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"プログラミングを用いた舞台演出"のシステム構成アーカイブ0 : 記事内容や狙いなど

はじめに

舞台演出にはいろんな種類があります。
そしてそれらを制御(製作)する方法もいろいろあります。

クリエイティブコーディングをやっている界隈の方々にも舞台演出に興味がある方は多いと思いますが、実際にエンターテインメントのライブ現場でいわゆるプログラミング(コーディング)を使った演出を取り入れている人はあまり多くないように感じます。
また、プログラミングが使われている演出分野は偏っているようにも思います。

もちろん、それ自体が問題とは全く思っていません。
ただ、個人的には学生の頃に双方への興味がありながら経験も知識も浅い中で「どうやったら、このプログラミングを使った演出でライブ(舞台)の演出を拡張できるのだろう」と考えていました。
また、「今の技術で行われているものよりも、さらにおもしろいことができるはず」と漠然と想像していたものの、調べても有益な情報や実演されている情報がほとんど見つからず、本当に検討がつかないままでした。
そのとき考えていた演出案は、今振り返るとやはり全く的を得ていないことばかりでした。

また、修士研究では舞台演出のネットワーク周りについても研究対象としていたこともあり、自作のシステムも含めてさまざまなプロトコルで機材や各演出をネットワークに接続する、ということをおこなってきました。
その後、仕事で多くのライブ現場などに行くようになりよく見るのは「とりあえず代理店の人が言うような設定にして、よく分からなくても接続できてるからOK」という考え方が蔓延し、よく理解しないままネットワーク接続して様々な機材を制御している現場です。。
それで素晴らしい演出をやっているところを何度も見ているうえに、実際に演出としては全く問題ないことが多いので問題ないとされつつも...
個人的には、もう少し業界全体でネットワーク周りの理解が深まってもよいのかな、と感じています。(実際、今後はさまざまな機材や演出機器のネットワーク化が進むはずだと思います。)

そこでやってみようと思ったのが、この記事です。
実際は公開できるものも少ないですが、可能な範囲で実際のライブ現場で使用したシステムの構成例を紹介していきたいと思います。主にライブの演出に興味がある方舞台演出業界を目指している方向けで、特にプログラミング(コーディング)を使った表現で演出を拡張したい方にとって有益なものになれば幸いです。
また、プログラミング(コーディング)を使っていないシステムでも、面白いと思うもの(特に照明やレーザーとその他の演出をさまざまなプロトコルで通信し同期(制御)させた例)を多く紹介したいと考えています。
地道に連載していきます。

基本的にはライブや舞台全般(たまに撮影案件)で実際に使用したシステムの構成について解説します。
そのため、具体的なプログラミング方法についてを紹介するよりも、制御に用いたソフトウェアやハードウェア全般の紹介、どのようにネットワーク設計を行い具体的にどんなプロトコルで連携させたか、というテクニカルな部分がメインになります。
具体的なプログラミング部分やより詳細な内容について、気になる方はご連絡ください。
(可能な範囲でお答えしたいと思います。)

ご連絡は、編集途中で恐縮ですが私のwebサイトの投稿フォームなどでも受け付けております。
webサイトはこちら


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雰囲気でそれっぽい画像を置いてみます。これは新木場studio coastにレーザーを17台持ち込んだときですね。

写真 2022-04-03 17 03 14


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照明卓で照明とレーザーを同時に制御したりもします。きれいですね。

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こちらのレーザーバーは1台に照射口が6個もあります。



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