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兵庫県の片隅にある地方IT企業が世界を目指す!?海外戦略チームの挑戦

こんにちは!learningBOX広報PRの佐藤です。
私たちは「世界の誰もが、いつでも、どこでも、自由に学べる未来を創る」というパーパスを掲げ、学習管理システム「learningBOX」を開発している兵庫県たつの市のIT企業です。

実は、当社には海外戦略をメインに行うチームがあります!2022年7月からグローバル戦略課となり、現在メンバーは3名で活動しています。
「小さな地方IT企業が海外を目指す?」と笑われるかもしれません。しかし、私たちは本気でそれを目指しています。
今まで自社ホームページでも当社の海外展開について詳しくご紹介する機会がなかったので、2024年記念すべき1本目のnote記事は、地方から世界へ!ロマンあるグローバル戦略課の挑戦についてご紹介します🌎✨


learningBOXが海外展開を目指す理由

グローバル戦略課メンバーのご紹介!
左から 田内、フィン、西村

まず、当社はスタートアップで日本国内でもまだ圧倒的シェアを獲得しているわけではない中、なぜ今の段階から海外展開を目指すのか?について、グローバル戦略課を率いる取締役の西村に聞いてみました!

ー海外展開の目的は何ですか?

ー西村
私たちは、EdTech分野で世界の教育機会創出に貢献したいという想いで事業運営を行っている会社です。2016年から運営している「learningBOX」は、学習管理システム領域においては後発組でしたが、従来の学習管理システムの操作の難しさと価格の高さの両方のハードルを徹底的に排除することを目指してサービス開発を進めてきました。
もとより、誰にとっても手が届く価格で、専門的なIT知識がなくても、オンライン教育の担い手になれるプラットフォームという非常に裾野を広げるサービスコンセプトは、国や地域を問わず求められる普遍的なものです。私自身もそのポテンシャルに惚れ込んで当社に入社した一人です。

当社の海外展開の目的は、

  1. パーパス実現のためにより多くの利用者にリーチすること

  2. グローバルな知見をサービスに還元することでよりよいサービス提供ができる

と信じていることです。インターネットの普及により、学びはグローバルなものになりました。地域により媒体は異なりますが、無料で視聴できる動画サイトやオーディオサイトが無数に存在しています。私達が目指すプラットフォームは、それらよりもうちょっとインタラクティブで、学習効果に重きが置かれつつも、教える側も学ぶ側もちょっと楽しくなるようなプラットフォームです。
サービス提供初期よりシステムやサービスサイトの英語表記対応を進めるなどしてきたこともあり、現在ではサービスサイトには200カ国以上からアクセスがあります。そして、システムの利用者登録は30カ国以上に上ります。現在の対応言語は日本語と英語とベトナム語の3か国語のみですが、それでも毎日世界のあちこちから利用やお問い合わせがあります。
そして、今春には対応言語が18ヶ国語まで拡充する予定で、さらなる利用拡大に期待が広がります!

ー海外展開への課題について、教えてください

当社はまだまだ志半ばのスタートアップですので、課題(と伸び代)しかありません!課題の多くはヒト・モノ・カネのリソースに関わる部分で、事実として足元の収益の大部分は日本国内事業から得ていますので、そのリソースの配分について、社内外のステークホルダーへ実績を示しつつ、理解と支援を得る必要があります。私を含め、グローバル戦略課のメンバーはいわゆるlearningBOX Globalのエヴァンジェリストとなる使命を背負っています。

進出目的②でも触れましたが、サービスのグローバル化は日本国内を含むすべてのユーザーにとってメリットがあると考えています。わかりやすいものでいうと、システムの多言語対応は海外展開を行う場合や、海外人材を登用する場合に日本企業にとっても必要なものです。さらには、システム設計も海外の先進競合サービスを意識したものであれば、自然と競争力は高まります。
多くのITサービスで見られるように、国内で一生懸命戦っていたら、ある日突然黒船がやってきて全部ひっくり返された…といったことは避けなければなりません。企業の競争力担保のために必須な要素として、グローバルに取り組んでいます。

チーム立ち上げから約2年!軌跡と奇跡

ここからは、海外展開に向けてメンバー一同で取り組んできた軌跡と奇跡について、いくつかピックアップしていきます。

国際協力機構(JICA)と民間連携し、基礎調査を実施!

JICA訪問前にみんなで記念撮影!

国際協力機構(JICA)と、パキスタン国での「技術教育卒業資格取得のための自学自習を支援するeラーニングの導入にかかる基礎調査」(契約期間2021年10月22日~2022年9月15日)にかかる業務委託契約を締結。TVET(職業技術教育)機関における、自学自習用eラーニング導入に関する基礎調査を行いました。
学習管理システム「learningBOX」をTVET機関での卒業試験対策のための自学自習ツールとして活用していただくことで、合格率を向上させ、“Diploma”や“Certificate”等の資格取得率の向上に貢献することを目指した調査です。

パキスタン国パンジャブ州技術教育・職業訓練庁(P-TEVTA)とパイロット校のGCT Lytton, GCT Railway Road, AHPIで現地適合性調査および学生による「learningBOX」の試用が実施され、直感的に使える操作性を非常に高く評価いただきました。
調査完了後も引き続き利用してくださっているお客様もおられ、今後の展開が非常に期待されています!

上:学習管理システム「learningBOX」英語版の管理画面
下:パキスタンの学校での記念写真、学習風景

持続的な開発目標(SDGs)17の目標への貢献

本プロジェクトでは、持続的な開発目標(SDGs)の17の項目のうち、特に次の3つ「教育」、「経済成長・雇用」そして「インフラ・産業」について、対象地域に対して貢献していきます。

SDGs Goals

  • 感染症拡大下での学習の継続

  • 技術教育卒業資格取得率の向上

  • 優秀な人材輩出による産業活性化

パキスタンでeラーニング学習に関する「Review Meeting」を開催

「Review Meeting」での様子

パキスタン国パンジャブ州技術教育・職業訓練庁 (P-TEVTA)との共同プロジェクトの一環として、eラーニングの導入から1年の振り返りと今後の課題解決に向けての意識統一を図る目的で、2023年7月に「Review Meeting」を開催。
ゲストとして、産学連携協力に関する覚書を締結し、共同でさまざまな取り組みを実施している鈴鹿医療科学大学の学長・教授に登壇いただき、learningBOX活用による成果や有効な運用方法などについて実例を交えながら紹介もしていただきました。
さらには、この活動に対して、現場の教師陣から感謝の意を伝えるビデオコメントも上映されました✨

海外初出展!英国最大級の人材開発コンファレンス展示会で学習管理システム(LMS)をPR

2023年10月、2日間で英国NECバーミンガムにて開催された「World of Learning Conference &Exhibition」に海外初出展!たくさんの人材開発部門担当者が来場し、当ブースにも足を運んでくださいました。日本で自社開発および販売しているIT企業であること、社内研修や人材開発を目的とした導入実績が多数あること等を積極的にPRしてきました
実は、海外出展の前にオーストラリアの展示会に来場者として参加し、出展社の傾向やブースの見せ方などをリサーチし、知見をインプットしていました。このような地道なリサーチを重ねてから今回の海外初出展に踏み切りました。

お城&桜=JAPANのビジュアルでPR

日本から来た企業だということを一目で分かっていただけるよう、SPツールとして、自社のオリジナリティでもある「兵庫県たつの市」にある龍野城を載せたDMを用意。数多くのお客さまが興味を持って足を止めてくれました!

経済産業省、フィリピン貿易産業省、ジェトロ主催の「日本-フィリピンピッチイベント」に取締役西村が登壇

2023年11月、経済産業省、フィリピン貿易産業省(DTI)、ジェトロにより開催された「Philippine Startup Week 2023」に合わせたピッチイベントに登壇。日系スタートアップがフィリピンでのビジネス機会発掘、および、フィリピン自治体・スタートアップとのネットワーキング機会の創出を目的に開催されました。応募者多数のため、当社含め、選考を経て選ばれた10社が日本から参加しました。
取締役の西村が、教材の作成やメンバーの管理、成績の保存や閲覧などの機能の豊富さや、100名の利用で年間3万3,000円~という業界最安値クラスの価格で提供している点をPR。


このように、展示会出展やイベント参加などの積極的な活動をコツコツと積み重ねていった結果、嬉しい奇跡が連鎖していきました!

British Business Awards 2023 デジタル・テクノロジー・イノベーション部門にノミネート!

なんと、British Business Awards 2023 デジタル・テクノロジー・イノベーション部門にノミネートされました🎉
British Business Awardsは、在日英国商工会議所 (BCCJ) によって、過去12カ月間、日本で非常に効果的なデジタル/テクノロジー イノベーション、サービス、またはソリューションを推進した企業に授与されるものです。
EdTech企業である弊社の実績は、共同研究レポートの発表など、2021年から2023年までに産学連携による多角的な取り組みで成果を上げ、地方創生にも貢献したことが挙げられました。結果的には受賞はならずでしたが、海外展開に向けて確かな手応えをつかむことができた一つの奇跡でした。

インターネット国際情報番組「世界は今 -JETRO Global Eye」から取材を受け、learningBOXの取り組みが紹介されました!

ジェトロ(日本貿易振興機構)から取材を受け、インターネット国際情報番組「世界は今 -JETRO Global Eye」に弊社取締役の西村が出演しました。
learningBOXがパキスタン国パンジャブ州技術教育・職業訓練庁 (P-TEVTA)と実施している共同プロジェクトについて取材いただきました。あの「世界のKUMON」さんと一緒に取材いただき、とても光栄な機会となりました✨

2024年のチャレンジ

海外戦略チームは少数精鋭のため、役割は明確に分けていません。プロダクトの翻訳から・マーケティング・サポート・セールスまで、できることをどんどん推し進めていくスタイルで活動しています。毎週1回の定例MTGで振り返りやこれからのことを話し合い、一つずつ着実に実行していく…この積み重ねです。
では、2024年はどんなことをしようとしているのでしょうか?各メンバーから2024年のチャレンジを宣言してもらいました!

定例MTGでの様子 左上:フィン、右上:田内、下:西村

ー西村
2024年はlearningBOXが日本を代表するGlobalなEdTech企業へ成長するための勝負に踏み出す年です。今年リリース予定のプラットフォームの18カ国語対応は、日本市場向けに追加料金をいただいて提供する翻訳サービスではなく、フリープランを含む全てのユーザーに18ヶ国語で自由にlearningBOXをご利用いただけるようにするものです。
国内外の多くの方にlearningBOXの価値と熱量を知っていただき、今後の事業推進の礎となるような具体的な実績を築きたいと思います。

ーフィン
2021~2022年のJICA SDGsビジネス民間連携プロジェクトを経て、パキスタンでの弊社プラットフォームの活用が継続されていることを大変嬉しく思います。また昨年の人材開発系展示会World of Learning(英国)での出展、フィリピンでのピッチイベント参加や海外向けウェビナー開催はとても盛り上がりました。今年もよりパワーアップした施策を練っていきます。特に、今年はプラットフォームが18カ国語対応となるので国内外を問わず多くの方に学びやスキルアップの機会が訪れると嬉しいです。

ー田内
これまでの取り組みの中で、learningBOXは大きなポテンシャルを秘めたサービスであると実感しています。社員研修や検定試験はもちろん、人材不足や教育格差など、日本のみならず世界が抱える課題に貢献できるパワーがあって、しかも低価格。途上国でも受け入れられる要素が十分にあるというところに面白さがあります。
2024年は、世界中の「教えたい人」と「学びたい人」をlearningBOXで繋ぎたい、どの国の人でも使いやすいように工夫と改善を重ねていきたいと思います。

さいごに

以上、これまでの海外戦略チームの取り組みや実績、2024年の抱負についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?まだまだ課題はたくさんありますが、各メンバーが本気で取り組んでいることが伝われば嬉しいです!そして、国際的な人事、人材教育に携わる企業担当者の方にも参考になれば幸いです😊

チームの活動状況はXアカウントでも発信しています。ご興味がある方はぜひフォローいただけると嬉しいです✨

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