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低緊張の子供にしてはならないこと

足を上下に上げ下ろす運動

私の子供は生後1か月で足を上に上げたり下ろしたりしていました。NICUに入院しているときにすでに1日中足を動かしていたんです。

だから「麻痺が出る」「歩くのが遅れる」と言われたとき「どこが?こんなに足を動かしているのに?」と思いました。動きとしてはダイエットの時のエクササイズに似たような動きです。

しっかりと足が上がっているのだからよい事だとその時は思っていました。NICUに面会に行くたびに「バタンバタン」と大きな音を立てて足を動かしていたんです。「こんなに動くんだから腹筋もついているだろう」と思っていたのです。実際は5歳を過ぎても腹筋も足の筋肉もつきませんでした。

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整体の先生に診てもらうようになってから、「足を上に上げたり下ろしたりするような運動は絶対に低緊張の子供にはさせてはならないんだよ。どうしてかというと、筋肉がまだついていないしつきにくいのにこんな風に動かすと筋肉が切れてしまう。切れちゃうと今度はそこが発達しにくくなるから絶対に足をあげたり下ろしたりさせてはだめだ。絶対にダメ。そういう運動はちゃんと立って歩けるような筋肉のある人がする運動。痩せたいけど筋肉がないっていう人もしちゃダメ。余計に筋肉がつかなくなるから」と言われたのですが「だいぶ前からずっと自発的にやっています」というと怒られました。

「親がやってるのをみて喜ぶと余計にやるから反応しちゃだめだよ」と言われて思い当たる節がありました。動いているのを見て喜んだのは私。

もっと早く知りたかったととても悔やみました。


片足を持ってのおむつ替え

整体の先生はこうも言われました。

「昔、ドラマなんかで子供が生まれたシーンでは必ず産婆さんや医者が子供の片足を持ってバンバン叩いて産声を上げさせてるのをやっていた。実際はあんなのやらない。でもあれを見た人の多くが子供の抱き方の一つに片足を持ってぶら下げるように持つことに違和感を持たなくなってしまった。それはものすごく悪い事だと思う。おむつを替えるときなんかに片足を持っておむつを替えてはならない。絶対にそんなことをしたらダメ。股関節に問題が起きる。だけど人間というものは刷り込まれたイメージを払拭するのが難しい。ダメと言われてもやるやつがいる。低緊張の子供は股関節もゆるゆるだから片足を持って持ち上げるようなことをしたら絶対にいけない。だからいつも左右対称を心がけて子供の世話をしてね。じゃないと左右差が出たり股関節が外れたりするよ。」

片足を持っておむつを替えていた時に注意されました。


片足抱き

これも片足を持ち上げておむつを替えるのと同じ理由で行ってはいけないことです。

子供を抱くときに太ももを抱えるようにして片足を中心に抱くような抱き方をする人がいます。おそらく昔からそうやっている人を見たことがあってそうするものだと思っているからそうなのかもしれません。

実は私の子供も数日間その抱き方をされただけで股関節はゆるゆるになりました。「ちょっとくらいならいいだろう、また抱き方についてとやかく言って喧嘩になってもよくないし」と思っていたら股関節はゆるゆるに。

「ちょっとくらい」などないのだと思いました。言いにくい相手であっても「抱き方」については説明しないといけないです。

低緊張の子供の身体はとてもデリケートです。

・左右対称になるように
・体をむやみに引っ張らない
・筋肉を揉んだりしない
・変なマッサージをして関節をゆるめない

「何かしてよくなる」ということよりも「余計なことをして悪くなる」ことの方がずっとつらいはず。

こういったことに気を配って、ゆっくりと育つのを待ちましょう。


ステロイド剤を使わない

低緊張の子供はコルチゾールが高い状態にあります。コルチゾールは天然のステロイドの名前で人工的にコルチゾールを作るとステロイドと呼ばれるものになります。

つまり「ステロイド使ったら低緊張は強くなる」ということです。

ですが私の子供に処方された各種塗り薬は1年間でこのくらいありました。

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ヒルロイドやVG、ボアラやロコイドは間違いなくダメです。24時間血糖値を測るフリースタイルリブレを使って確認したところ、今映っている薬はすべて血糖値を大きく変動させました。塗ると子供はしんどくなっていました。

あらかじめ配慮してくれる薬剤師さんや医師には一度も出会ったことがありません。親が自分で気を付けなければ知らない間にたくさん処方されます。

・虫刺され
・肌荒れ
・おむつかぶれ
・水虫

こういう理由で小児科では簡単に出してくれます。

これ以外にも凶悪だったのが「ポステリザン軟膏」です。痔の薬です。便秘と下痢を繰り返していたのでどうしても痔になっていました。こんな小さい子供が痔なんてと、できるだけ早く治してやりたくて痔の薬を使っていたのですがこれこそがまさしくステロイドでした。

本当に必要なのかどうかを考えてできるだけコルチゾールに影響のない薬を選んでもらうようにしたほうが良いです。



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