見出し画像

オムツがサイズアップしたのであれこれ使用してみた結果。

最近子供の身体が大きくなって、今まで使っていたオムツがきつくなってきました。

住んでいる自治体からはおむつ代の一部を補助金でサポートしてくれる制度があるのでそれを利用しています。3か月分を薬局に見積もりを取って、自治体に申請し許可が下りたら補助券が送られてくるのでそれでおむつを発注・購入します。オムツは宅配便で自宅に送られてきます。サイズ変更などがあったときはいろいろとややこしい。いちばんモヤモヤするのは「どこのメーカーのどの商品に切り替えるか」ということ。

オムツのサイズが変わる時というのは、「違うメーカーのおむつに浮気をするチャンス」でもあります。サイズが1つ上がると「ただ単に大きくなっただけ」とはいかないのです。「前のサイズのは良かったのになんか違う…」と思うことが多く、一番大きな変化は「値段が上がる」ということ。大きくなるから当然ですね。メーカー側もそれに配慮して「料金は同じだけど枚数が減る」というやり方で対応していますが大幅に枚数が減るので、ガツンと後ろから頭を殴れてたくらいの衝撃はあります。「え?こんなにちょっとなの??」となりますから。

サイズアップ=家計に対する負担を目の当たりにする時期でもあります。健常児や普通の大人はトイレで用を足すのでこの負担がありません。これがコツコツと積みあがります。

まず、1日に使うオムツの枚数は8~11枚くらいです。平均を取って10枚としましょう。1か月31日で310枚。ということは、おむつ1袋に30枚入っていたら3日分しかありません。オムツは段ボールに2~4個くらい入って届きます。1箱2個入りで4500~6800円くらいです。1週間で7000円くらいは必要です。うちの子は赤ちゃんのオムツではなく大人のオムツを使っているので。

当然「安い他のおむつはないものか?!」と探し始めます。財源の潤沢な自治体では全額負担になるところもあるそうですが、我が家がある田舎はちょっとそういうわけにはいきません。できれば補助金ですべて済ませたいのだけどそうはならないので考えなければ。

そして「安いだけではなく品質の良いものはないのか?」ともなるのも当然です。良いオムツとは「漏れない、よく吸収する、おむつかぶれを起こさない、冷えすぎない、したのがすぐにわかる」などだと思いますが、つける人間の体形は人それぞれ違うので「良いオムツ」を選ぶことは至難の業です。

「体に合っていること」
「本人が気持ちいいと思ってつけてくれること」
「適度な価格であること」

という条件で新しいオムツを探しましょう。

値段のことを考えなければすさまじい品質のオムツはあるんです。そしておむつ代の補助金ありきで作られたとしか思えない値段がついています。


基本的におむつは「テープタイプ」と「パンツタイプ」とがあります。テープというのは両脇をテープで止めるタイプ。新生児の赤ちゃんなど「まだ歩かない子」向けです。基本的に寝ている状態を基本としているので吸収する部分はお尻側。股ぐりから漏れないようにギャザーがついていますが、うつぶせだったり横向きに寝ていれば当然吸う部分が少ないので吸わなかった部分は漏れます。オムツが偏ったりしていても隙間から漏れやすくてギャザーはあってないようなもの。これは脂肪の量などで太ももやおなかのサイズが違うので「漏れやすさ」は個人差があります。かといって小さめのおむつをはかせると本人は苦しいはずです。そういったストレスは脳にもよくないのでちょうどいいサイズでなければなりません。

どうしてもちょうどいいサイズがない場合は少し大き目のオムツを使って「吸収パッドを足して使う」という方法になります。でもこれは「寝ている間」もしくは「寝たきりで寝返りもあまり打たない人」を前提に考えられたものです。ゴワゴワする吸収パッドをおむつの中に入れて服を着てうろうろすると股がこすれて大変です。それに蒸れておむつかぶれができやすくなります。

そもそも吸収パッドを使う理由は「1回のおしっこの量が多すぎて吸収パッドを足さなければ漏れてしまう」ようなことがあるためで、特に寝ている間におしっこをする場合、ドバっと出たら普通のおむつの吸収力では足りません。

メリットとデメリットがあるので、兼ね合いを考えながら選ばなければ。

オムツを見ると「1回150mlを基準として〇回分」という表記があります。2~4回分のおむつが多く販売されていますが、2回という数字は300mlなので案外少ないです。

うちの子の場合は5回分なら困ることはありませんが4回分では夜中や外出時は少ないと感じることもあります。理想を言うなら「5回分吸収の大人のMサイズ」ですが、日中そんなに一気に出すこともないので普通の日は4回分でも十分です。


オムツはつけている本人以外が介助することが多いと思いますが、本人が自分で履けるなら手助けせずに自分でやらせた方がいいはず。その時に問題になってくるのが「おむつのどこの穴に足を入れたらいいかわからない問題」です。オムツが必要な人というのは認知が低いこともあるでしょう。「穴が3つあいているけどどこから足を入れていいのかわからない、どこが足でどこが胴体なのかもわからない、前がどちらかモ判断できない」ということがあるので「後ろ側にテープや印がついている」とか「前後ろがなくどちらも同じ吸収力がある」という商品も出てきています。

次にオムツはどこで買うのか?!という問題が出てきます。補助金申請する場合は「その自治体で特定事業者として申請があった企業」ということになっているので大抵は近所の薬局などです。以前は病院や装具屋さんが特定事業者だったそうですが「おむつの送料が高くて負担できないから辞めた」というところも多く、おむつメーカーが直接事業者となっていることもあるようです。この場合は「メーカー直販だから安い」というのをウリにしていますが、「そうかな???」と思うことが多いです。そういうメーカーのオムツは値段の割に品質が低く、吸収体は安価で外側のパンツ部分の不織布は薄っぺらくカサカサとしているので私は使いたくありません。

結局、送料無料で商品がたくさんあって選べて、しかも安いお店となるとAmazonということに。補助金でまかなえなかった部分はAmazonで購入しています。


今まではこちらを使っていました。

ライフリー パンツタイプ 長時間あんしんうす型パンツ Sサイズ 22枚 4回吸収 【介助で歩ける方】¥1,673 税込 (¥76 / 枚)

よく漏れ、洗濯物を増やしてくれましたがそれが普通だと思っていたんです。でも大人用のSサイズやSSサイズはなかなか売っていないので選択肢が少なかった。でもこれからは違います。Mサイズは商品が多いから選べる!!



そして試してみたのがこちら。

アテント うす型さらさらパンツ 長時間ロング丈プラス 4回吸収 M 男女共用 20枚【介助があれば立てる・座れる方】¥1,378 税込 (¥69 / 枚)

ボクサーパンツみたいに太ももの部分まで長いので横漏れは少ないです。これは服を汚す可能性も減るので凄く良いです。ただし蒸れることがあるので、したらすぐに替えなければ。消臭機能が凄く効果があるので「匂うからしたってわかる」ということが減ります。オムツセンサーを使うか時間ごとにチェックするか本人から伝えてもらわなければしたのを見逃すほど消臭されます。

使ってみた感想は「もうこれでいいじゃない?」でした。漏れないから。

でも実は我が家には吸収パットの在庫が山ほどあるんです。子供サイズのオムツから大人サイズにするときに中途半端に使ったパットがたんまりと。ジュニアサイズのオムツの良いのがなくて、いろんなメーカーさんに問い合わせをしたのでサンプルを送られてきたんです。大き目の段ボール1箱送ってくださるメーカーさんなどは「これのどこがサンプル???」という量でした。


今回は未使用のパットを消費したいので、専用のオムツを探します。

[Amazonブランド]SOLIMO うす型パンツ (大人用紙おむつ) M~Lサイズ 38枚 【ADL区分:歩ける方・座れる方に】 ¥1,812 (¥48 / 枚)

こちらもほんの少しだけ長くなっています。全然長くないものに比べると確かに漏れにくい。もともとパットを入れて使うタイプなので、パンツ部分も薄手にできていて蒸れにくくする工夫があります。

セットのパットも販売されています。

DFree ディーフリー リハビリパッド 尿とりパッド レギュラー 4回吸収 256枚 (32枚x8) 【お得なケース販売】¥7,267 (¥28 / 枚)

2回吸収48円と4回吸収28円。足すと6回吸収で76円。

うちの子供は寝るときいつもうつぶせに寝るので、おむつは必ず漏れます。尿取りパッドは後ろよりも前の方が大きくなっていてくれたほうがいいくらい。もしかしたらそういう使い方もアリかも。

12回吸収という凄まじい尿量のパッドも販売されています。これはおむつが汚れたまま1晩放置するつもりの人が買うのでしょうか?それとも一度にこの量をする人のためのものなのでしょうか?1800mlというと、2リットルのペットボトル1本分に近いので一度にする量ではないですよね。オムツが冷えたままお尻を冷やすと言語機能も落ちて認知が落ちるので絶対良くないです。こまめに変えるべき。

【大人用紙おむつ類】アテント 夜1枚安心パッド12回吸収 16枚【4個セット(ケース販売)】¥6,505 (¥102 / 枚)

でも面白いので以前この商品を一度買ってみました。中を見たかったの。凄い大きくてゴワゴワしてこれは子供には無理でしたが、凄い吸収量で楽しかったです。体もある程度大きくなったのでチャンスがあればこの不良在庫も消費してしまいたい。

それとすでに廃盤になってしまったようでAmazonで売っていなかったのですが、アテントさんの病院・施設用の両面吸収のパットがうちに山ほどあります。これは本当にすごくよくて、パットがズレてもどこかしらがついていると吸収してくれるので結果的にモレない凄いパットなんです。

どうせうちの子は隣で寝ている私を蹴り飛ばしてでも起こして変えさせようとしますし、凄い回数分吸収させる必要はなくて、5~6回分の量で充分。

となると、夜もコレでよいのでは。

アテント 昼1枚安心パンツ 長時間快適プラス Mサイズ 女性用 5回吸収 24枚 【介助があれば立てる・座れる方】 【大容量】¥1,615 (¥67 / 枚)


使い方としては、

・昼用と夜用で使い方を変える
・尿取りパットをうまく使うことでうつぶせ寝の漏れを減らす

このバランスをうまく取ることだと思います。女性の生理用ナプキンだってサイズがいろいろあって「大は小を兼ねる」というわけにはいかないですし使い分けたほうが体調も良いし価格も押さえられますからね。


高齢化が進んでいるため補助金の額も減額される計画があるらしく自治体の担当者からは「紙おむつではなく、防水機能のある布製のおむつカバーに尿取りパッドを合わせて使っている人が徐々に増えている。オムツの価格が少しずつ上がっているし、収入の少ない高齢者には難しい問題」と言われていました。確かにそうすれば6回分吸収タイプでも業務用のものを探して大容量で買えば1枚当たり60円くらいで済むはず。「全額補助の出る地域に引っ越すことを考える人も多い、おむつ代はコンスタントに長期間にわたって負担になるものだから油断できない」と言われていた意味がよく分かります。

肢体不自由の子供などは一生に渡ってこれが必要になるので、おむつにかけていたお金を別のものにかけられるなら人生はかなり変わってきます。

排泄ケアにかかるのはおむつだけではありません。おしりふきやおむつ替えシート、洋服も汚れることを踏まえて枚数は常に多めに購入しなければならないです。洗濯ものも増えるので水道代や電気代もかかります。捨てるためのゴミ袋、消毒薬や手洗い用品も必要です。腰が冷えるのでカイロを冬場はいつもオムツの上に貼っています。

補助金がなければおむつ代は1か月3万円が12か月で36万円。10年で360万円です。全部合わせると車だってそこそこいいのが買える値段ですよ。

だからオムツが取れるようにケアすることが一番大事。

オムツを取るには下腹膀胱系の感覚を調整するツボを刺激したり、足首のケアをすることです。

この赤いライン上のポイントを刺激。特に上唇の内側の歯茎の部分が膀胱系のツボなのでここを刺激します。歯ブラシなどを使うといいです。鼻の下やおでこなども触ってやります。

そしてこのような部分をマッサージ機で刺激してやるのも良いです。

詳しくはこちら。

もともと座りっぱなし寝っぱなしだとこのあたりの血流が悪くなります。それは絶対良くないです。

それとおしっこをする回数と量はテストステロンというホルモンの分泌量に影響を受けます。多ければ尿の回数は少なく少なければ頻尿です。ホルモン剤を使っていれば確かにおむつ替えの回数は減りますが、あまり長期間続けて使うことができません。生体異物除去食自体がテストステロンを増やすための食事なので、食事以外でホルモンに影響があることといえばふくらはぎの筋肉くらいしかありません。右足の膝から下の細いほうの骨につながる筋肉が動いたときにテストステロンを出してくださいよというメッセージ物質が分泌されるという噂を聞いたことがあります。この筋肉が正しく動くには「きちんと立つ」ということが必要です。でも人間にとって「正しい姿勢で立つ」ということは誰でも難しいです。体に多かれ少なかれ歪みがあるので。となると、歩いていれば自然とどこかのタイミングで「正しい踵の形になる」瞬間が来ます。その時にホルモン分泌が促されるので

・できるだけ歩いたほうがいい(痛みを感じるようなことがなければ)
・できるだけ立つ時間を作ったほうがいい(本人が嫌じゃなければ)
・座っている時でも足の裏に何か物が当たる感覚を確かめられるようなものを用意しておいてそれを蹴ったり踏んだりさせてふくらはぎを使わせる

足の裏で何かを蹴る動作がとても重要です。足のうらに刺激を与える運動をすることは動き自体は地味ですが大きな効果があります。これは必ず「ちゃんと立って、ちゃんと自分で排泄すること」につながる運動です。

障害児の排泄ケアに関する知識はなかなか共有されません。排泄リハビリテーションが病院でもないのは大きな問題だと思います。

冷えたオムツを長時間つけていることで筋肉に及ぶ悪影響などの知識が広まっていないことが気になります。

身体が冷えるとテストステロンが減るのでおむつの回数は上がります。テストステロンは薬でも使わない限りは大幅に変化しません。テストステロンが分泌されなければIFG-1だって作られない。ということは認知は上がらないということです。

認知を上げるには、まずオムツを冷やさないこと。

おしっこをしたらほかほかに温まるオムツを発売してほしいくらいですがそんなメーカーはないので。

子供をよく観察して、したと思ったらすぐに替える以外方法がありません。
でもそれはなかなか難しいから。

こんなセンサーが欲しい…。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?