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【MTG】アガサの魂の大釜コンボ(LCI期版)【スタン】

前回組んだ《アガサの魂の大釜》コンボを一月ほど遊び倒した後、他のデッキをいじってたら新セット出てました。


1.デッキリスト

というわけで久しぶりに使おうと思い新たに組み直したデッキリストが以下のもの。

右上のArenaをクリックすれば日英どちらのリストもコピーできます。アリーナでは英語でないとインポートできないがちなのでそこは便利。


2.大雑把な構築経緯

世に出ている大釜コンボは大きく分けて青単と青緑の2種がありましたが、今回も勝ち手段前回据え置き(無限ドロー+シェオル)の青黒緑。
の、つもりが不思議なことに気づいたらほとんど青黒ミッドレンジになっていた。全く意識はしてなかった。

大釜コンボには分かりやすい弱点がいくつかあるが、中でもエスパーなどに搭載されている《デニック》が実質2キルであり、最初期型のリストではこれにボコられていた(次点で駆け抜け候)。

これを処すために当然《喉首狙い》《切り崩し》が入るわけだが、LCI発売で令和の回転翼機こと《地底のスクーナー船》が青白系アグロに採用され始めたことで状況が一変。

どちらも効かないということで黒いデッキでは新たに《苦痛ある選定》や新規除去である《苦々しい勝利》が採用されるなど、除去の選択で面白い動きがちらほら見受けられた。
ならばこちらも除去の選択を考え、、、《スクーナー船》、実はデッキに噛み合っているのでは?

・・・。

倍速で強化!

お前、船乗れ。

これまでささやかなマナ加速か無限コンボにしか役に立たなかった《囁かれる希望の神》で船に乗り込むと、突然3マナ増える(ことがある)のが判明。
4ターン目に土地を置けば7マナ使える可能性があり、ブン回れば《多元宇宙の突破》も打てるし、白マナか赤マナを出して《アトラクサ》や《エターリ》だってプレイできる!が、本題はそこではないのでカット。
3マナも突然加速すると展開しながらミシュランで殴りやすくなる、眠り呪いのフェアリーが早起きになる以外に何があるのか。

そう、第二十七代世界王者をプレイしそのまま能力起動で2ドローできる。高橋優太、船乗れ!

ここまでくるとスクーナー船を活かすためにも乗員はなるべく戦闘にも参加できるものがいいが、できれば除去やカウンターといった不安要素はコンボもためにも排除したい。

令和の帆凧の掠め取りこと《大洞窟のコウモリ》。
都合良すぎる。何故かライフリンクまでついている。
コウモリの加入でコンボは安全に決められる確率が上がった、かもしれないがこれでは船に乗らないと上手いことパーツを探しにいけない。
なんとかしてルーターや高橋優太以外でカードを引けるかつ、なるべく勝ちに貢献しそうな、そんな強いカードがあったらなあ。

なんとこのデッキのクリーチャーの多くは飛行を持っているのでダメージを通しやすい。
2ターン目コウモリ、3ターン目ギックスを出して1ドローという他のデッキでも見る強い動きをこのデッキでもやる。当然ギックスは長くは生き残れないかもしれない。

だがこちらには変身能力を持つルーターがいる。
しかも何故か飛んでいるギックスになる。

相手からすればコンボパーツを探して墓地に送るルーターは除去したい、そうするとギックスが残る。
逆にギックスを生かすと横に並んでいるであろうコウモリや高橋優太でそのまま殴られてドローされる。
どちらも除去すると今度はフェアリーや希望の神からそのうち無限マナが出る。

このデッキの《似姿の物あさり》はコンボパーツにもフィニッシャーにもなってしまうのだ!

飛んでいるシェオルドレッドにもなれる

といった感じで前環境まで採用されていたシステムクリーチャーやら何やらが次々と解雇されていった結果、青黒t希望の神みたいな形となったわけである。


3.勝利方法

もちろん一つは殴って勝つことだが、このデッキは地上はスクーナー船とシェオルドレッドで止め空を3種のフェアリーとコウモリで殴りに行けるため結構いいペースでクロックを刻んでいける。

もう一つの本題である大釜を利用した勝利手段だが、無限マナを産み出してから大きく3つのルートがある。

・高橋優太+シェオルドレッド

メインプラン。基本はこれで勝つ。
無限マナから高橋優太をプレイし適当にドローを進め、引いてきたシェオルドレッドを出す。
そして再び能力を10回起動、相手は20点のライフを失いゲームセット。

なお対戦相手もシェオルドレッドをコントロールしている場合は途中で《喉首狙い》か《大田原》を引けば解決できる。サイド後であればティシャーナでも可。
ちなみに、どのパターンでも最速で無限をキメた場合は4キルとなる。
最短で勝利できるハンドが来て、もし相手がフルタップしてきたら無限をぶち込んでやろう。

・高橋優太+ギックスの起動能力

上記の手段で勝てない場合はこちら。
30枚くらい引いていれば、そのままギックスのインクの染みで相手のライブラリーを消し飛ばして勝利できる。

・工匠のドラゴンの蘇生能力

無限マナは発生したけどドローができない!ルーターも使えて1回!みたいな場合はこれ。
相手の場にのみ《シェオルドレッド》がいる、高橋優太が見つからないなどの場合に起こる。
ただし1体でも相手の場に飛行クリーチャーがいると、似姿の物あさりを使ってドラゴンの頭数で上回らない限り確定で勝利にならない。
無限マナだけ決まって都合よく1枚引いてる時だけ嬉しいカード。構築から抜いてもいいかもしれない。
稀に普通にプレイする。

・無限マナの出し方

肝心の無限マナの生成方法だが、まずは《眠り呪いのフェアリー》《囁かれる希望の神》のどちらかを戦場に、もう一方あるいは両方を墓地に用意する。
戦場に用意する本体は《似姿の物あさり》でも代用可能。

そして墓地へ落とした片割れを大釜に収容し、戦場に用意しておいたもう一方に+1/+1カウンターを置く。
すると《眠り呪いのフェアリー》からは4マナが、《囁かれる希望の神》からは3マナが捻出できるようになるため《フェアリー》の2マナのアンタップ能力によりパワーの差分だけマナが増えていくことになる。

最終的にこのような場になって勝つ。

また、両方を大釜に収容すると+1/+1カウンターが乗ったパワー3以上のクリーチャーであればどれでも無限マナを生み出すことができるし、《似姿の物あさり》にカウンターが乗っていれば(変身していなければ)無限ルーティングまでできるため、最後は高橋優太に変身することで無限ドローに繋げられる。

無限マナを生み出したら前述したコンボで速やかに勝つ。
3つのルート全てが使えない場合は全てのミシュランを起動するなどして殴って行こう。


4.主要カード紹介

・《似姿の物あさり》

このデッキのジョーカー的存在。
ルーター、コンボパーツ、フィニッシャー、全てになれる。

勝ち手段の一つとして《眠り呪いのフェアリー》から始まる飛行アグロプランがあるが、このカードのコピー能力はタップを必要としないため出してすぐに変身することで「3マナ3/3、飛行、護法2」のクリーチャーとして展開できる点が結構強い。しかも麻痺カウンターのデメリット無し!

手札にある時は大体こんなイメージ

物あさりを含めた《眠り呪いのフェアリー》を2、3体横並べして空から殴る。これだけでも勝ててしまうことがあるためシャレにならない。

《ギックス》《シェオルドレッド》が除去されても飛行を得て帰ってくるなどのメリットがある一方、素が1/1である(切り崩しでしぬ)こと、アグロプランを取る場合にルーター能力を失ってしまうことが欠点だが、ルーター能力を失わなかったらライン超えてる可能性があったので仕方ない。
墓地に物あさりが落ちていれば元の姿に戻ることも可能。
無限マナが出る時にカウンターが乗っていれば、大釜か墓地に《眠り呪いのフェアリー》がいれば無限ルーティングできる。逆(大釜に似姿)でも可。

・《大洞窟のコウモリ》

全てになれると言った物あさりにできない大事な役割を担う。
黒系の対決ではコウモリゲーになることもしばしば。
コウモリのおかげで前方確認がとてもしやすくなったのでいくらかコンボの見切り発車をしなくて済むようになったし、コウモリが除去を吸ってくれるとコンボもその分決まりやすくなる。
ライフリンクのおかげで大釜やスクーナー船でコウモリ育成を始めるとダメージレースで優位に立てる点も優秀。

・《アガサの魂の大釜》

墓地対策もできるコンボパーツ。

起動能力の使用は+1/+1カウンターであれば乗せる手段は問わないので、スクーナー船の探検や締め付ける瘴気のキッカーでもOK。
前回の大釜コンボでも《サイバの暗号術師》なんかを使ったりしてました。

また、好きな色マナで能力を起動できる部分は基本的におまけだが、相手のクリーチャーカードを奪った時に役に立つ能力なので覚えておこう。

・《地底のスクーナー船》

大釜デッキも強化を受けることになった強機体。
このカードのおかげで大釜アグロプランがしやすくなったと言ってもいい。
何故か墓地肥やしも兼ねている。
《眠り呪いのフェアリー》なら搭乗しつつアンタップして6点!もできるが、この2枚の組み合わせでは1、2ターン目にそれぞれプレイしても3ターン目にフェアリーで搭乗して殴りにいけない点だけは残念。

搭乗先のクリーチャーが除去されると探検を行えません。紙では不慣れだとやりそうになるので注意。

・《ティシャーナの潮縛り》

このデッキの天敵のひとつ。
あらゆる全ての部分で妨害されうる最強クリーチャー2023。
最強なのでこちらもサイドに入れておくと何かと役に立つ。1か2枚が適正な気がする。
相手のティシャーナの誘発能力を縛ってもいいし、そうでなくても強力。

最近少し流行っている青白アーティファクトの《編まれた網》なんかも厳しいので、ティシャーナで無にしてやると良い。
《帆凧の窃盗犯》あたりも悪くない。

《とんずら》や《渦巻く霧の行進》でフェイズアウトさせると失われた能力は戻ってくるみたいなので、サイド後はそれを利用する場面があるかも。

その他、もしかしたら前回書いたものも役に立つかもしれない、、、ので念のためリンクを置いておきます。目次から適当にどうぞ。


5.採用したら面白そうなカード

・《鍾乳石の追跡者》

1ターン目から出してスクーナー船に乗れるし、探検やルーティングで落魄してサイズが上昇するとそのまま大釜の起動能力を自力で受け継げるので採用の機会があるかも。
威迫もついているのでギックスの能力を誘発させやすい、かも。

本人も大釜にぶち込んでやると除去能力が追加されて面白い。

・《ガチョウの母》

自力で+1/+1カウンターを引っ提げて登場、しかも飛んでる。
探検関連で結構マナが出るので、その受け先の一つとして強い。

無限マナ達成から唱えると無限PT、無限ライフですが速攻がないのでそのターン中に勝利はできない。

エルドレイン期の大釜デッキでもお世話になったので採用機会は比較的ありそう。

・《最深の裏切り、アクロゾズ》

《アモンケットへの侵攻》と一緒に投入すると面白いことが起きるので1枚採用するといいかもしれない。
イクサランの神サイクルはしぬと変身した状態(裏面)で戦場に帰ってくるが、これを侵攻の裏面である《ラゾテプの改宗者》を神のコピーの状態で処理すると再び《アモンケットへの侵攻》を変身させた状態、つまり裏面の改宗者の状態で戦場に戻すことになる。
墓地にこのカードが在り続ける限り即座に無限に復活する神と化す、ちょっとしたコンボになる。
しかも本体は4/4飛行ライフリンクと戦闘性能も高く、いくつかのオマケもついている。
マナコストも5マナと、マナカーブの頂点として置くのにちょうどいいコストをしているので近いうちにアリーナで試してみようと思う。


6.おわりに

《似姿の物あさり》で変身した時のために、何かしらの目印を用意した方がスムーズにゲームを進行できることがある。
チェックカードにカラーコピーのカードイラストを切り貼りするだとか、アートカードを使うなど。とにかく視覚的にわかりやすいものがいい。

安価で美麗な目印!

自分では覚えていても相手に確認されることが多々あるので、時短のためにも細かい物は用意し得。
最近は(主にトークンの多用で)デジタル専用デッキか?みたいな盤面も見かけるようになっているので、ちょっとした手間で減らせるエラーは極力減らしていきたい。

一目で分かると良いが本物は避ける

裏面に《眠り呪いのフェアリー》を仕込み、他は表面に1枚ずつ用意する形にすると荷物の圧縮になる。
・《ギックス》《シェオルドレッド》は伝説なため複数並ぶことがない。
・《囁かれる希望の神》《フェアリーの黒幕》は基本勝つ時にしかコピーしないので複数用意する必要が薄い。
・《似姿の物あさり》に戻る場合は目印を外せばよいので用意する必要がない。
・《眠り呪いのフェアリー》のみ殴って勝つ為に複数並べることがあるが、物あさりはデッキに4枚しか入らないので4種の裏面に仕込むことで全対応できる。
・《大洞窟のコウモリ》になることは余程のことが起こらない限りないので用意しなくて良い。どうしてもライフリンク持ちで殴りたい時のみ起きる。

唯一、《ラゾテプの改宗者》でのみ相手のクリーチャーのコピーになる可能性がある。が、《改宗者》でなにもコピーせずにただの4/4として場に出すことはまず無いだろうから何かを用意しないといけないみたいな心配しなくていい。クローンでどうこう揉めることはまずない。

何も手間をかけたくない場合はその場でメモ帳ちぎって書くなどでも十分です。
とにかくわかりやすさ重視、できたらいいねという善意の話であり、やらないと不誠実というわけでも何でもないので面倒ならやらない。やりたくないことはやらないに越したことはない。
こういうクローン周りの環境は流石にデジタルが有利だなと感じるが、こういう手間もアナログ感あって悪くないので完全に好みの領域だなあと思う。

ちなみにこの手のもので手軽に用意できて持ち運びも一番楽そうなのは付箋。板です。


リストに変化があったら随時更新していきたいが、更新できなくても貼り付けたデッキリストの方では変化しているなんてこともあるので気になる方はよろしくお願いします。
スタンダードでは大釜のカードプールはこれからまだまだ広がるといっても過言ではない(今回のリストもMID~SNC期のカードがあまり採用されていない)ので、興味がある方は是非遊んでいきましょう!

そして相変わらずアリーナでは時間とエイムとの戦いになります。
デジタルは無限に優しくないがち。頑張りましょう。

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