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大切な日に食べてはいけないお話。

こんばんは。

性懲りも無くれふとで御座います。

激辛料理、流行っていますよね。
私は辛い料理に弱いのですが、とても好きです。
いえ、とても好きなのですが、辛さに弱いのです。

一緒なようで、ちょっと違うのです。
私の気持ちが。
とっても好きなのです。

辛い辛いでも美味しい〜といつも食べるのですが、
次の日唇真っ赤になったりするのです。

たまに職場のみんなで出前でも頼もっか。
みたいな流れになって汁なし担々麺みたいなものを頼んだ時も、
ついイキって辛さ、シビレともに無料の範囲の限界まで行ってしまいます。

辛いものには独特の麻薬のような成分がきっと入っていて、
大人になればなるほど、人間はどこか狂っていくものなのだと確信しています。

ブラックコーヒーやビールの苦味がまた…
キレートレモンを飲んで クワーっ、でもまたこの酸っぱさが…

どっちも本来摂取しちゃいけない味覚センサーが動作してるはずですやん。

酸味は腐敗、苦味は毒とかの警告みたいな事を聞いた事があるのに、
私酸っぱい、辛い大好きなんです。酸っぱ辛いとかも大好きです。

結構、エグいくらいのが。

段々味覚が鈍ってきているのかもしれませんし、
単純に狂ってしまっただけなのかもしれません。

おそらく、私の場合は後者です。

ただ、体は正直でちゃんと唇は真っ赤になりますし、酸っぱいものを食べたら目が無くなる程瞑ってしまいます。
でも、またアホみたいに欲してしまうのです。

そんな私の狂いっぷりをイジって「ちゃんとした辛いもの好き」の子が結構前になるのですが、
「れふとさんプルダックって知ってますか?めっちゃ辛いんですよ。それのカップ麺見かけたんですよね。」
『え、知らないです。そもそもカップ麺じゃないプルダックはどんなものなんですか?』
「えっと、韓国のインスタント麺なんですけどとりあえず今度持ってきますね

ちゃんと、私を理解してくれているようで、説明を軽く端折ってくれました。

普段私はカップ麺も食べませんし、そもそもお仕事の日は基本的にお昼ご飯を食べません。

知るきっかけも、食べるきっかけも全然なかったので、
職場のみんなで出前を取るとか、クレープ食べようとか、
きっかけがないと日中お茶とコーヒーしか口にしない私に取って、
とても嬉しいサプライズでした。

その子がプルダックを持ってきてくれた日が、たまたま会議の日でした為、
会議前のお昼ご飯に頂きました。

確かこれだったと思います。
カップ麺と言う割にはなんか横に広い印象でした。

大変、大変辛いながらも美味しかったのです。
私が一口食べて『…わぁああああっ』とか、
『っはああああ…!』とか言う度に笑ってくれて、大変楽しいお昼ご飯でした。

しかし、問題はこの後でした。


私は会議の準備をしながら汗を拭きつつ卓上扇風機を回し続け、
お昼が開ける前に買っていたお茶を飲みきってしまい、来客用のお水を買ってに拝借。
そして、回復しきらないまま会議へ参加となってしまったのです。

会議はコロナの影響もあり今は各支店のメンバーとzoom会議で行なっています。

モニター画面に各支店のお偉いさん、統括部長など錚々たるメンバーが険しい顔をしながら会議を進めている中、モニターに映っている自分のワイプを見て、
自分でもわかったのです。

無言で汗を流し、顔色が赤らんでいる、
明らかに様子がおかしい人間がいる、と。


その時の会議はまだ夏場で、冷房をガンガンにつけていた為、汗は多少風で飛んでくれていたのですが、
いざ「れふとちゃんさぁ。この件って結局どうなったの?」と統括部長に声をかけられたところで
『あ、あろですね。これは、あっ、ちょっとすいまへん。』


やべっ、呂律、ちょっとイッてる…


そんな自分に吹きそうになり画面からフェードアウトしました。
何か資料を取りに行っているフリを全力でしながらうがいをするかのようにワイプ外でお水をガブ飲みし、
音声をミュートしている間に「あ、え、い、う、え、お、あ、お。」
みたいな発声練習を高速で行ってから真顔で戻り、
『失礼しました。こちらの件ですが、最終的には…』
と、それっぽく緊急事態を回避。

その後しばらくして完全に汗も引き、口の痺れも改善した為、
よし、これでもう安心だ。
あとは真剣に会議を終わらせられれば、
と思っていたのですが
流石は私。問題は1つでは終わりませんでした。

汗が引いて、口の痺れも回復し約5分程、
ガンガンに効かせていた冷房のせいで

今度は血の気が引いた顔面の、
様子のおかしい人間が現れました。

マスクをしているのでギリギリ、バレてはいないと思います。
しかしながら私は完全に
15分前の自分と今の自分の差に、吹き出すのを堪え続ける戦いとなっていました。

しかしながらリモート会議にも慣れていた為、意図的にホワイトバランスを強め席を少し移動する素振りを見せながら、
「明るいところに行ったら眉毛飛んでるやんけ」キャラを演じ続ける事で、
その場も緊急回避。

そう、これが経験と言うものです。

培ってきた経験のおかげで私は何事もなく会議を乗り切る事が出来ました。


皆様もどうか、会議、商談、プレゼン、デートなどなど、
大切なシーンの前に激辛料理を頂くのはお控えくださいませ。

一歩間違うとヤバい奴と思われてしまう可能性が極めて高い事が
本件を持って、立証されました為、重々ご注意ください。


つい先月でしたか、奇しくもまた会議の日にその子が
「れふとさん。たまたま見つけたんで買ってきたんですよ〜蒙古タンメン。」

『会議が終わったら頂きますね。
今は会議前で胃がキリキリしているので、
終わったら頂きますね。

…会議が、終わったら、頂きますね。』


あの時の言葉はきっと、自分に向けて言っていたような気がします。

蒙古タンメンも本当に美味しかったです。
ただ、社用携帯にかかってきた電話で専務と喋った時に
「なんだれふとお前。なんかおかしいぞ」
と言われましたが口内炎が出来ていることにしました。

そう、これが経験と言う…
それでは皆様。

今夜も良い夜を。


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