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OpenSeaのアカウント登録・NFTの購入・出品・販売方法を徹底解説

2021年8月現在、日本発NFTの最高額はいくらかご存知でしょうか?答えはVRアーティストせきぐちあいみが出品したNFTの69.697ETH(約1,300万円)です。


同NFTが出品・落札されたのがOpenSeaであり、OpenSeaはユーザー数・流通額共に世界で最も人気なNFTマーケットプレイスです。
「NFTを購入したい」あるいは「NFTを出品したい」場合、OpenSeaは真っ先に抑えておくべきでしょう。


本記事ではOpenSeaの使い方について、ユーザー登録からNFTの購入・販売まで実際の操作画面と共に、予備知識ゼロの読者を想定して分かりやすく解説します。


▼この記事はこんな人にお勧め

  • 最近NFTに興味を持ち始めた人

  • NFT投資を始めてみたい人


▼3行まとめ

  • OpenSeaはユーザー数・流通額共に最大手のNFTマーケットプレイス

  • ユーザー登録・購入・出品共に簡単

  • ただし、NFTの売買や出品には数千~数万円の手数料(GAS代)がかかることに注意

>>Opensea公式サイト


NFTとは

NFTは従来のクリエイターの在り方に核心を起こす技術として、あるいは仮想通貨に代わる新たな投資先として脚光を浴びています。
しかしそもそもNFTとは何なのでしょうか?


NFTはNon Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)の略であり、ブロックチェーンによって「真贋性・所有権」が担保されたデジタルデータのことです。
単なるデジタルデータがNFT化されることによってユニークな存在となり、価値が生まれ、従来の絵画や彫刻作品のように取引される社会が実現しました。


簡単に言うと、NFTによって単なるデジタルデータが唯一無二のモノとして価値を持つようになったとさえ抑えておけば良いでしょう。


そして、NFTの出品(=デジタルデータをNFT化する)やNFTの売買を行うプラットフォームとして世界で最も人気なのがOpenSeaです。
前置きが長くなってしまいましたが、次節からいよいよOpenSeaについて解説していきます。


Opensea(オープンシー)の特徴

OpenSeaとは、アート作品やブロックチェーンゲームのアイテムをはじめ、多種多様なNFTを売買することができるプラットフォームです。


2017年創業のスタートアップ企業によって運営されており、NFT業界では最古参と言えます。また、2021年度8月には月間流通額3650億円を達成しました。まさにNFTブームを牽引する立役者と言えるでしょう。


特徴は大きく分けて3つあります。

▼OpenSeaの特徴

  1. 使いやすく洗練されたUX

  2. ガス代無料でNFTの作成と出品が可能

  3. 自分が購入したNFTを簡単に確認できる


1.使いやすく洗練されたUX(日本語も対応)

OpenSeaのUXやデザインは使いやすく洗練されておりMetaMaskさえあればすぐに使い始めることができます。


後発のNFTマーケットプレイスも基本的にOpenSeaのデザインを踏襲していることが多く、OpenSeaのUXはNFTマーケットプレイスの標準であると言っても過言ではないでしょう。


また多くのNFTマーケットプレイスでは英語での操作が必須ですが、OpenSeaは日本語に対応しています。英語話者でなくても安心して操作することができますね。
OpenSeaは世界で最もポピュラーかつユーザービリティが高いNFTプラットフォームであるため、NFTに初めて触れる方にもおすすめです。


GAS代無料でNFTの作成・出品が可能

NFTは通常作成・出品するだけで数千~数万円の仮想通貨による手数料(GAS代)が必要です。


コラム「なぜOpenSeaではNFTの出品が無料なの?」

NFTを作成することを「ミントする」と言います。ミントするためにはガス代がかかります。
では何故OpenSeaでは無料でNFTを出品できるかというと、OpenSeaでは出品されたNFTを他のユーザーが購入するときに初めて実際にNFTのミントを行なっているためです。


こうすることで、ユーザーはお金を払って作成・出品したNFTが売れなくて赤字になる、というリスクを背負うこともありません。まさにスマートな設計ですね。


最も簡単に自分が所有しているNFTを確認できる(OpenSea外で入手したNFTも!)

OpenSeaのユーザーページでは、OpenSea外で購入したNFTであってもそのユーザーが保有しているNFTを確認できます。
また、OpenSea外でNFTを売却・譲渡した場合もOpenSea上のユーザーページ上に反映されます。自分が所有しているNFTを確認したいとき、最も簡単な方法がOpenSeaのマイページを見ることです。


コラム「なぜOpenSea外のNFTの状態も反映されるの?」

Ethereum上の全てのトランザクション(ここでは「活動」とでも思ってください)は、Etherscanというサイト上で参照できます。
OpenSeaではEtherscanのデータを常に監視・取得することで、OpenSea内外問わずEthereum上のNFTの状態を反映しています。


3分で簡単! Openseaのユーザー登録方法(アカウント作成)

さて、お待たせいたしました。ここからは実際にOpenseaでNFTを投資目的に売買したい方や自分のアート作品のNFT化を行ってみたい方向けとなります。


あなたの登録しているメタマスクのアカウントがGoogleの拡張機能に追加されていることが前提となりますので、まだアカウントをお持ちでない方は以下のリンクからあらかじめ登録を行ってください。
>>MetaMask(メタマスク)の登録はこちら


MetaMaskに接続してSignIn(サインイン)

まず初めにOpenseaとあなたのMetaMaskアカウントを接続して会員登録(アカウント作成)します。
OpenseaではMetaMaskの認証が従来のWebアプリの会員登録やログインと置き換えられているため、MetaMaskに接続するだけでOpenseaの会員登録も完了します。


MetaMaskに接続していない状態でOpenseaを操作しようとすると、MetaMaskの認証画面に自動遷移します。ここでは分かりやすいように、ヘッダー右から2番目のアイコン(人のピクトグラム)をクリックすることでMetaMaskの認証画面を表示させます。


以下のようにMetaMaskの認証画面を表示できたら、画面中央の「SignIn」ボタンをクリックしてください。


すると別のウィンドウでMetaMaskが開きます。Openseaに接続するMetaMaskアカウントの選択画面です。「次へ」をクリックすればOKです。


「接続」をクリックしてください。これでMetaMask側の操作は終了となります。


以上が完了すると自動でMetaMaskの画面が閉じてOpenseaのマイページに遷移します。これでMetaMaskを利用したOpenSeaの会員登録が完了しました。


コラム「Web3における会員登録」

氏名やメールアドレス等を何も入力していないのにOpenseaの会員登録(アカウント作成)が完了したので、これまでのWebアプリの感覚からすると違和感があると思います。
NFTマーケットプレイスやDapps等のブロックチェーンアプリ(いわゆるWeb3)では、あくまでウォレットのアドレスに紐づいて会員登録(アカウント作成)を行います。


つまり、そもそも氏名やメールアドレスの登録は必要ないんですね。この全く新しいユーザー体験からも、Web2(従来のWebアプリ)とWeb3(ブロックチェーン以後のWebアプリ)が一線を画するものであることを実感して頂けるでしょう。



ユーザー情報の編集

上記でOpenseaの会員登録(アカウント作成)自体は完了しています。
しかし、ユーザーネームもアイコンもデフォルトのままなので少し気持ちが悪いですね。せっかくなのでこれらを設定してみましょう!


まずアイコンを変更します。マイページのアイコンをホバーすると「EDIT」という文字が浮き上がるので、そのままクリックします。すると画像ファイルの選択画面になるので、お好みのものを選択してください。



すると、別ウィンドウでMetaMaskの画面が開きます。「署名の要求」という見慣れない言葉が出てきましたが、ここで言う「署名」とは単に「同意する」と同義です。「署名」をクリックしてください。


コラム「署名とは?」

ブロックチェーンアプリではよく「署名」という言葉をよく目にしますが、これはどういう意味でしょうか?また、なぜこのような言い方をするのでしょうか?
ブロックチェーン上の処理は全て「コントラクト」(Contract)に基づいて実行されます。そしてコントラクトとは文字通り「契約」のようなものです。


私たちが日常生活で銀行口座を開設したり、荷物を受け取る時はサインしますよね?それと同じことです。ブロックチェーンでアカウントを作成したり、NFTを購入することは一種の「契約(コントラクト)」であり、契約を実行するためには同意が必要です。
私たちは「署名」することでそのコントラクトを実行することに同意しているんですね。



すると自動でMetaMaskの画面が閉じ、OpenSeaのマイページに戻ります。以下のように、アイコンが変更されています!(ここでは省略しますが、バナー画像も同様の手順で設定可能です)


次に、ユーザーネームやメールアドレスを設定します。マイページのアイコンの右側の歯車アイコンをクリックすると、下記のように設定画面が開きます。
Username(表示名)やBio(プロフィール文)、Email Addressを入力したら「Save」を押して保存しましょう。すると、登録したメールアドレスに認証用のメールが送信されます。



以下のような認証用のメールが届くので、「VERIFY MY EMAIL」をクリックしましょう。


メールを認証したら以下のようにプロフィールが変更されます。


Open Seaの使い方

さて、いよいよOpen SeaでのNFTの作成や売買、自身の作品を出品する方法を解説します。


NFTを購入する

まずはNFTを購入してみましょう。
今回は、HakumaiさんというNFTクリエイターによる「Four Character Idiomatic Compounds」というNFTコレクションを購入してみます。


NFTアイテムの探し方

OpenSeaでは価格の高低や対応している仮想通貨、NFTの種類、ジャンル等様々な機能で出品されているNFTを探すことができます。
しかし、実際にはNFTは「誰が出品しているのか」というクリエイター単位で購入されることが多いです。


また、クリエイターはTwitter等SNSで積極的に発信しており、それらに出品元のURLも記載していることが多いです。今回も同様に、Twitterに記載されているURLから直接NFTの出品ページを開きました。



約100個のNFTが出品されています。前述したようにOpenSeaでは絞り込み機能・並び替え機能が充実しています。
「今すぐ購入」が可能なアイテムだけに絞り込みます。及び、「値段が安い順」に並び替えます。



良さげなアイテムを見つけたら個別ページを開きます。今回はこのNFTを購入します。


決済する

購入する商品が決まったら「BUY NOW」(青いボタン)をクリックします。
すると、「Review collection details」というポップアップ画面が表示され、購入するNFTが正しいかどうかの同意が求められます。


▼Review collection detailsの内容

  • OpenSea Confidence Score : NFTの信頼スコア

  • Created : NFTの作成日

  • Sales : NFTの売れた数量

  • Creator : 作成者

  • Name : NFTのコレクション名


自分が購入したいものに間違いなければ「I have reviewed this information and this is the correct collection」の左横のチェックボックスにチェックを入れて、同意します。


チェックを入れると自動的に、ポップアップ画面内で次のメニューに進み「Complete checkout」が表示されます。
「By Checking this box, I agree to OpenSea’s Terms of Service」にチェックを入れることでOpenSeaの利用規約に同意したら、「チェックアウト」(青いボタン)を押します。


これでOpenSea側の操作は完了ですが、最後にMetaMask上での署名(この場合購入に同意すること)が残っています。


OpenSeaで「チェックアウト」を押すと新しいウィンドウでMetaMask側の画面が開きます。
NFTの購入を行うにはブロックチェーン上の手数料(GAS代※)が必要です。


今回の場合、0.009ETH=約3000円がGAS代として要求されています。「Confirm」を押すとGAS代が支払われ、NFTの購入が完了します。

※ガス代とは:ブロックチェーン上で何らかの処理を行う際に要求される手数料のこと。


コラム「なぜGAS代が要求されるの?(GAS代の正確な説明)」

一般ユーザーとしては「NFTを購入するときにはNFTの価格とは別に手数料が必要なんだ」とだけ知っていれば問題ありません。
しかし、「なぜGAS代が要求されるのか気になる」という方もいることでしょう。そんな勉強熱心な方向けに解説すると、GAS代とは「ブロックチェーン上に記録されるデータが正しいことを承認する「マイナー(採掘者)」に支払われる手数料」です。


OpenSeaを例に、GAS代が必要な時・不要な時それぞれの具体例を挙げて解説します。
例えば、OpenSeaでNFTを購入するにはGAS代が必要です。一方で会員登録の際にはGAS代は必要ありません。会員登録の際にもMetaMaskの画面が表示されたのに、なぜGAS代が必要ないのでしょうか?


この違いは何かと言うと、「トランザクションを発行しているかどうか」です。(説明の中で新しく用語が登場してしまいましたが、ここでは「トランザクションを発行する」とは「取引履歴をブロックチェーン上に記録すること」だと思ってください)


NFTを購入するとき「NFTの所有権の移行」や「仮想通貨の支払い」に伴うブロックチェーン上のデータの更新、すなわちトランザクションの発行が行われています。従ってGAS代が必要です。


一方、OpenSeaに会員登録する際にはブロックチェーン上に新しくデータを書き込むような処理は行われていません(会員登録時にMetaMaskの画面が表示されるのは単にユーザーのウォレットアドレスをOpenSeaに伝える許可を行うためです)。トランザクションを発行していないので、当然ながらGAS代も必要ありません。


コラム「NFTの価格よりGAS代の方が高い!?」

GAS代はブロックチェーン上のトランザクションの実行に伴い発生するため、NFT本体の価格に関わらず一定の金額が必要です。
NFTそのものの料金が約数百円なのに、購入に必要なGAS代が数千円かかるため結局総額では数千円支払うことになる、というのはしょっちゅうです。


GAS代の高騰はNFTやブロックチェーンが普及する上で大きな課題となっています。対策としてGAS代がETHネットワークに比べて安価なPolygonネットワーク等も開発されています。
しかしそれらはETHに比べて入手や使用が難しいため、まずはETHを利用することをお勧めします。


Open Seaで商品を販売する方法

「購入したけれどいらなくなった」「他の商品を購入するための資金が必要」などの理由で売却を選択する方もいらっしゃるでしょう。その時の売却方法を説明します。


STEP:1 売却したい商品を選択

アカウントから「売る」を選択し、売却したい商品を選択します。


STEP:2 売却方法を選択

Open Seaには商品を売る方法が4通りあるため、以下から選択します。


4種類の売却方法

①Set Price:固定額販売
└決められた価格での販売する方法

②Highest Bid:オークション
└期間を決めた上で行われるオークション方式

③Include ending price:ダッチオークション
└高値から徐々に下落し、最初に入札した人が購入する方式

④Privacy:プライベートセール
└任意の1名に商品を販売する方法


以上の4通りから希望の販売形式を選択し、販売期間を決定したうえで「post your listing」をクリックすることで販売することができます。
>>Opensea公式サイト


Open SeaでNFTを作成する方法

次に自身の作品をNFTとして世に出すための準備方法を解説します。


STEP:1 NFT保管用フォルダの作成

あなたが作成したNFTを保管するためにはフォルダと、それを管理するためのマイコレクションが必要になります。

  1. Create >Submit NFTs をクリック

  2. ウォレットの署名後NFT化したいフォルダをアップロードし、フォルダの画像、名前、説明文を記載


NFTの作成
マイコレクションとフォルダを作成することができたら、いよいよあなたのアート作品をNFT化することができます!


  1. 「Add new item」をクリック

  2. NFT化したい素材を入稿し、タイトルと作品の紹介を記載


NFT化されたものを販売したい場合は、「SELL」を押した後で上記の「Open Seaで商品を売却する方法」の手順通りに行うことでフォルダ内の作品を販売することができます。
>>Opensea公式サイト


コラム「一般人のNFT販売のリアル」

前章でNFTを購入したHakumaiさんですが、NFTのクリエイター目線での売れ行きレポートを詳細にまとめてくれています。
とても良い記事なので、こちらは是非読んでみてください!


元々知名度があるアーティストやデザイナーの華々しい成功談ではなく「一般ユーザーがNFTを販売するとどうなるのか」という体験談は貴重ですが、多くの読者の方にとってむしろより参考になると思います。

12万円かけて作ったNFTを細々と売る話【41/109個売れた】


Open Seaの使い方のまとめ

投資家達の注目を浴びているNFT業界。

OpenseaはNFTプラットフォームとして老舗であり、その高いユーザビリティから人気を集め、多くの取引が行われています。メタマスクのアカウントさえ準備できていれば今すぐにでも始められるNFTへの投資をあなたも始めてみませんか?
>>Opensea公式サイト


どんな作品が展示され、取引がなされているのかということを知るだけでもきっと市場を知る良いきっかけになるのではないでしょうか
>>Openseaを見てみる


いかがだったでしょうか?

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