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玉川温泉以外の古細菌のいる療養泉

前々回に玉川温泉に行ったとき、外国からも大勢来られていて1割くらいは日本人以外の湯治客でした。

・中国人の医療ツアーのグループ
・アメリカ人のアスリートが術後のケアに
・日本人の奥さんに連れてこられた癌の外国人男性
・海外在住の日本人

人種を問わず大勢が湯治をしているのですが、一番多いのは中国人。中国人コミュニティの中でも玉川の凄さは口コミで広がっていて年々増えています。日本語のできる人が1人いるとみんなで通訳し合ってどんどん仲良くなれるし、漢方薬や病中病後の中華料理などについて教わることができるので本当に勉強になります。

中国人は人口が多いので脳性麻痺の子供の数も多いんです。だから脳性麻痺の研究もすごく進んでいて装具も充実していてとても安いです。それ以前に中医学という素晴らしい知恵があるので日本人の誰も知らないようなことを沢山知っている人と出会うことができます。自炊棟ではお互いの料理を見せ、分け合って食べることができるのでいろいろなヒントをもらえます。

以前「子供の脳性麻痺と大人の癌は構造的に同じ」という記事を書いたことがありますが脳性麻痺の子供の家族には癌の人が多く、勉強していきつくところは同じなので結局は糖鎖や古細菌の話になるんですよね。

「それでも玉川温泉は遠いわ~、日にちもかかるけどここまで来ようと思う気力がまずなかなかね。飛行機に乗ってくるのも体力もいるし、ついてからも車でここまで来ないといけないし本当に大変だわ。でもみんなここで治ったって言ってて自分が来てよくなったから続けてこようと思うのよ。でも遠いわ~。近くにこういうところがあったらいいのに…」

海外からでなくても、玉川に通うのは本当に大変ですよ。私なんて車で2泊3日かけて子連れで車で行くんですよ。到着したときには絶望的に疲れています。もうちょっと近い場所に同じ効果のある古細菌がいる温泉があれば通いやすいのにと思います。

玉川温泉にいる古細菌と同じ種類の古細菌がいると言われている温泉はいくつもあります。

・イエローストーン国立公園
・スロベニアの山の奥の高級スパ
・玉川温泉
・別府温泉
・那須塩原温泉

この古細菌は

・塩と鉄とと硫黄がご飯
・低用量放射線がある場所で強酸性湯で生息できる
・生育温度は98度

という種類なので

「淡い水色の乳白色のお湯」の中にいます。

そしてこの菌は24金を作る菌のグループの一員なので、その場所は必ず「元金鉱山」であるはずです。この菌の仲間たちは銅を作ったりもするので、金、銀、銅、アルミニウムなどが産出される土地でしょう。そして大体は金はすでに掘りつくされているはずですから、「元金鉱山」ということになります。別府温泉なんかもそうですよね。

玉川温泉の源泉も水色で、温度の高いお湯が出ている場所では透明ですがそのお湯が川を流れていくと冷めてきて段々と白濁して水色になります。

「水色の美しい温泉」がまさに癌が治る古細菌がいる場所です。

秋田県のいわゆる「八幡平」と言われる地域はほとんど元金鉱山で水色のお風呂です。だから玉川に限らず広い範囲では古細菌はいますが、ちょっと離れるだけで全然違うアルカリ泉だったりもするので、「近い場所ならどこでもいいわけじゃない」という悩ましい問題があります。それは別府に行けばどこのお湯にも目的の古細菌がいるというわけではないということです。

塩原温泉も別府温泉もいろんな種類のお湯が出ますよね。どこがアタリなのかナノ顕微鏡を持っていない私たちにはわかりません。

でも条件的には

・草津温泉
・湯河原温泉

なども候補に挙げられます。

実際に全く同じではないけれど近い種類の古細菌が出たという論文が地質学とかの論文でちらほら出たりしています。温泉の効果というのはそれに含まれる成分で表現されることが多いですが、古細菌の種類で示されるようになるともっと具体的に治療につかえるようになるはずです。そしてその考え方が主流になれば、世界中で古細菌を活用できる温泉が見つかるでしょう。

日本以外でも沢山効果のある場所が注目を浴びる時代も来るかもしれません。

実際に湯河原などは現地の人からは「女性の癌に効く」「乳がんに効く」などと言われることが多いそうです。

この言い回し気になりませんか?私は凄く気になります。

玉川温泉のようにラジウム温泉で有名な三朝温泉というのがあってそこも癌患者さんが多いのですが、そこはよく玉川と対比されます。「肝臓がんなら三朝、乳がんや胃がんなら玉川のほうがいい」というような言い方をされるんです。

私が三朝に通っているときに「あなたのお子さんは玉川のほうがいいと思う。ここでもそこそこいいんだろうけどでもお母さんを見ていると玉川のほうが合っているように思うわ」とあるおばあちゃんから言われたんです。実際にその通りでした。

玉川温泉は多くの難病や癌に効果があると言われていて、実際に沢山の種類の癌の患者さんが治っているところを身近に見ることができますが、それでも圧倒的に胃がんなどの消化器系癌と乳がんなどのホルモン系の癌が治ったという人が多いんです。

肝臓とかの癌の人も治ってはいるものの数は少ないんです。糖鎖のリングで言うとCDのタイプの人に「体に合った温泉はどこですか?」と尋ねると「有馬温泉は良かったよ」という人がとても多いんです。

以前私が子供を有馬温泉に連れて行ったとき子供は具合が悪くなりました。私もちょっと苦しく感じました。ここの泉質は私の体には合わないなという実感がありました。

温泉の泉質を古細菌ベースで考えると、ABタイプ向けとCDタイプ向けに分けられるのでは?

と段々と私は考えるようになりました。ふわっと図にするとこんな感じ。

茶色くて炭酸ガスを含んだ温泉がCD向きなのかな?なんて思います。
深層地下水型温泉と言われるような火山性ではない温泉です。

となると。

日本だけではなく海外にも火山も温泉もあるので条件に合う温泉を探すことは可能だと思います。玉川ほどの強烈な効果はないにしても。

なぜこのように考えるのかというと、玉川温泉に長くいると沢山の人が簡単に良くなっているのに「一人だけ全然よくならない人」という人に出くわすんです。頑張ってないわけでもないのに効果を感じられない人。

それが「卵巣がん」の女性なんです。もちろん玉川で卵巣がんが治った人も何人も見ました。だけど治らない治らないって言っている人は「卵巣がんからほかの部位に転移をした人」とか「乳がんから肺転移、その後肝転移した人」「乳がんの後に脳に転移した人」なんです。単純に乳がんや卵巣がんの人は皆治っているのにCタイプの部位に転移した「女性」は玉川に来れば来るほどしんどくなっている。その姿を見ていると私は毎回「この人に合う温泉は玉川ではないのでは」と感じていたんです。

単純に卵巣に癌があってまだほかに転移していないという段階の人は玉川であっけなく治っていますが、普通の人はお医者さんで治そうとして「治らなかったから調べていたら玉川に行きついた」という人が多くて、転移しまくってから玉川に来た時には、乳がんの人達と同じようなお風呂の入り方ではちょっと難しいというのを感じます。

その時に思い当たるのは有馬や千原のような温泉なんですよ。
「玉川でだめだった時」の対処方法が絶対に必要なはずなんです。

だっていくら癌に効くとは言え、効いているなら根拠があるはずです。そしてその根拠は病気の構造上すべての人間に効果があるとは限らないです。だったら硫黄代謝微生物ではない菌が助けてくれる温泉の選択肢があってもいいと思うんです。

玉川温泉は条件的に珍しい温泉なので、むしろその逆は容易に見つかるような気もします。そうなると「非火山性の温泉」なら海外にもあると思います。

クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園や中国の九塞溝や黄龍を旅行したことがあるのですが今思えばあの景色の感じは凄く玉川に近いです。玉川の大噴がそういう美しさがありますからね。

千原温泉に似た温泉も玉川温泉に似た温泉も世界中に沢山あるけど、まだ見つかっていないだけだと思います。

そして古細菌の温泉は必ず「入り方」がそれぞれに違うはずなので、ただ入っただけではだめかもしれないです。

千原温泉の入り方もある種特殊ですから。

温泉の効果が人々に知られるには温泉があるだけではだめで、「温泉とその特殊な入り方」の2つが知られて初めて人がやってくると思います。

そういう意味では「AタイプやDタイプの癌からCタイプの部位への転移」という過酷な状況ではそれに合わせた特殊な入り方もあるのだと思います。

Dタイプの女性がBタイプの部位の癌になった人が玉川で治したのは何度も見たので、女性がCタイプの部位への転移するというのは特殊なのだと思います。

それもいずれ見つけていかなければ。











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