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【鉄拳7 / レイ】韓ステ #2 ~なぜ山ステより速いのか~

前回は実際のプレイ映像で韓ステの速さを検証しました。
今回は、なぜ韓ステの方が速いのかをデータを交えて解説します。
では早速見ていきましょう。

データで見る山ステ&韓ステ

下図は、山ステと韓ステのフレームごとの後退距離と、そのサマリーを表にしたものです。
バックダッシュのコマンドが完成した瞬間を0F目としています。
キャンセルのタイミング、入力速度は前回の一つ目の動画と同じです。
後退距離はプラクティスモードの「相手との距離」を計測したもので、開幕時の距離が2.00、ド密着が約1.10です。
なお、バックダッシュや背向けによる「相手との距離」の変化は、位置関係などによって毎回微妙に変わるので、必ずこの数字になるとは限りませんが、大体このくらいの値になります。

下部のサマリーを見ると、韓ステの方が短い時間で、より長い距離を後退していることが分かります。
1F当たりの平均後退距離は約1.2倍です。
では、どこで差がついているでしょうか。

違いはキャンセル後にあり

どちらも11F目にバックダッシュをキャンセルしていますが、その前後に注目してください。
キャンセルするまでは、累計だけでなくフレームごとの後退距離まで完全に一致しています。
キャンセル方法によってバックダッシュ自体の性能が変わるわけではないので、当然と言えば当然ですね。

違いはキャンセル後にあります。
山ステはバックダッシュをしゃがみガードでキャンセルするため、12F目以降はほぼ停止しています。
対して、韓ステは背向けでキャンセルするため、背を向ける動作によって後退し続けます。
これが、山ステよりも韓ステの方が速い理由です。

補足

山ステはニュートラル中わずかに後退していますが、これは左右に揺れるレイ独特のステップによるものです。
また、韓ステは背向け入力直後に一瞬停止しますが、普通に背向けした時も同様に初動は遅いです。

バックダッシュ1回当たりのコマンドが少ない

付随的な理由として、韓ステの方がバックダッシュにかかるコマンドの数が少ないことが挙げられます。
両者のコマンドを見てみましょう。

山ステのコマンド

4 ☆ 4 1 4 ☆ 4 1 4 ☆ 4 1 4 ☆ 4 ・・・
バックダッシュ1回ごとに「1 4 ☆ 4」と入力するので、4コマンドです。
最速入力だと4Fかかります。

韓ステのコマンド

4 ☆ 4  4WK ☆ 4  4WK ☆ 4 ・・・
バックダッシュ1回ごとに「4WK ☆ 4」と入力するので、3コマンドです。
最速入力だと3Fかかります。

入力に時間がかかるほど差は広がる

最速入力での差は1Fですが、人の手による入力ではもっと時間がかかります。
コマンドが多いほど時間がかかるので、現実的には(たいていの方は)2F以上の差が出ます。
前述の通り、山ステはキャンセル中に停止してしまうので、入力に時間がかかるほど差は広がります。

おわりに

以上が韓ステの方が速い理由です。
まあ、いちいち解説しなくても考えれば分かるような内容だったかと思います。
次回から入力方法の解説をして行きますが、撮影環境を整えたり動画編集ソフトを覚えたりと準備に時間がかかっており、今回はそのつなぎ回と言う感じでした。

入力方法の解説は、ほとんどの方がやっている一般的なやり方と、ちゃんとしたやり方の二種類を解説します。
と言っても、一般的なやり方はオススメしないので、さらっと紹介する程度になると思います。
ちゃんとしたやり方を重点的に解説していく予定です。

それではまた。

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