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狂犬病について

狂犬病という病気をご存知ですか?
とっても怖い病気ですが日本では今のところ50年以上発症は報告されておりません。
そのため、清浄国と世界から認定されています。
海に囲まれた国であることも要因でしょうが、現在ではいろいろな国から動物が輸入されている時代です。
今、狂犬病は他人事でよいのだろうか…

日本では、過去に狂犬病が人間に発症した。
狂犬病について改めて考えてみたいですね。

ドッグライフコンサルタントの佐藤です。

狂犬病という病気

狂犬病はどんな病気か知っていますか?
私も詳しくはわからないので狂犬病を知る、話すセミナーに行ってきました。
そこで狂犬病の恐ろしさと狂犬病予防接種の大切さを学びました。

狂犬病は、発症すれば治すことのできない致死率100%の病気なんです。
発症し、死に至るまでに10日もかからないというとても進行の早い恐ろしい病気です。

そして、犬だけではなく猫もキツネもタヌキもハクビシンも…
狂犬病になる可能性があるんです。
これだけ国内外の流通が簡単になっている時代で狂犬病が発症しないとは言い切れないのですよね。

人間だけでなく、かわいい四つ足のわが子たちを守るためにも予防接種は必要なものであることが改めて理解できました。

狂犬病の感染経路

狂犬病は一般的に噛まれることで感染します。
狂犬病ウィルスは唾液にも含まれるためよだれが粘膜に付着する飛沫感染もあるそうです。

人間の場合、狂犬病を疑われる犬にかまれても24時間以内に狂犬病ワクチンを接種することで発症を回避できるそうです。
狂犬病を疑われる犬にかまれた犬たちは、180日間の隔離を余儀なくされ発症しなければ陰性と判断されるのです。

また、狂犬病は空気感染をしないため感染拡大はとてもゆっくりだそうです。
しかし、狂犬病が発生した場合の不安は一気に拡大するでしょうね。
その不安が飼い主や飼い犬にのしかかります。

もし狂犬病が発生した場合

日本のどこかで狂犬病が発生したら…
まずは、発生した市町村長からの厳重命令が下るそうです。
その内容は、犬は必ず係留し外に出さないこと。
散歩も禁止だそうです。
そして、狂犬病がゼロと判断されてから180日間本当に狂犬病の発症がないと判断されやっと終息宣言です。

一度、感染を疑われたらかなり長い期間、飼い犬は厳重に管理され、野良犬はきっと問答無用で殺処分対象となるでしょう。
日本は、疑わしきは排除する文化が根強いからです。

犬を飼わない7割の人たちは、犬=狂犬病と思うでしょう。
しかし、狂犬病予防接種を受けていたら安心してもらえるんですね。
現在、接種率が7割を下回っていて地域によっては4割を下回るなんてこともあるそうです。
そんな状態で狂犬病が発生したら…まずは予防接種をしていない犬はすべからず殺処分対象となってしまう可能性は否定できないんです。
今、発症していないからいいじゃんではすまないということなんですよね。

体力のない犬に対してはどうすればよいのか…
シニアとか病気を持っていたりする子の場合ですよね…
ここは本当にむつかしい問題だと思っています。
獣医さんの間でも統一した見解がないのも問題だと思っています。

狂犬病予防接種については、法律で決まっています。
よっぽどのことがない限り接種するのが犬を飼っていれば義務です。
接種率を上げることが狂犬病を蔓延させない今からのできる予防措置だと思います。

ワクチン接種の意義

狂犬病予防接種、混合ワクチン接種について最近は不要論が上がっていると聞きました。
それってとても危険なことだと思います。
各種ワクチンの副作用を心配してのことだと思います。
狂犬病については、人畜共通の病気で致死率100%といわれる病気です。
副作用を心配して打たないことを選択するのであれば、感染させてしまうことも含め理解を得る必要があると思います。

混合ワクチンについては、生活環境により大きく違うと思いますが、アウトドアによくいかれる方はせめて抗体検査をして必要なものを接種した方が犬のため、飼い主さんのためだと思います。

まったくワクチン接種をしないことは、とても危険なことだと感じます。
難しい問題だからこそ正しい情報を獣医師レベルで飼い主さんへ発信してほしいと思います。
飼い主さんと接する機会が少なくない獣医さんだからこそ正しい知識を飼い主さんへ伝えていただきたいなぁ~と思います。

ワクチン接種をしていない方は改めて考えていただきたいです。

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