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情報をつなぐやさしいメディア ”soar”

soarというウェブメディアがある。

まだ生まれて4年ほどのウェブメディアだけど、たくさんのマイノリティや難病患者のエピソードを取り上げ、同じ困りごとを抱える人に希望を与える記事を、とても丁寧に書いている。踏み込んだ内容ながらも、きちんと向き合い寄り添ったやさしさが感じられるメディアだ。

水色の空がきれいだ。希望を与える、というのは少しおこがましいかもしれない。けれど、私たちは、きれいな水色の空に希望を見出すことがある。
なにか直接的に助けるわけじゃなくても、空の色がただきれいだとを伝えることが、その人の助けになることもある。
誰かを助ける、というのは誰かに立ち上がる力を与えることではなくて、その人がもともと持っている力を発揮できるようにすることだ。そのために困っていることを聞く、話す、伝える。そんなやさしいメディアだ。

インターネット上にはたくさんの情報がある。それなのに、自分のほしいものが見つからないことがある。探し方が悪いのかもしれないし、全く知られてないから無いのかもしれない。

わたしたちは、当たり前のように、分からないことがあると検索する。言葉で、地図で、画像で。正しい答えを探す。
いつから、インターネットに「正しい答え」を求めるようになったんだろう。わたしたちがほしいのは、正しい答えなんだろうか。そんなものは本当は無いかもしれないのに。

病気のこと、制度のこと、それらひとつひとつの正確さは大切で、それが間違って伝えられるのは、不幸だ。でも、どこにいけばその正しさは保証されるのだろう。医者や弁護士の言うことなら信頼できる?国の言うことだから正確?本当にそうだろうか。

あるいは、どこのだれかもよくわからない、「私」のことをどうやって信用してもらえばいいだろうか?伝えたいことがある。たしかな情報を、必要としている人に届けたい。本当はそういう場所であるはずのインターネットにはノイズが多すぎて、それらが届けられない。届かない。そんなことが起きている。

だから、情報をつなぐ
情報を探している人と届けたい人を、つなぐためにsoarは活動している。

わたしたちがほしいのは、「安全な場所」だ。
ここにいけば、質の高いたしかな情報がある。ここなら安心して話を聞いてもらえる。必要とされる情報をつなぐ安全な場所。正解がそこにあるかは、やっぱりわからない。でも探す手がかりはきっとある。解決の糸口につながるような、そんな希望がある。
必要とされる情報は、正解や正論だけじゃないし、答えも一つじゃない。

空を見上げるとき、わたしたちは正解を探していない。

soarは、たくさんのサポーターの寄付で成り立っている。
「安全な場所」はたくさんの人のやさしさで作られている。広告収益を得るために多くのPVを目指すのでなく、ただ安全な場所を維持するために、質の高い記事を作るために、必要な経費を善意のサポーターから募っている。

大阪での活動説明会を聞いて、わたしも少ない額ではあるけれど、毎月寄付することを決めた。
わたしもたくさんの困りごとはあるし、同じ気持ちを抱えたひとが、ほんの少しでも力を取り戻すきっかけになればいいと思って言葉を残している。わたしも、安全な場所をつくりたい。

そして、せっかく大阪まで来てくれたのだから、大阪も温かい場所だと感じてほしいし、また来てほしい。インターネットのことはよく分からないけれど勇気を出して来れてよかった、知れてよかった、という人もいるから。

※見出しの画像は、パンフレットを撮ったもの。暗い場所で撮ったので、本来の色味を出せてないと思う。それもまた、グラデーションのように、見ている色は人それぞれ違うのかもしれないけれど。


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