杉浦研での研究生活

こんにちは、杉浦研究室B4の鈴木です。
今回は、主に研究室配属を控えるB3の皆さんの研究室選びの参考になればと思い、研究室のメンバーの研究や生活に関することをインタビューし記事にさせていただきたいと思います。

学部4年 Sくん

・どのような研究を行っているか教えてください。
― 春学期からは、腿のジェスチャを入力するインターフェースの開発を行っていました。秋学期からは加速度センサを使って釣りで使うルアーの動作を検出するデバイスを作成しようと考えています。春学期の研究テーマは先生にアイデアをいただいたものです。秋学期のテーマは、自分が釣り好きということもあり、「こういうことができたらいいな」と先生にお伝えし、手法のアイデアをいただきました。

・なぜ杉浦研究室を選んだのですか。
― 杉浦研究室の掲げる、コンピュータが生活に溶け込むような環境、すなわちユビキタスコンピューティングという考え方に興味を持ち、日常の生活をより豊かにするような研究を行いたいと考えたからです。

・研究室で身に付いたことを教えてください。
― まず、以前と比べて英語の論文を読むことができるようになったと感じています。B3からB4にかけての春休みでは5本の英語論文を読み、スライドにまとめて発表しました。この期間で、英語で論文を読む力がついたと感じています。同時に、スライドを作成する力も向上したのではないかと思います。春休みの英語論文についての発表、ブートキャンプ(基礎輪講)での成果発表、仮卒論の中間・最終発表などでPowerPointを用いて発表を行う機会が多いです。そのたびに先輩と練習をするなどして、スキルが身に付いたのではないかと思います。

・研究室生活で楽しいと思うことを教えてください。
― 先生や先輩、同期とのふとした瞬間の会話が楽しいです。今インタビューを受けているときも周りの先輩方が突っ込んでくださるなど、とても良い雰囲気の研究室だと思います。
 また、長期休みの際には、旅行のお土産がリビングスペースにたくさん並べられるのですが、旅行の話などを聞きながら食べる時間はとても楽しいです。

・逆に、研究室生活で大変だと思うことを教えてください。
― コードを書いているときに原因不明のエラーが出ると絶望します…。また、研究室内発表などの前や締め切りの前は、成果を出してわかりやすくまとめるために必死です。

・普段は具体的にどのような研究室生活を送っていますか。
― 春学期も秋学期も授業を履修しています。家が近いこともあり、授業やミーティングがない日でも研究室にいることは多いです。長期休みを除くと週4-5回は必ずいるのではないかな…
 今年の夏休みは小笠原に1週間滞在し、釣りを存分に楽しみました。6kgの魚を釣り上げたのはいい思い出です。来年は20kgの魚を釣りたいと思っています!

佐藤くん_さかな

・将来はどういった進路に進みたいか教えてください。
― 趣味である釣りに関係する企業に進めたらと思っています。今取り組んでいるルアーの研究が役に立つといいなと思っています。また、研究でハードウェアを作成した経験も自分の武器になるのではないかと感じています。

修士1年 Mさん

・どのような研究に取り組んでいますか。
― 単眼カメラで手を撮影することで握力を計測する研究をしています。
以前、指の関節角度を測る研究をしていて、応用したものを作れないかと先生に相談したところ、現在の研究テーマのアイデアをいただきました。

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・杉浦研究室に興味を持ったきっかけを教えてください。
― B3のときには20ある研究室の中から最終的に2つの研究室に絞り、悩んでいました。決め手は、研究室のきれいな内装でした。大学院修了までの3年間の研究生活を考え、生活しやすさを優先しました。

・研究生活で身に付いたと思うことを教えてください。
― 研究室に入る前後では、発表への慣れが全く違うと思いました。研究室内の発表以外にも、国内外の学会での発表を経験して、ましになったのかな…と思います。
 技術の面では、研究内容的に半田付けを行う機会が多く、早く正確に半田付けを行うスキルが身に付きました。
 また、研究で画像処理を扱ったため、知識が身に付いたと思います。

・研究室生活で楽しいと思うことを教えてください。
― 論文を書き上げたときに達成感を感じることができるので、研究を頑張る一つのモチベーションになっています。
 また、学会に参加する際に様々な場所を訪れることができるのが嬉しいです。今までに、山梨、札幌、福岡やフロリダ(アメリカ)に行き、食べ物や都市の風景などを満喫しました。

・逆に、研究室生活で大変だと思うことを教えてください。
― 必死につくったデバイスが思い通りに動かないときは悲しくなります…。
 また、論文を書く際に日本語の使い方が難しいと感じることがあります。
 他にも、研究を進めていく上で自分の専門ではない分野の勉強をする必要があるときは少し大変です。私は手に関する医学的な論文を読む必要があったのですが、聞いたことがない専門用語などが出てきたときには理解に時間がかかりました。

・普段は具体的にどのような研究室生活を送っていますか。
― 大学院の授業はB4のときに先取りしていたこともあり、現在は少ないです。家ではだらだらしてしまい作業が進まないので、午後からの日もありますが、平日は週に4日以上、研究室に顔を出すようにしています。夏休みは研究室に来る頻度を落としましたが、進捗を生むことができる程度には研究室に来ていました。

・進路について考えていることはありますか。
― 進路は未定で、これから考えたいと思っています。

修士2年 Iさん

・どのような研究に取り組んでいますか。
― タブレットを用いたかかと上げ運動の識別と支援をテーマにした研究を行っています。
 先生の知り合いの方の研究のお手伝いとしてかかと上げ運動の研究を行っていた時期があり、手法を変えて研究を続けています。

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・杉浦研究室に興味を持ったきっかけを教えてください。
― 学部3年生の時の実験で特に面白いなと思ったテーマが「実世界センシング」と「動画像処理」でした。それぞれ担当されていた先生が杉浦先生と杉本先生でした。杉浦研究室は一昨年できたため、私が3年生のころには「杉本・杉浦研究室」だったので、この研究室入りたい、と思いました。
 また、研究室を見学した際に、先輩方の雰囲気が自分に合っており、特にゲームの趣味が同じであったということも決め手でした。研究室配属後にはその先輩方とゲームを通じて親睦を深めることができました。

・研究生活で身に付いたと思うことを教えてください。
― 「調べる」スキルが身に付いたと感じています。システムにバグが起きたときにどのように対処すればいいか、わからないことが出てきたときにどうやって解決するかをインターネットや書籍を使って調べる機会は毎日のようにあり、そのコツをつかむことができてきたのではないかと思います。研究を始めた当初は調べて出てきたお手本のコードを写す作業の連続でしたが、現在では調べた方法を自分なりに応用してコードを書くことができるようになりました。
 また、英語の論文を読む際に、きれいに訳すことが難しくても、その論文が何を言いたいのかなどはすぐに理解できるようになりました。関連研究を調べるときなど英語に触れる機会が多いため、このスキルはとても役に立っています。

・研究室生活で楽しいと思うことを教えてください。
― 私の研究テーマでは、外部で一般の方向けにデモンストレーションを行う機会が多く、子供たちの意見などを聞くことができることが楽しいです。このように、ユーザの意見が直接私たちに帰ってくることは「メディア」という分野の良い点だと考えています。
 また、先ほども述べたように、研究室のメンバーとゲームの話題で盛り上がることもあり、楽しいです。よく研究室内のプロジェクターを使ったゲームをしたり、ボードゲームをしたりします。

・逆に、研究室生活で大変だと思うことを教えてください。
― 順序立てて研究を進めることができる人は大変ではないと思うのですが、私は期限が迫ってくると自分を追い込んで作業を進めるため、締め切りに追われているという形になります。それでも、先生が作業の各段階(Abstract完成、Related works完成、全体完成など)についてそれぞれの締め切りを設けてくださっていることも多く、期限を守れないということはありません。このように先生が気にかけてくださっていることは、私にとってすごくありがたいです。

・普段は具体的にどのような研究室生活を送っていますか。
― 昼過ぎに研究室に来て、研究室から人がいなくなる時間まで、もしくは夜遅くまで滞在していることが多いです。夜に集中力が高まるタイプなので、このサイクルが自分には合っていると感じています。また、家が近いため、このような過ごし方ができているという面もあると思います。
 デバイスを作成したり、ユーザ実験を行ったりするのは研究室でしかできないことなので、研究室にくる機会は多いです。また、研究室が家よりも快適ということもあります。広くてきれいで、Wi-Fiも早く、疲れたときに横になれるソファもあります。設備が整っているので研究室にいることがストレスにならないということもこの研究室の魅力だと思います。

・将来はどういった進路に進みますか。
― 就職先の企業では、工場へ主にセンサを用いたIOT機器を導入する、また物流の状況を調べて新たなビジネスチャンスを見つけるという事業を行っています。特にセンサを使うという部分では、研究の過程で学んだ知識を直接活かせるのではないかと思っています。

後期博士課程(社会人ドクター) 渡辺さん

・今取り組んでいる研究について教えてください。
― 手根管症候群と呼ばれる手の病気のスクリーニング・リハビリテーションを行うアプリケーションの開発を行っています。

・杉浦研究室の博士課程に興味をもったきっかけを教えてください。
― 修士の研究が中途半端で終わってしまい、モヤモヤした部分があったため、できれば研究を続けたいということを、修士のときに共同研究をしていた東京医科歯科大学の藤田先生に相談したところ、新しく「杉浦研究室」ができるということを伺いました。できたばかりの研究室のため、新しい環境で自分が自由に研究を行うことができるのではないかと思い、杉浦研究室を志望しました。

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・共同研究はどのように進めているのですか。
― 藤田先生とは杉浦先生も含めて2週間に1回程度skypeまたは対面で1時間のミーティングを行っています。また、1カ月か2カ月に1回は杉浦先生と議論をしています。

・医療系の分野の方と共同研究をして、面白いと感じるところや大変だったことはありますか。
― 一番おもしろいと思うのは、自分の知らない分野のことを知ることができることです。私たちはコンピュータサイエンスという分野のため、医科歯科大学のようなメディカルな知見は全くないので、そういった知識を得られることが面白いです。
 また、1年前ですが、実際に医科歯科大学に1週間滞在し、藤田先生のシャドウイングをさせていただきました。先生の後ろについて、外来、リハビリ、手術などを見ることができ、普通に生活していたらできないような貴重な体験をさせていただいたこともとても面白かったです。
 一方で、自分の知らない分野のため知識が追い付かないことが大変でした。議論では専門用語が飛び交うことも多く、一度で理解できないという難しさがありました。

・今社会人学生として会社と学術の分野と、両方にまたがって活動されていますが、博士課程で身に付いたことが自分の将来にどのように役立つと考えていますか。
― 企業では最近、エンジニアとリサーチャーの区別がなくなってきていて、リサーチャーもエンジニアも、どちらの仕事もこなすことが求められてきています。博士課程で学ぶことで、将来求められる人材になれるのではないかと考え、研究室でスキルを磨いていこうと思っています。


私が考える杉浦研の魅力

インタビューをしながら、私も研究室の魅力について考えてみました。(※個人的な考えです!)

1.先生の面倒見がとても良い!!!(とても重要!!)
… 先生は国内外の学会などでお忙しい時期もありますが、基本的に研究室によくいらっしゃいます。デスクが私たちと同じ並びにあるということもあり、研究についての相談がすぐにできます。私は初めての研究でどう進めたらよいかわからない点が多々あり、たくさん相談に乗っていただきました。雑談をしたりボードゲームをしたりするなど、学生とも仲良しです。

2.自分が興味を持っていることを研究テーマにできる
… 研究室として取り組んでいるテーマもありますが、自分の関心のあることをテーマとするメンバーも多いです。もちろん、自分でなかなかテーマを思いつくことができない場合には先生がテーマを提供してくださいます。私の場合は春学期は先生にアイデアをいただき、これからは自分の興味のある教育の分野と絡めた研究を行っていこうと考えています。

3.早くから研究に取り組む
… 杉浦研ではB4は4月から「仮卒論」に取り組みます。7月ごろには1つの成果が出るようなスケジュールになっているので、人によってはB4でも学会発表を行うことができます。私は9月に学会で発表したため論文が1本完成した状態で、これから取り組む研究が上手くいかなかった場合には春のこの研究を卒論にします。つまり「ほぼほぼ卒論ができあがっている!」んです。これは他の研究室の人から羨ましいと言われる点です!秋にはゆとりのある状態で新しい/難易度の上がったテーマに取り組むことができます。
 早くから取り組むととても忙しいのではないかと思う方もいるかもしれませんが、私の場合はB3のときと比べて大学に来る頻度が増えたということはありません。先生や先輩のサポートのおかげで研究を進めることができています。

4.ハードもソフトも扱う
… 研究ではセンサを半田付けして導線とつないだり、3Dプリンタでデバイスを作成したりするハードな部分から、アプリケーション作成や機械学習などのソフトな面まで行います。これによってどちらの知識も身につけることができます。私は不器用でB3の実験での半田付けは…という状態でしたが、先輩にコツを教えてもらい、だんだんとできるようになってきていると思います。なので細かい作業苦手だなという人も心配しないでくださいね!

5.圧倒的に快適な環境
… 杉浦研に一度でも訪れたことがある方には納得してもらえると思いますが、とても生活しやすいきれいな研究室です。リビングとデスクというようにスペースが分かれており、私は気分によって使い分けています。疲れたときはリビングスペースのソファでぼーっとしたり、お菓子を食べたりします。もちろん、リビングスペースはユーザ実験や、研究室のメンバーとの議論の場になっていて、自慢の場所です。

などなど…たくさん良いところがある研究室なので、ぜひ実際に見学に来ていただければと思います!

終わりに

最後までお読みいただいてありがとうございました。少しでも杉浦研究室のことを分かっていただけたら嬉しいです。
今回インタビューに協力してくださった方以外にも、杉浦研究室には個性豊かなメンバーがそろっています。「もっと詳しく聞きたい!」「他の人はどうなんだろう?」と思ったら、ぜひ研究室説明会などの機会に質問してみてください。

また、少しでも杉浦研究室のことが気になってくださった方がいれば、noteで以前杉浦先生が投稿した記事「杉浦研究室の運営方針」も必ず読んでください!
では、また皆さんにお会いできることを楽しみにしています!

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慶應義塾大学理工学部情報工学科 / 慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻情報工学専修 杉浦研究室のnoteです。学会の参加報告やイベントの宣伝などをします。https://lclab.org/
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