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高校で成績が落ちぶれてしまった生徒

まなびかたクリニックにはいろんな生徒がやってきます。

中学校で学年一桁、県内最難関進学校に進学した後に、成績が落ちぶれてしまった子もやってきます。今日はそんな子のお話。

初めてお会いした時は勉強のやる気がなくなっている状態でした。

中学校までは分からない問題なんてほとんどない状態だったのに、高校になると分からない問題が大量に出てきて、どうすればいいか途方に暮れている状態でした。

成績下位の子だとその経験は中学時代にすると思うのですが、この子は高校になって初めての体験でした。

分からないことがいっぱいになると人は、理解することを放棄して、答えを丸暗記したり、とりあえず課題を終わらせることに集中するようになっていきます。

経験したことがある人も多いんではないでしょうか?

この子もまさしくその状況でした。

分からないことがいっぱい。でも、課題もいっぱい。とりあえず課題終わらせなきゃ。。。


とりあえず、とりあえず・・・・。


とりあえず呪縛に囚われていました。


この呪縛にかかると、生徒は理解することを放棄してしまうので、落ちこぼれ度合いが加速していきます。


この落ちこぼれからの脱却をするためには、急がば回れが大切になります。一つ一つ分からないことを整理して、それを丁寧に理解していくことが必要不可欠です。


この子もその考え方を教えながら、急がずに学び直しをしてもらうことで、勉強に対して意欲と自信を取り戻していきました。

この前、お話しした時には「分からないことを考えて理解することがご褒美みたい」と話していました。

そんなことが言えるぐらいには、理解することの大切さ・面白さを実感してくれたのはとても嬉しいですね。

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