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ファンクのノリ

2015年7月に別のブログに書いた記事です。

1960年代に、横ノリとはまた違う16ビート系のノリがジェームス・ブラウンによって開発されました。それが、Funk(ファンク)という音楽スタイルです。ジャズやフュージョンなどその後のいろいろな黒人音楽に強い影響を与え、ヒップ・ホップやラップなど現在のダンス音楽にもつながっていきます。


最大の特徴は横ノリの「二拍目、四拍目」ではなく、「一拍目」にアクセントが来ることです。そしてヴォーカルも含めたすべての楽器をリズム楽器として使い、強烈なビートを出していきます。横ノリがゆったりした70年代ディスコ風なのに対して、アグレッシブというか、コテコテの黒人のノリそのものというか、関西で言うと、河内弁丸出しみたいな。河内地方の方、すいません。


ジェームス・ブラウンの「Cold Sweat」です。


こんなうるさい音楽は嫌いという方もおられましょうが、僕はいたって目がないほうです。


ジェームス・ブラウンの直弟子が、マイケル・ジャクソンとプリンスです。マイケル・ジャクソンの「スリラー」のベースラインは「一拍目」にアクセントが来ていますね。歌い方も、パーカッシブな歌い方で、時々、「ウッ」とか「フー」とか打楽器のような合いの手を入れていて、JBの影響を感じます。マイケル・ジャクソンが黒人だけではなく、白人も含めた全世界に受け入れられるように創作していたのに対して、プリンスの方がよりコテコテな黒人のノリを継承していると思います。


画質はあまり良くないですが、ものすごいノリです。テレキャスターの「チャカチャカッ」という音がかっこいいですね。パーカッションのシーラ・E女史は社長秘書みたいな服装なのに、超強烈です。


ではまた

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