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君の降水確率は100%

僕は別れを決意した

趣味も似ているし

価値観も合うし

一緒にいて楽しいし

家庭を持ったらと想像した日も何度もあった

だけど

なんだか伸びすぎた麺みたいに

いつからか

二人一緒にいても

お互いを思いやることができなくなってしまった

当たり前は怖いもので

二人で住んでいたアパートも

彼女が出て行って

一人残されたらと思うと

もう僕は家に帰らないで

次の行き先が決まるまで

どこかに寝泊まりするだろうと考えていた

そんなに引きずるくらいなら

もういっそのこと結婚しちゃえば良いと

周囲は言うだろう

かおりはもう30過ぎたし

だけど

僕は君に別れを切り出す

意外とあっけないかもしれない

5年半付き合って

酸いも甘いも知って

年収がどうとか

家事の分担がどうとか

喧嘩越しの話し合いも

それこそ

別れ話も一つや二つじゃなかった

だけど今回で本当にお別れなんだ

いつもとは違うカフェで待ち合わせをしたから

彼女は訝しがるだろう

そして

僕たちが数日間顔を合わせてないことも

別れの余波がずっとずっと前から出ていたことも

彼女も僕もよく分かってるから

だから…

ドアが開いて彼女がやってきた

その目は

まだ何も告げてないのに

なんだか涙をこらえているように見える

でも僕は折れずに言う

過ぎてしまえば良い思い出ばかりが残る

この世の都合の良いシステムで

僕らまた出会えた時は

もっと幸せになってたら良いな

1円でもありがたいお気持ち_( ´ ω `_)