キクチ ユウ

一児の母で、平々凡々な専業主婦です。

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最近の記事

stand.fmはじめました

おしゃべりが得意でないわたしが、なんとstand.fmはじめました!!!  自分でもびっくり。絵本について配信しようと思ったきっかけは色々あるのだけれど、その一つがこのnoteに「絵本のこと」として書いたいくつかの記事だった。個人的にそれらを気に入っている。ここで書いたことと、stand.fmで話している内容がかぶっていることもあるのだけれど。  文字で表現することが好きだし、性に合っていると思っていたけれど、音声というのもなかなか面白い!

    • 先週の1冊 「パリの朝食はいつもカフェオレとバゲット」

       先週の1冊は国末則子さんの「パリの朝食はいつもカフェオレとバゲット」。副題は「フランス人はなぜ仕事と子育ての両立が上手なのか?」。フランスのことを書いた本が無性に読みたくなったのは、この間「冬時間のパリ」を観たからだろうか。(失礼を承知で率直な感想を書くと退屈な映画だった。けれど、パリの景色はどこを切り取ってもとびきり美しい)  著者の国末さんはご主人(今の時代〝ご主人〟という言い方は好ましくないかもしれないが)の仕事の関係で幼い2人のお子さんを連れて二度渡仏し、計6年半

      • 今週の1本 「ラスト・クリスマス」

         今週の1本は、昨年公開された「ラスト・クリスマス」(Last Christmas)2019/アメリカ。ケイト役のエミリア・クラークの可愛さと、クリスマスの煌めきに溢れるジャケット写真がとても素敵で、公開されたときから観てみたかった作品。 〈あらすじ〉 歌手を夢見るケイト(エミリア・クラーク)は、ロンドンのクリスマスショップで働いているが、なかなか仕事に集中できず生活も荒れ気味だった。そんなとき突如現れた謎の青年トム(ヘンリー・ゴールディング)が、たちまち彼女の抱えるさまざ

        • 週に1本の映画と1冊の本で人生は豊かになるのか

           最後にnoteを書いてから、七ヶ月が経った。わたしはあれから七キロ痩せて、十四年を共に過ごした愛犬との別れを経験した。想像していなかった未来が今ここにある。  正直なところ、今幸せかと聞かれたらわからない。夫がいて、子どもがいて、彼らと過ごす時間がたっぷりある。それは勿論、幸福なことだし恵まれていると思う。けれど、目減りする貯金や将来への不安、そういう先々のことを考えると頭がクラクラしてくる。  現在、娯楽といえば映画を観るか本を読むことくらいだ。そのどちらもわたしを今

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          幸せにしかなれない生き方

           わたしたちは皆、幸せになりたいと願っている。健康でありたいだとか、お金持ちになりたいだとか、素敵な相手に出会いたいだとか。人によって幸せの形に違いはあれど、それでも不幸になりたいと願う人なんてまずいないだろう。あれが食べたい。あのバッグが欲しい。あの人が着けていたジュエリーが羨ましい。次から次へと欲は現れ、それは留まることを知らない。目の前にやってきた欲望を一気に、或いは一つ、また一つと叶えることが幸せを掴むということなのだろうか。莫大なお金を手に入れさえすれば、そういう幸

          幸せにしかなれない生き方

          禅の教え

           本を読む。すると必ず何かしらの気づきがある。そして、いいなぁと思ったことばの多くが樹木希林さんが仰っていたことと同じだということに気がついた。樹木さんが仰っていたこと、即ちそれは仏教の教えで、特に禅の思想が強いように思う。樹木さんは、二十代半ばから仏教書を耽読していたというので当然と言えば当然なのかもしれない。玄米に、魚や野菜のおかずを中心とした食事。苔むした庭。物を持たない暮らし。言われてみれば、どれもこれも禅的だ。ちなみに、わたしの母の実家は禅宗。なんだか導かれたような

          すぐやる人は、うまくいく。

           中谷彰宏さんの「すぐやる人は、うまくいく。」を読んだ。わたしはスケジュール管理が大好きで、家族三人分の予定をカレンダーアプリに打ち込んでいるとき、恐らく生き生きとした表情をしているだろうと思う。旅行の計画を立てるのも好きだし、ファッション誌に時折載っている「〇〇さんの一日」(タイムスケジュール)や「手帳公開!」といった企画はつい真剣に読んでしまう。  そのおかげか時間は守るし、忘れ物も滅多にしない。〝きちんとした人〟として他人からは見られているようだ。しかし、本当のわたし

          すぐやる人は、うまくいく。

          きょうだいリスク

           「一人っ子は可哀想だよ」「次は女の子だな」「もう一人産みなよ!」我が子は一人っ子なので、それなりにそんな言葉の数々をかけられたりもした。勿論そこに感情を揺さぶられることだってあったし、自宅に帰ったとき涙がぽろりと溢れたこともあった。  わたしには兄がいる。ここには書けたものじゃないけれど様々な問題を抱えていて、そのうちの一つが〝婚約者〟のことで両親はひどく頭を悩ませている。そして今回、私もカオスな渦の中にちょっぴり巻き込まれた。母から「本当にごめんね。情けなくて涙も出ませ

          きょうだいリスク

          面白がる力

           毎日苛ついている。毎日、というよりも四六時中と言った方が正しいのかもしれない。悲しいだとか、惨めだとか、そういう行き場のない感情たちが〝怒り〟という姿で現れている。  このままじゃいけないと思うのに、どうしてもこの怒りを鎮めることができない。「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」樹木希林さんのことばを反芻してみる。この状況を面白がる?それができたらどんなに楽になるだろう。今一番欲しいのは、面白がる力。  

          面白がる力

          それなりに

           引っ越しの日が刻一刻と近づいている。これからわたしたちは、わたしが0歳から26歳までを過ごした町で暮らしていく。そう、実家がある町。  本当のところ、日々憂鬱は膨らむ一方だった。今住んでいる場所からは車で十分ちょっとの距離で、生活が大きく変わるわけではないのだけれど、それでも細々とした変化やこれまでの快適さ(今のマンションは新築で入居したが、次のところは築二十年弱)を思うと、受け入れ難い気持ちになった。一言で言えば「生活レベルを落とさなければならないのがイヤ」なのだ。

          それなりに

          諸行無常

           テレビをつけると「あしたも晴れ!人生レシピ」の再放送をやっていた。今回は「写経」についての特集だった。スタジオにいる住職が「すべてのことは繋がっていて、一つのことが変われば自ずと他のことも変わってくる」といった内容のことをお話されていた。なんというか、タイムリーで驚いた。夫が退職することで、住むところや、人間関係が変わることになり、わたしはひどくナーバスな気持ちになっていた。わたしは変わりたくないのに夫のせいで、という苛立ちを抑えることができなかった。執着心、なのだろうな。

          100記事、そして半年

           前回の、2020年最初に公開した記事で100記事に達した。そして、note開始から半年が経過した。最初のころは書きたいことが湯水のように湧いてきていたが、最近では月に数回「あ、これ書きたい」となるくらいで、わたしの引き出しはこの程度なのかと自分の薄っぺらさに苦笑したくなる。  以前noteから応募した「旅する日本語展2019」の結果がホームページに載っていた。選ばれた方々の作品を読み、わたしにはこういうキラリと光るものがないのだと落ち込みつつも「いつかわたしも選ばれたい」

          100記事、そして半年

          龍に会えた日

           新年、明けましておめでとうございます。今年も細々とnoteを書いていこうと思いますので、宜しくお願い致します。  元旦は家族で近所のお寺に初詣に行った。この町で暮らし始めて五年。今年わたしたちはこの町を離れることになる。これまで、そのお寺に足を踏み入れたことはなかったけれど、この町で過ごさせてもらったことへのお礼を伝えたいと、わたしが提案をした。  お寺だけれど鳥居があって、そこで夫と息子の写真をわたしが撮った。龍の口から水が出ている手水舎で手と口を清め、参拝をする。広

          龍に会えた日

          2019年を振り返って

           あっという間に2019年も終わりを迎える。平成から令和へと年号が変わった、特別な一年。今年を振り返ってみようと思う。  結婚6年目に突入した今年は、とにかく夫と衝突することが多かった。ある意味「夫婦」の年だったと思う。このnoteを始めたのも、夫と大きな衝突があり、その後和解したことがきっかけだった。夫が、わたしに内緒で友人にお金を貸した。十数万円。人によっては小さな額だと思うかもしれないが、わたしたちには子どももいるし、特別余裕があるわけではない。もし返ってこなかったら

          2019年を振り返って

          クリスマスの朝は

          クリスマスへと近づいていくこの時期が、一年のうちで最も好きな季節だ。心踊るようなクリスマスソングも、華やかなツリーやリースの飾りも、人々が浮き足立っている感じも。 子どものころ、クリスマスイブには母がケーキを作ってくれた。スポンジはモントンの薄黄色の箱に入ったミックスを使って、午前中にそれを焼き、スライスしてシロップを染み込ませていく。あの幸福に満ちた香り。午後になると、今度は生クリームを泡立てる。母は電動の泡立て器からクリームのついたビーターを取り外して、兄とわたしに

          クリスマスの朝は

          専業主夫のいる暮らし

          有給休暇中の夫が、一週間限定で〝専業主夫体験〟をしている。三日目の昨日は、幼稚園バスの時間に遅刻しそうだというにも拘らず、全く焦る様子もなく、丸いおにぎりと一回だけ巻いた卵焼き、それから冷凍食品を詰めたお弁当を持って夫と息子は愉しげに出かけていった。わたしたち夫婦はこれまで夫が仕事、わたしが家事育児とずっと分業してやってきた。夫には主夫業が新鮮らしく、どうやら楽しいらしい。 この数日で気がついたことがある。それは「わたしじゃなきゃできないことなんて、ないんだな」とい

          専業主夫のいる暮らし