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市民開発をしよう

市民開発(シチズン・デベロップメント)とは

市民開発とは、ITの専門知識がない業務部門の社員による、ノーコード・ローコードツールを用いたアプリケーション開発のことを言います。
また、市民開発をする開発者を「市民開発者(シチズン・デベロッパー)」と言います。

また、プログラムを書くことを「コーディング(Coding)」というように、ノーコードは、No Code(コードを書かない)、ローコードは、Low Code(プログラムを少し書く)プログラミングツールです。

近年のITの現場では、ノーコード・ローコードツールが普及しており、IT大手企業からも様々なツールが発表されています。

ノーコード・ローコードツール

高度なプログラミングのスキルを必要とせず、見たまま操作によってアプリケーションの開発が可能なツールです。プログラムを書かずに、Webアプリや、モバイルアプリを作ることができます。代表的な、ノーコード・ローコードツールは、次のようなものがあります。

1.Microsoft Power Apps

Microsoftが提供するノーコード・ローコードツールです。
アメリカの企業で、コロナ禍が始まったとき、開発経験のない経営企画担当者が、社員の体調の簡易診断や、社内制度などをまとめた情報アプリを、 「Power Apps を使いわずか3時間」で作ってリリースしたとのことです。

2.Google AppSheet

Googleが、2020年1月15日に「AppSheet社」を買収し、提供するノーコード・ローコードツールです。LIXILは、2021年4月から「AppSheet」を採用し、ノーコード開発プロジェクトをスタートし、現在3963人が社内認定。1万7007件のアプリを開発し、680件のアプリが本運用されています。

その他、Amazon 「Honycode」、Apple 「Claris」など、巨大IT企業もノーコード・ローコードツールの提供を行っています。

さらに、Microosft PowerAppsに関しては、手書きで書いたUIを写真に撮ってUIデザインしたり、話し言葉でプログラムをするなどの取り組みがされています。

市民開発をしよう

市民開発と、ノーコード・ローコードツールが普及していることが分かったかと思います。この背景にあるのは、「深刻なIT人材の人手不足」です。
IT人材が不足するため、ノーコード・ローコードツールを使用することで、非ITエンジニアではない人も開発ができ、生産性が向上します。

市民開発のキーポイントは、「業務効率化」です。
その昔、「Excelでマクロ」を作っていた人が、「RPA」を使って操作を自動化し、「ノーコードローコードツール」を使って、ワークフローを作ったりモバイルアプリなどを作るようになっています。

製品開発で、C言語でガチガチのソースコードを組んでいる人には、邪道と感じるかもしれませんが、社内の業務改善レベルなら、市民開発の方が圧倒的に速く、システムを作り、リリースすることができます。
ぜひ、市民開発をしてみましょう!!

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