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【英語】Go make yourself some friends

7 years の歌詞を覚えようとしたのですが、初めの一節で躓きました。

Once I was seven years old my momma told me
Go make yourself some friends or you'll be lonely
Once I was seven years old

聞き流していたけど、"Go make" って何?文法的に正しいの?

「go + 動詞の原形」の文法的解釈は?

日本語・英語の両方で Google 検索したのですが、決定的な解釈は分かりませんでした。主にアメリカ英語の口語表現のようで、下記記事によると、この用法にはまだ文法的な名称がついてなさそうでした。

通常の原形不定詞(bare infinitive)は、let, make などの使役動詞や hear, see などの知覚動詞と共に使います。ただその場合、使役/知覚動詞のあとに目的語が来るので、go/come の用法とは異なります。

She made me cry.
I heard him sing a lovely song.

to や and が省略されているのか?

一般的な解釈としては、それで十分だと思います。

ただ厳密に言うと、 "go see", "go to see", "go and see" は全てニュアンスが異なるようです。このgo/come+ 原形不定詞構文の史的発達過程によると、 "go see" には「行為者」の存在が示唆されるとのこと。新しい範疇だなんて、ワクワクしますね。

以上のような観察の結果として、GCBIの第一要素go/comeは、動詞と
しての語形変化形を持っていないが、主語として行為者を要求すること、
命令文、疑問文、否定平叙文、不定詞構造などで動詞と同様の行動をする
((10)参照)ことから考えて、動詞としての語形変化を持たない特殊な動詞、あるいは助動詞と一般動詞の間にある新しい範疇として扱うことが、もっとも適切であると思われる。

面白いので、この研究ノートで触れられていた例を紹介します。

to の省略とは考えられない例
前者は自然だが、無いものを毎日 "go buy" するのは不自然だそうです。

They go to buy vegetables every day, but there never are any vegetables.
NG They go buy vegetables every day, but there never are any vegetables

and の省略とは考えられない例
"go + 原形" は行為者を想定するので、無生物の "sewage" は行為者と言えないため、2番目の文は不自然だそうです。3番目は行為者がいるのでOK。

Our sewage might go and pollute the town water supply.
NG Our sewage might go pollute the town water supply.
OK The terrorist might go pollute the town water supply.

行為者を想定することで意味が特定される例
前者は、原因と行為者の二つの解釈が可能なのに対して、後者は行為者とし絵の解釈に絞られるそうです。

My children bother Mary.
My children go bother Mary.

語形変化を持たないので注意

"go/come + 動詞の原形" の構文は、"went", "gone" などの語形変化は利用しないとのこと。前項の研究ノートによると、命令形を起源として発達した用法なので語形変化を持たないのではないか、ということでした。

そのあたりの実地での用法が下記動画で紹介されているのですが、

NG I went get some milk.

とは言えないので、

I went to go get some milk.

と言ったりするそうです。なんじゃこれは、って感じですが、言いたいことは分かります(笑)。この go は省略できますが、前述の理由でちょっとニュアンスは変わっちゃうかもです。

I went to get some milk.

まとめ

言語って面白いなと思いました。"go eat" とか "go buy" って躍動感があるので、自分も使ってみたいです。

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