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【MTG】アガサの魂の大釜コンボ(WOE期版)【スタン】

身内と「エルドレインの森」リリース後のスタンダード、やるか!という話になったので早速カードリストを眺めていると面白そうなカードを発見。

というわけで今回はこの《アガサの魂の大釜》を使ったコンボデッキを組んでいきます。

12/19追記:イクサラン発売に伴いデッキリストを調整しました。
最新版は以下の記事へどうぞ。


1.デッキリスト

4《眠り呪いのフェアリー》
1《フェアリーの黒幕》
4《似姿の物あさり》
4《侵攻の伝令、ローナ》
3《サイバの暗号術師》
2《ガチョウの母》
2《獣相のシャーマン》
4《囁かれる希望の神》
2《黙示録、シェオルドレッド》
1《工匠のドラゴン》

3《悪魔の意図》
4《アガサの魂の大釜》
3《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》

1《耐え抜くもの、母聖樹》
4《闇滑りの岸》
1《死天狗茸の林間地》
2《夢根の滝》
1《ラノワールの荒原》
1《天上都市、大田原》
3《眠らずの小屋》
1《眠らずの蔓茎》
2《難破船の湿地》
1《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
3《地底の大河》
3《ヤヴィマヤの沿岸》


2《切り崩し》
2《強迫》
1《フェアリーの黒幕》
2《否認》
1《軽蔑的な一撃》
2《締めつける瘴気》
2《寄生性掌握》
3 《狩人の贖罪》

組みました。画像付きもあるぞ!

9/8追記:サイドの剃刀鞭の人体改造機が否認になりました。
9/15:
メイン:2苦難の影→2ガチョウの母
1死天狗茸の林間地→1地底の大河
サイド:2漆月傀渡、1羅利骨灰、1堕落したアーテイ
→1タリオン、1魂なき看守、1シェオルドレッドの勅令、喉首狙い
9/16:
サイド:タリオン、魂なき看守、シェオルドレッドの勅令、否認→2締めつける瘴気、2寄生性掌握
9/22:
サイド:タリオン、腐れ花→3狩人の贖罪

2.コンボルートの大雑把な解説

大まかな流れとしては
1.《フェアリー》《希望の神》《大釜》を使って無限マナを生み出す
2.生み出した無限マナを使って、使えるリソースで足りないカードがあれば探して勝利する

一度に3マナ以上生み出せれば無限マナ

まずはこの2種のクリーチャーをそれぞれ戦場と墓地、どちらでもいいので互いが別々になるように用意するのを目指します。
この過程で各種ルーターや《獣相のシャーマン》などをプレイするため、これらを活用して適当に必要なカードを探していきます。
なお《眠り呪いのフェアリー》を戦場に用意する場合は麻痺カウンターをあらかじめ全て取り除いておくか、アンタップに必要なマナを追加で用意する必要があります。

用意が出来たら釜を起動して墓地に落としたクリーチャーを追放し、戦場に出しておいたどちらかに+1/+1カウンターを乗せます。
すると《眠り呪いのフェアリー》ならタップで4マナが、《囁かれる希望の神》なら3マナを生み出すことが出来るようになるのでフェアリーの「(1)(青):アンタップする」能力で青無限マナを、生み出した青無限マナを利用していくらでもアンタップできるので他の色マナも無限に生み出すことが可能になります。

無限マナを生み出せるようになったらそれまでに場に出していたルーターなどを使って足りないカードを集め、適当な手段で勝利します。
最も簡単なのは《フェアリーの黒幕》に辿り着いて無限にドローを続けられるようにし、その後《黙示録、シェオルドレッド》をプレイしたら能力を10回起動することで20点のライフロスが発生し勝利することができます。

他の勝利手段としては捨てておいた《工匠のドラゴン》を蘇生能力で戦場に戻し、火吹き能力で無限パワー(ただし飛行しか回避能力がないため、後述する《王国焦がしのヘルカイト》か《オリヴィアの付き人》の方がいいかもしれない。
《苦難の影》の起動能力で無限パワーで殴る(ただし回避能力がない)。

実質全パーツが+4積みになる

なお、《似姿の物あさり》は上記のコンボパーツすべてに代わることができるため非常に強力で、墓地に置いてさえあれば何にでもなれるおかげで必要なパーツを集める過程でルーティングなどで捨ててしまってもあまり問題ないです。

3.採用カード

各カードについて軽く触れていきます。

・《眠り呪いのフェアリー》
・《囁かれる希望の神》

フェアリーは護法がついてるおかげで少しだけ除去に耐性があり、比較的安全にコンボをスタートできます。
また後述する《似姿の物あさり》ならばたった1マナでコピーできるのでこちらをベースにコンボを始めることもあり、ルーティングなどでさっさと捨ててもOK。
希望の神は麻痺カウンターのデメリットがない分コンボを始めやすいのと、そもそもマナクリーチャーなのでコンボ開始までの展開のサポートになります。
本体が3マナ1/1であることが恐らく最も大きいデメリットかも。

・《似姿の物あさり》
・《侵攻の伝令、ローナ》

ルーター枠。8枚あるのでこれらでカードを揃えていきます。

前述の繰り返しになりますが、新顔の《似姿の物あさり》はこのデッキにおいては強力で墓地に落としたクリーチャーのコピーになる能力は無限マナコンボの片割れとして運用できる他、無限マナを生み出した後に
・《フェアリーの黒幕》や《黙示録、シェオルドレッド》に変身して足りない方の勝利パーツになる
・《獣相のシャーマン》《眠り呪いのフェアリー》に変身し続けて好きなクリーチャーを用意できる
・ルーターが墓地にいる場合《眠り呪いのフェアリー》と合わせて無限ルーティング
・《苦難の影》《工匠のドラゴン》になり無限パワー
などといった感じで様々な形で勝利への片棒を担がせることができるため、無限マナを目指す過程でとりあえずなにかしらのクリーチャーを墓地でいいから揃えておく動きが後々役に立つことになります。
《眠り呪いのフェアリー》に変身すると麻痺カウンターがない護法飛行の3/3が1マナで現れるので、単純にコンボの起点としても優秀です。
コンボが無理そうでも複数体並べて全員3/3飛行に変身して殴りかかる、なんてこともできるのでどのプランでも役に立ちます。

《ローナ》は本体とコンボパーツの要である《大釜》、忠誠度能力含め《タイヴァー》、《シェオルドレッド》でアンタップするので意外とルーティングする機会は増えると思います。

できることがなくなってしまったら変身して殴るプランに切り替えるのも(名前が違うので2枚目のローナを戦場に出すこともできますし)あり、かも。
普通に能力が強力なのであるかと思います。

・《サイバの暗号術師》

《獣相のシャーマン》から持ってこれる呪禁付与クリーチャーです。
賛助能力で+1/+1カウンターが乗るため、これを利用して《大釜》はあるけど種となるクリーチャーが無かった、といった状況からチャンスを作ることもできます。
墓地にこれがあると《似姿の物あさり》ならルーター能力を一時的に失ってしまう代わりにピン除去を回避できることがあるかもしれません(インスタントタイミングでは変身できないため)。

能力付与後は《悪魔の意図》の追加コストなどに充てると最後まで無駄が無くていいと思います。
またフェアリーを大釜に入れて無限マナはしたけど手札に勝利手段がない時、+1/+1カウンターをルーターに乗せることで無限ルーティングを行い勝ちに行くこともあるので覚えておくと便利。

・《苦難の影》(※抜けました)

自由枠です。ここは何枚かいろいろ試してみましたが、今のところはシンプルに強くて無限PTにもなれる可能性があるこれに落ち着きました。
《似姿の物あさり》でコピーされると飛行を持った《苦難の影》が爆誕するので、いい感じにクロックを刻んでいくことができます。
他有力候補としては、勝利手段のことだけを考えるなら《フェアリーの黒幕》にしてもいいかも。

9/15更新:全部《ガチョウの母》になりました。

・《ガチョウの母》New!

《苦難の影》、微妙だなあと思いつつ何枚か自由枠を検討をしていた中、強いかもしれないと思い購入していたガチョウを試しに投入してみたところこれが驚くほどデッキにフィット。

食物は延命にも役立ちますし、なによりカウンターが乗った状態で出ることは大釜においてはメリットの塊です。
X呪文なおかげでいつ出しても結構強く、フェアリーと合わせて中々いい飛行クロックを刻んでくれることも。
なお、無限マナ下でプレイすると無限P/Tに加えて無限ライフです。

伝説なのでローナがアンタップします。X=0で無理矢理アンタップする選択肢が存在するのは偉い。
そうでなくても2ターン目ローナ、3ターン目ガチョウの母でタイヴァーと並び1回多くルーティングできるルートが増えたのはありがたい。

・《獣相のシャーマン》

完全にテキスト読み上げニキになってしまうので特に書くことがありません。M11版がすきです。
必要なパーツを墓地に落としたり探したりするのに使います。
前述しましたが3マナ立っていると《サイバの暗号術師》を持ってきてピン除去を回避するといったことができます。

・《黙示録、シェオルドレッド》

言わずと知れた強カード。
このデッキにおいては勝利手段の片割れでもあります。
これを出して《フェアリーの黒幕》の能力を10回起動すると勝利できます。
そうでなくてもよくルーティングするデッキなので凄い勢いでライフを回復してくれますが、逆に相手にプレイされるとこちらがルーティングしているだけで敗北してしまうのでそれを防ぐ意味でも採用しています。

伝説なので《ローナ》がアンタップします。

・《フェアリーの黒幕》

第二十七代世界王者 高橋優太

「シェオルドレッドいると高橋優太から40マナ用意すれば勝利できるじゃん」
これが結構いい勝利手段で、殴る必要がないので相手の盤面を気にしなくて済みます。
ただどうしても無限マナを用意はできるがカードを引くリソースを手元では用意できない、それだけでは勝利できないといった場面がたまに発生するので別途勝利手段を用意しています。
主に《黙示録、シェオルドレッド》をお互いがコントロールしているとか、無限ルーティングはできるが手札がないし《似姿の物あさり》もいないといった状況ですね。

・《工匠のドラゴン》

勝利手段その2です。
あらかじめ墓地に送っておき、無限マナを達成したら蘇生能力で戦場に戻し火吹き能力で無限のパワーを得て速攻で殴りかかります。
それ以外に用途はないので引いたらシャーマンの餌にするなり、ルーティングで捨てます。唱えることはほとんどないでしょう。
このデッキで最も弱いカードですが、《フェアリーの黒幕》の項で少し触れたような状況が発生した時は無限パワーで殴ることになるので1枚だけ入っています。

・《悪魔の意図》

何かしらのサーチ手段が欲しいなあ、《悪魔の取り引き》だとわんちゃん必要なカードが吹っ飛んで勝てなくなるなあと思ってたら普通にサーチ呪文がありました。
クリーチャーは《獣相のシャーマン》で探せますが、《アガサの魂の大釜》だけはルーティングで掘り下げるしか探す手段がなかったため安定しないといった点をこのカードが解決してくれました。
要らなくなったクリーチャーを必要なパーツに変えて無限を達成しましょう!
なお無限マナ達成後も《フェアリーの黒幕》や《黙示録、シェオルドレッド》を探して勝利に貢献するので実質全ての勝利パーツが+3積みされてると言っていいです。これから勝つので!

・《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》

いろいろかみ合ってそうな1枚。
+1能力でルーティング回数やマナ能力を複数回使えるだけでなく、マイナス能力はほどんどのクリーチャーを対象に取ることができます。
戦場にあると手札から即マナ能力を起動するなんてこともできるので大釜コンボの奇襲性が高まります。
伝説なので《ローナ》がアンタップします。

・《アガサの魂の大釜》

このデッキの要です。
相手の墓地のクリーチャーも対象に取れるのでちょっとした墓地対策にもなります。
ものによっては意外なシナジーが発生するかもしれませんが、適当に起動してるだけでも勝手に+1/+1カウンターが乗っていくのでめちゃデカになった《眠り呪いのフェアリー》が突っ込んで相手をボコボコにする、なんてこともあるかもしれません。ない方がいいなあ。

伝説なので《ローナ》がアンタップします。

4.不採用になったカード

・《這い寄る継ぎ接ぎ》

生きている《大釜》です。
利点は《獣相のシャーマン》でサーチできること、2マナなので《タイヴァー》でリアニメイトできること、自力で強化されていくため2回能力を起動すると無限マナになることの三点。
欠点はこれ単体では何もできないのと、起動コストが重い点。
これ単体では最速でも3ターンかかる上、都合悪く能力スタックで除去されてしまうと墓地のリソースが無くてそのまま敗北してしまう恐れまであります。
とはいえ追加の大釜なことに変わりはないので、調整次第ではまた1枚だけ採用することはあるかもしれない。
墓地にあると《似姿の物あさり》でコピーできますしね。

・《流星の信奉者、ゴロゴロ》

最初採用していた1枚。
最初期は無限マナから適当にクリーチャー並べて全軍速攻すれば勝つんじゃね?といった流れだったため1枚だけ採用していた。
2つ目の起動能力も無限トークンなのだが、攻撃した状態で出てくれるわけではないので勝利にもう1ターンかかる上、そもそもシェオル+高橋優太なら攻撃する必要すらないため静かにデッキから消えていった。
何かあればまた採用するかもしれない。

・《熱錬金術師》

大釜にぶち込んで無限マナを生み出せるなら無限ダメージもできるだろ!と思いましたがこのデッキには《大釜》そのものをアンタップする手段がなく、1ターンで決めようとするともう一枚《大釜》が必要になったり、本体が《眠り呪いのフェアリー》か《似姿の物あさり》である必要があるなどなどといった理由で解雇。
そもそも赤いですし、ドラゴンと同じで勝つ時しか使えないのでしょうがないね。

・《ヴォルダーレンの興奮探し》

無限パワーをシュートしたり、最初期に採用を検討していた《非情なソムノファージ》を投げたら強いのでは?ということで1枚入れていたが無限マナした後にさらに無限PTを用意して、これも用意して、手間がかかりすぎるんじゃということで解雇。
なお切削方面のカードはそんなに強くなさそうだったので自然と全て解雇になりました。残念。

・《王国焦がしのヘルカイト》
・《オリヴィアの付き人》

《工匠のドラゴン》の枠をこれに入れ替えて採用するのはありだと思います。
《工匠のドラゴン》と違うのは自力で墓地から帰ってこれないため無限マナをした場合は《似姿の物あさり》を利用するか唱えなければならないこと、戦闘をする必要がないことの二点。

・《トーテンタンズの歌》

無限マナから無限速攻ネズミトークン、デメリットはサーチする手段がないことくらい。
不採用リストの中では割と検討してもいいんじゃないかなって雰囲気は感じる。

・《暮影の騎士》

《苦難の影》の枠。
ライフを得られない能力はお互いにシェオルをコントロールしている時に無限ドローをしても勝利できるよ、という意味です。
それくらいしかメリットがないので起動コストも軽く、より有用性が高そうな墓地対策能力がついている《苦難の影》を採用したためお蔵入り。

・《非情なソムノファージ》

クリーチャー主体のコンボデッキですし、切削ついでにまあまあなサイズのクリーチャーが出てくるのでは?と思いましたが、出来事合わせて4マナかけて4/4くらいのサイズのクリーチャー出してうれしいかと言われると微妙。
ゲーム中盤以降はもっと大きくなってそうですが、序盤に1ターンかけて4枚切削だけして終わり~は普通にそのまま敗北しそうなので全抜き。

地味に相手の墓地も参照するのでいいペースで育つと思いきや、このデッキはメインボードでは相手の戦場に干渉する手段がないためそれは期待できません。
サイド後にそういったプランを考えるならありかも。

4枚はやりすぎにしても、メインから自由枠に2枚ほど採用してデカいね~するのはアリ。
回してる感じ言うほど殴れないので、どのようにしてボコボコ殴るプランに切り替えていくのかは難しいところですが、デカいと《似姿の物あさり》が飛行で高火力パンチを繰り出すのも悪くはないかなあ辺りで落ち着きそう。

・《軽蔑的な一撃》

サイドに採用してもいいと思います。
今はなるべく新しいカード(タリオンとか)使ってみたいなあというお気持ち100%で抜いているだけで、発売後の感触次第では普通に採りそう。
書いててだんだん今すぐ入れたくなってきたかもしれない。
特に《告別》を喰らうとこのデッキは一撃で消し飛びます。
対戦ありがとうございました。
(追記:結局入りました。)

・《屍術の俊英、ルーデヴィック》

雰囲気程度の切削能力と、+1/+1カウンターが乗った状態で墓地のクリーチャーのコピーになれるよ!にわんちゃんを感じて1枚試してみましたが、そもそも1枚だけ挿してもいつサーチしたいんだ?となり解雇。
変身するとまあまあ強いです。特に《眠り呪いのフェアリー》になると最低でも5/5飛行護法2ですしね。

・《年経た枝指》

クリーチャーのみの墓地肥やしなので、《大釜》などを落とさずに済むね~って気持ちになれます。
地味に伝説なので《ローナ》がアンタップします。


・《高波エンジン》

《大釜》にぶち込むとこのデッキのクリーチャーはみんな青いから最初からドローできるぞ!とか、+1/+1カウンターが乗ったクリーチャーがみんな基本スタッツが5/4になるぞ!6/5量産!とかできて楽しかったです。

・《刃とぐろの蛇》

無限ドロー、無限ハンデス、無限パワー速攻トランプルです。
欠点は墓地に落ちると無になることです。

5.おわりに

最近は紙のスタンダードに触れる機会が減ってしまったので、こういったタイミングでやるか!ってなった時にちょうど面白いカードが発表されて運がいいなあと思いました。
9月からは何やら公式がスタンダード、やろう!的なイベントを開催するみたいですし、かつてのFNM大好きおじとしてはいいね~って感じなので、身内と一緒にちまちま参加してみる予定です。

発売したらアリーナでもこのデッキを回してみる予定ではありますが、紙と違って無限コンボ系のデッキはデジタルでは時間との勝負になりそうで不穏な気配を感じる。

もしこの記事を読んでちょっと遊んでみるか~って気になる方がいたら幸いです。
ありがとうございました。

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