LED電球を捨てた

 LED電球を捨てた。
 自宅のリビングの照明はちょっと特殊で、丸型蛍光灯2個とその上部に白熱灯3個がついていて、この白熱灯がよく切れる。白熱灯も決して安くないから、ランニングコストが意外とかかる。ならば、この白熱灯をLED電球に交換したらいいのではと奮発、いきおい3個買った。よくわからないメーカーの製品はすぐ切れるような気がしたので、パナソニッ!のやつにした。放熱性を高めるためにフィンがついてるかっこいいやつだ。
 帰宅後、意気揚々と椅子に登り、切れた白熱灯をくるりくるりと取り外してLED電球に嵌め替える。それを、もう2回繰り返した。

 早速スイッチをオンにすると、パチと小さな音とともに一瞬眩しく光り、そして光は消えた。状況を理解できない僕は再度スイッチをオン・オフしてみるが何の反応もない。爾後、LED電球が光ることは二度となかった。なぜだ、謎のメーカーでなくアイデアズフォーライ!にしたのに。ちょっと高かったけど信頼を買ったのに。
 パッケージの裏面を見てみる。「調光機能付きの照明には使用できません」と書いてある。これや。うちのは。リモコンの▲を押すと明るくなり、▼を押すと暗くなる、ちょっとええやつなんだよ。まさか、いや、なんでや、なんで調光機能ついていると、LED電球が一瞬で、死んでしまうんや。調光機能っていうことは控えめに電気流すとかそういうことじゃないのかい。理科に弱い僕は世の無情に泣いた。

 壊れてしまったLED電球を復活させる術もなく。光らない電球の冗。LED電球は買ってきて10分で捨てざるを得なくなった。かといって再び白熱灯3個を買うのも違う気がしたので、後日、LED照明を買って、古い照明はそれごと捨てた。結果的に、ロープロファイル設計の新しき照明器具のおかげで天井が高くなった気分を味わえているし、毎月の電気代も下がった。怪我の功名ということで自分を納得させている。

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