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美しいビジネスは革命の要素を持つ

ビジネス×アートで色々考えたが、最も美しいビジネスとは「革命」だと思う。共産主義革命よろしく、ひっくり返すものが無いと駄目なのだ。ビジネスという利潤を得るための行為をしながら相手にも利益を与える。これは教科書的な意味でではない。

既存の価値観や生活を大きく変えるような、「あり得ねえ」と思うような商品を商品者の手が届く価格で与えるという意味だ。(それは必然的にBtoCになるが)ジョブスのマッキントッシュが該当する例だ。IBMという分かりやすい「ビッグブラザー」もいた。
美しい物・サービスを届けるだけでは片手落ち。
お得感でも全然足りない。
世の中をひっくり返してこそアート的ではないか?
自分はそう思う。

Amazonのように、結果的にすごいことをやっているが、分かりやすい大きな敵に挑んだわけではない会社の例もある。しかし、同社の「儲け全突っ込み」のファイナンス戦略はこれはこれで革命的だ。確信犯的に赤字を続け、ステークホルダーにもそれを納得させた。時が経てば経つほどその結果に驚愕させられる。が、判官贔屓は働かないだろう。

もちろん大企業や行政がやっても共感に欠ける。
やはり、「オラたちと同じ」民衆から出た者がやってこそ一体感が生まれ、ムーブメントになる。ZOZOの前澤社長などはアートに造詣が深く、金の使い方も大胆で面白いが、どうも「民衆感」に欠ける。逆にホリエモン(当時)は敵も多かったが、「民衆感」ならぬ「反逆児感」があった。なので判官贔屓や共感も集まった。(結果的に何か革命的な物・サービスを提供したわけではないが)

何も殊更に反抗しろとか、煽れ、アジれと言う訳ではない。
自分はマジでこれを届けたい、世の中をガラッと変えてやりたいという思い、あるいは怒りや欲望が確実にベースに無いと、人から嘘を見透かされる。単純でも良い。迷いのない、確信のある思い(理念)は、理屈なしで人の心のど真ん中を捉える。アートもそうだ。真心があるとハートを貫く。

もちろん真心があっても技術が無いアートは駄作だ。
しかし、ビジネスは一人ではない。強い思想があれば優秀な仲間を募れる。自らのイメージが鮮明な映画監督が、才能ある撮影監督・音響技師・美術監督を引き入れるように、使命感や霊感のある起業家なら人も集まるはずだ。(霊感商法じゃないよ)

革命といっても、何も共産主義革命に限定した喩えではない。
フランス革命、アメリカの植民地からの独立、封建国家の終焉、国民国家の成立、民族自決、男女平等に至るまで、この数百年の歴史というのは、人々の平等への欲求や理不尽への怒りが切れ目なく、ますます大きく広がる時代だ。

そこにマッチするような、琴線に触れるような作品(商品・サービス)にこそ、革命の芽があるのではないか?
そういう意味では、社会事業でも良いのかもしれないが、お金が絡んでこそ人は(良くも悪くも)熱くなれる。ビジネスだからこそ起こせる革命があると私は思う。

以上、思うところを吐き出してみた。補足や熟考を交え、今後も色々書いて行きたい。大きな革命だけではなく、小さな革命についても。

※前回の記事↓『ビジネスとアートの重なるところ』も参考まで。

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