもしないとあれも読みたいこれも読みたいとすぐに集中力が切れてしまうからです。 『小説』x『女性』x『新作じゃない本』をテーマに読んでいると、だんだんひとつの研究をしている気になってくる。 こうなったらとことん深みにはまりたい。そして何かにまとめたいかも。 「小説」からは、新しい言葉や言葉の美しい並

          『小説』 x 『女性』 x 『新作じゃない本』を読むという研究。