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SNSでつながる仲間のこと

正直、twitterが無かったら、乳幼児期の子育ては乗り切れなかった。
妻も私も。

ハッシュタグで繋がる同年同月齢

いつからこの慣習があるのかわからないけれど、私は #2011oct_baby のハッシュタグを使っていた。同年同月齢の子どもを持つ人が共有するハッシュタグは今も続いている。

子育ては、孤独だった。
比較的早くに子どもを授かった私たちは周りに子育てする友人が少なかった。
ずっと働いて、社会とつながりを持っていた妻も、急に生まれたばかりの子どもと二人きり。当時、わたしが休める期間は短かった。

わたしも孤独だった。昼間ずっと子どもといる妻には、かなわないし、妻の言葉が正しいと思って、自然と2番手になってしまった。うまく立ち回る術も、わからなかった。
相談もできない。当時は育児をする男性のつながりなんてなかったから。

子育てに熱心な自治体だったので、乳幼児向けの地域のセミナーや集まりはあった。でも、話が合わない。
たまたま、その地域に住んでいる年齢も趣味も、まるでばらばらな人の集まり。そもそも月齢が少し違うだけで、全然それぞれの抱える悩みも違う。

話が合わないはずだ。

twitterのハッシュタグをどこから見つけたのかはわからない。けれど、同じハッシュタグを使ってる人はすぐにフォローしあった。

そこには、同じように、居場所が無くて、悩みや愚痴をつぶやいて日々を慰めている人がいた。それは、同じ月齢だから分かり合える悩みでもあるし、twitterを利用するクラスタ特有の悩みでもあった。
地域の子育てサークルよりもずっと親近感のわく、共感できるものだった。

すぐに、皆仲良くなって、自然とそのつながりは広がっていった。住んでる地域もお互いの年齢もばらばらでも、日々お互いの成長の喜びを分かち合える仲間ができた。
妻はダメな夫の愚痴を、わたしの見えないところでうまく言ってたと思う。

何度もオフ会をした。会うと、以前からずっと知り合いだったかのように、自然と話ができる。twitterでいつも繋がっている、お互いの近況も子供の成長も、ずっと見ている。だから仲がいい。

東京から大阪に引っ越した今でも、交流は続いているし、泊まりにきてくれた人もたくさんいる。

こうしたつながりはtwitterがなければ、生まれなかった。そして、ここでつながった仲間は、間違いなく子育てのつらい時期の支えになってくれた。

わたしたちの子育てにとって、欠かせないものだった。

SNSでつながること

一度も会ったこともない、顔も知らない人とつながること、遠く離れた町で子育てをしている人と同じ悩みを共有すること。

SNSがなければ、つながらなかった人がいっぱいいる。

簡単に同じ属性を持つ人を探せるようになった。つながりが見えるようになった。友だち、仲間、という言葉の持つ意味が少しずつ変わっていった。

SNSで共通点を探してつながった仲間も、これまで何かの機会に直接出会って関係を作ってきた仲間も、どちらも同じくらい大切だ。そのつながりが、薄いとか濃いとか、比べるのも変だ。

子育てに限らない、いま書いているnoteも、撮影会のイベントも、同じ立場の主夫達も、全部SNSのおかげでつながって、会ったこともないけれど、心強い仲間だ。

最近、「つながり」という言葉が使われることが多いけれど、ちょっとぼんやりしている。「つながり」という言葉は、弱く細いものから、強く太いものまで、公的・私的、直接・間接、いろんなものをすべて包摂してしまう。

「仲間」のほうがしっくりくる。あるいは、「チーム」と言ってもいいかもしれない。

子育て、仕事、趣味、いろんなものを一緒にやりながら、同じ目線で一緒に進んでいく集まり。「つながり」のなかでも、「仲間」をとても大事にしたい。わたしも救われるし、わたしも仲間のためにできることをしたい。

仲間が大事、というとあまりにもありふれてる言葉だけれど、きっかけがSNSであろうと仲間になるし、仲間だと思える時代になったのだと思う。

漫画の『ワンピース』みたいな話になってきたけど、たしかに「仲間」って強さの原動力になる。辛いことも乗り切れる。漫画は、そのことをとても分かりやすく子どもたちに伝えている。

まあ、『ワンピース』半分も読んだことないけれども…。


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