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製造業を営みながら

配管加熱ヒーター 主に半導体前工程工場 排気ラインに使用される物を製造している。

製造業を余り強く意識したことはない。サービス業の事がよく分かっていないからなのだろうが、製造業畑でサラリーマン生活を過ごしてきたせいなのかもしれない。

製造業と言うのは、実に地味。コツコツと働く農業的な忍耐力が必要。更に株投資、FX投資などの派手な儲けは皆無。そんな商売。そして、日本の法人の99.7%は中小企業(大企業の割合は0.3%だとか)。そんな中の中小企業を運営している。

今、製造している配管ヒーターも日本メーカー発祥で、現在では、韓国、台湾に大手メーカーが誕生している。そして、小さくなった日本市場へ、韓国・台湾メーカーが攻め込んでいる。そう、攻め込まれる立場なのだ。攻め入ればいいではないか?と思われるかも知れないが、韓国・台湾で造れる物は、地産地消で、韓国・台湾メーカーは、決して買わない。あるいは、買うのかも知れないが、残念ながらそこまで攻め入っていないのが現実。

日本の半導体メーカーは、韓国・台湾品が安価だと思って購入する。そこには、日本製は高いと言う刷り込みがあるようだ。使って、問題なければ、それでいいと宣う。そう、トランプ流では無いが、韓国・台湾の雇用拡大に日本メーカーは貢献している。

まあ、これと同じ事が、実はファインセラミックス業界にも起きていた。消耗品と呼ばれる製品は、ほぼほぼ韓国製がマーケットを占めている。純正と呼ばれる製品を製造しているファインセラミックスメーカーが、セカンド品と呼ばれる製品を供給できない。従って、セカンド品を供給する韓国メーカーは巨大になり、日本のファインセラミックス業界を脅かすほどになっている。

どこの業界も、色々な問題を抱えているが、事、半導体に関わる業界は、色々な意味で大変である。DRAMもブラッシュメモリーも大きく韓国にシェアを奪われ、ロジックのLSI(例えばスマホのCPU)も台湾のTSMCやUMCに奪われ、日本の半導体業界は世界の10%未満となっている。

日本の半導体の衰退は、日本の製造業の衰退でもある。日本の製造業と言えば、車だと言われるが、産業の米と呼ばれる半導体の地位低下は、日本の地位低下と重なる。

さて、どうしたものでしょうか?


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