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イギリスで心に残ったカフェ - THE TWIG #4

滋賀県彦根市のイギリス菓子とコーヒーのお店 Leads Cafe リーズカフェ と申します。
お店を作ることになった思いや考えたことを書いていこうと思います。
(執筆は夫の方が担当します。)



イギリスの田舎町、Bibury

イギリスと言えばやっぱりロンドンのイメージが強いです。
私たちはロンドンももちろん好きなのですが、
実は田舎町の方が好き。
特にコッツウォルズ地方が大好きです。

コッツウォルズは「羊のいる丘」という意味。
かつては羊毛産業で栄えたそうで、今でも羊たちが放牧されています。
コッツウォルズで有名なのは、ハニーストーンと呼ばれる、この地方で採れる石灰岩でできた古い建物。
街中が「はちみつ色」と形容される淡いベージュでできています。

Biburyの川と建物

行ったことがないはずなのに、どこか懐かしい気持ちになるのはなぜでしょうか。
クラシカルで、目につく施設は無いけど、ホッと心が落ち着く風景が広がる世界。
この雰囲気が大好きです。

コッツウォルズ地方でも有名なのがBibury (バイブリー)にある、
Arlington Row (アーリントンロウ)
おとぎ話に出てくるような石積みの小さなお家が並びます。

コロナ禍を経た2023年のGW、私たちはここに訪れることができました。
人気観光地なので、昼間になると観光客の人でにぎやかな感じになってしまいますが、
私たちはBiburyのホテルに泊まっていたので朝イチで写真を撮ることができました。

これらの建物は14世紀(!!)に建てられたそうです。
14世紀と言えば日本では室町幕府ができた頃。
あまりにも長い月日の流れに圧倒されます。

朝のArlington Row。

英国紳士のおじいさん

朝ここを散歩していたら、これまたこの辺りを散歩していた英国紳士のおじいさんに遭遇。
「"Good morning. It's a beautiful morning."
(おはよう。美しい朝だね。)」

と声をかけてもらいました。

それから、少し雑談をして、
「とてもきれいなところですね」とか
「日本から観光で〜」とか話をしていたら、
ちょうどその日はBiburyのアンティークマーケットが行われる日で、
このマーケットに奥様が出店するので、
付き添いで早めに来ていて散歩していたとのこと。

「これは行くしかない!」ということになり、その日の予定を少し変えてアンティークマーケットに行くことにしました。

アンティークマーケットの入り口。
公民館のような建物を借りてやっているようで、定期的に開催されているのだそう。

ここでは街のアンティーク店よりも安くで素敵なものが売られており、
ケーキスタンドやケーキナイフを購入しました。

実はそのケーキスタンドやケーキナイフ、お店で使っています。
ご興味のある方はぜひどれか聞いてみてください。

Biburyのカフェ -THE TWIG

そんなBiburyで、とても感銘を受けたお店があります。
それが、ホテルのレストランを除けばこの田舎町唯一のカフェ、
THE TWIGです。

落ち着きのある色味のたたずまい。

THE TWIGは焼き菓子とエスプレッソで淹れたコーヒードリンクのカフェ。
焼き菓子はコーヒーウォルナッツケーキレモンドリズルケーキなど、イギリスの伝統的なケーキが並び、
お店の方が手際よくエスプレッソやラテを淹れてくれます。

コーヒーウォルナッツケーキ(左奥)、フラップジャック(右奥)、レモンドリズルケーキ(手前左)などなど。フォカッチャも美味しそうでした。

↓TWIGのInstagramはこちら

決して広くはない店内には、窓際に数席の簡単なテーブルと椅子があるのみですが、開店直後から私たち含め、観光客らしき人たちがお菓子やコーヒーを手に入れようと店に集まっていました。

窓際の伝統的なお菓子とラテ。ここで朝ごはんも良いですね。

朝から混雑する店内。
大変そうだなと思ったので、お会計の時に、
「You are so busy even in the morning.(朝なのに忙しいですね)」と話しかけてみたところ、
「Busy is good !(忙しいのはいいことよ!)」
とにこやかに、でも力強く答えてくださったことがとても印象的でした。

お店の方に元気をもらいながら、美味しい焼き菓子とカフェラテをテイクアウトし、いい気分で一日を始めることができました。

なお"Busy is good!"の精神で頑張られているおかげで経営も順調なようで、今はお店も少し広くなったようです。
またコッツウォルズ地方を訪れた際には行ってみたいお店です。

実は私たちのお店のイメージはこれなんです。

私たちがイギリスで体験したカフェはこんな感じで、
キラキラにオシャレして、履きなれない靴を履いて(笑)、
「いざ!」と思って行くのではなく、
普段着でパッと行って、気に入ったものをコーヒーと一緒に買って、
その日一日がちょっとだけ良い感じになるようなお店。

実はこのお店のあり方をイメージして、Leads Cafeを作っていたりします。

あくまで日常の中にあって、日常をちょっとだけ彩るような、素朴なお菓子とコーヒー。
普段の生活に飽きたら、ぜひちょっと一息つきに来てください。

美味しいお菓子とコーヒーと、私たちの好きなイギリスを散りばめたお店でお待ちしています。

Leads Cafe 小笠原でした。

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