なぜシェアリングエコノミーなのか?~シェアサイクル~

せっかくMBAに来てるので、面白そうな事業や事象を少しずつ調べてみようかと思います!

今回は最近よく聞くシェアリングエコノミーについて。
個人で「所有する」から、社会で「シェアする」人々が増えてきたと言われる昨今。実は私も、直近まで日本でシェアアパート(完結した個室のあるアパートに共有スペースがのっかってる感じの集合住宅)に住んでいたり、今もLBSの同級生女子2名(中国&シンガポール)とフラット(アパート)をシェアしています。日本にいた頃から、大きい家具は持たず、原則レンタルで、バランスシート小さめの生活をしていました。
とここまで書いておいて、住居シェアについては、もう語りたいことが沢山ありすぎて時間が足りないので、また別途記事にします(笑)。

今回、取り上げたいのは、中国の「モバイク」というシェアサイクル事業。

この事業、急速な発展を遂げていて、1日当たりの総利用回数2000万回。稼働自転車数450万台(シンガポール含む)だそうです。

シェアサイクルの仕組は大きく2つあり、1つ目は、最近日本でも導入されている「公共自転車」というシステムで、あらかじめ設置されている専用駐車スペースで乗り降りするもの。千代田区の皆さんは「ちよくる」がおなじみですね(ちょっとダサいけど憎めないあいつ→)http://docomo-cycle.jp/chiyoda/
もう1つは、駐車スペースを持たず、最寄りの自転車を検索し、好きな場所で乗り捨て、その場でスマホ決済が出来るシステム。(価格帯は、保証金として「5,000円」相当を入れた後、30分につき「約17円」で利用)

自転車を好きな場所で乗り捨て可能にした、このモデルはすごく面白い仕組みですが、ドックレス型のモデルであるが故に、利用者のマナー・秩序をいかに担保するかが問題です。

ほら、日本の様にみんなが異様にマナーを守る社会ってほとんどないので、中国だと、「どうやってここに自転車で?」みたいな高速道路の真ん中に自転車が放置されるような事件が起きちゃったりするわけです。

それを解決した素晴らしいアイディアがモバイルクレジット制度。
簡単に説明すると、ユーザーに持ち点が与えられ、決められたルールを守れば「加点」、違反をすれば「減点」という制度です。

例えば、モバイクを正常に利用すれば、1点加点。ルール以外の場所に停めてしまうと20点減点、友人を紹介する1点加点など。
80点以下になると利用金額が100倍に上昇するとのこと(やば)。
つまり、ルールを守るユーザーのみが選別されていきます。

事業の根本的な問題を、利用者にインセンティブ与えて解決してしまう。と。凄いですね。
実際のところ、この仕組みってうまく行ってるんでしょうか?

以前、会社の派遣で中国に2年間住んでいましたが、予想外の事ばかり起きていたあの頃を思い出すと、本当にうまく行ってるのか。。。にわかには信じがたい(笑)。
もし、中国で実態を知ってる方がいれば、ぜひコメント共有お願いします!

というわけで、モバイクの2つの特徴をおさらいしますと、
①駐輪所を必要としない「ドックレス型のシェアサイクル」で、低価格、かつ好きな場所で乗り捨て可能
②マナーの良いユーザーを選別する「モバイルクレジット制度」による使用マナーの維持

モバイクは日本にも参入予定らしいです。
(使ってみたいけど、デザインはちよくる以上にしてほしい…苦笑)。

ちなみに、ドック型のシェアサイクルはロンドンにもあるので、今度使ってみよっと^^

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