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【鉄拳7 / レイ】韓ステ #1 〜山ステよりも速いのか〜

またもや唐突に始まるシリーズ「韓ステ」。
ヒット確認は少しお休みして、今回から韓ステについて書いていきます。
第1回はタイトル通り、韓ステは山ステよりも速いのか、そのスピードを検証していきます。

なお、一定速度で入力するため、この記事のプレイ動画は全てマクロを使用しています。
基本的には記載したフレームで毎回入力していますが、使用したマクロの都合上、たまに記載よりも1F遅れていることがあります。
比較結果が変わるほどではありませんが、あらかじめご了承ください。

羅刹門チャレンジで比較

鉄拳プロプレイヤーのじょうたろうさんがYouTubeで紹介されていた、デビル仁に羅刹門・壱を撃たせ、ひたすらバックダッシュで回避し続けると言うチャレンジで比較してみます。
最初は人間が(練習すれば)入力可能な速度で比較します。
具体的な条件は下記の通りです。

キャンセルの入力タイミング

山ステ、韓ステともにバックダッシュ開始から11F目にキャンセルコマンドを入力。

キャンセルコマンドの入力速度

・山ステ
キャンセルから次のバックダッシュまでの一連のコマンド(1 4 ☆ 4)を8Fで入力。
これは一般的なプレイヤーよりも早いですが、9Fかけると羅刹門を回避できず比較にならないので8Fとしました。
ちなみにじょうたろうさんの動画での入力は、30FPSなので正確には分からなかったのですが恐らく平均7Fか、少し切る程度だと思います。

・韓ステ
キャンセルから次のバックダッシュまでの一連のコマンド(4WK ☆ 4)を7Fで入力。
一般的な韓ステの入力速度と言うものが全く分からなかったので、私の入力速度で比較することにします。
私が標準仕様の三和レバーを使用して1Pでこのチャレンジを行ったところ、韓ステ105回での平均値が7.06F、最頻値および中央値が7Fでした。

動画で検証

前置きが長くなりました。
実際にチャレンジした映像をご覧ください。

結果はご覧の通り、韓ステの圧勝です。
山ステは羅刹門を回避できたものの、画面端に到達することはかないませんでした。
詳しい数字を見るまでもなく、韓ステの方が速いことが分かりました。

最速入力での比較

いや、俺の山ステもっと速いし、と言う方もいるでしょう。
そこで、今度は最速で入力した場合の速度を比較してみます。
条件は下記の通りです。

キャンセルの入力タイミング

山ステ、韓ステともにバックダッシュ開始から11F目にキャンセルコマンドを入力。

キャンセルコマンドの入力速度

・山ステ
キャンセルから次のバックダッシュまでの一連のコマンド(1 4 ☆ 4)を4Fかけて入力。

・韓ステ
キャンセルから次のバックダッシュまでの一連のコマンド(4WK ☆ 4)を3Fかけて入力。

結果を動画で検証

では先ほどと同様に、動画で見てみましょう。

・・・どちらもすさまじい速さです。さすがマクロ。
ちょっと速すぎて分かりにくいので、画面に表示されている「相手との距離」を経過時間ごとに測定したものを表にしました。
(経過時間とありますが、実際には動画の秒数です)

ご覧の通り、韓ステの方が距離が開いていることが分かります。
8秒時点でちょうど1.00の差が開いています。
目安として、開幕の距離が2.00、ド密着が約1.10です。
(ド密着から約0.90だけ後退すると開幕の距離になる)

8秒経過後、ほどなくして韓ステが、そして1.5秒ほど遅れて山ステが画面端に到達します。
その後はどちらも画面端にぶつかるため、抜きつ抜かれつを繰り返すようになります。

(ゲーム用語の)理論値でも韓ステの方が速い、と言う結果になりました。

ザフィーナと比較

いや、俺レイ使いじゃないし、と言う方がもしかしたらいるかもしれません。
他のキャラと比較しても意味ないだろと思いつつ、最後にザフィーナとも比較してみます。
ザフィーナと言えば鉄拳界でもトップクラスの機動力を誇るキャラクター。
このキャラに勝てれば文句はないでしょう。

それでは早速、検証動画をご覧ください。
条件は最初の動画と同じです。

なんと!我らがレイの大勝利です!!!

いや、パッと見では分かりづらいかもしれません。
ザフィーナがたびたび見切れるので、むしろザフィーナの方が速く見えるまであります。
ここはやはり、相手との距離を表にして見てみましょう。

表にすると一目瞭然、レイの方が相手と離れていることが分かります。
そうです、レイの韓ステはザフィーナの山ステよりも速いんです!
もう二度と「山ステの方が速い」なんて言わないでください!!!

・・・少し取り乱してしまいました。
まあ、ザフィーナより速いと言っても、山ステのように連続でバックダッシュする場合に限った話です。
単純な回避性能はバックダッシュ1回当たりの後退距離、速度に大きく依存するため、実戦ではザフィーナの方が相手の攻撃を回避しやすいでしょう。
また、バックダッシュ1回当たり6F以下で入力できれば一気に逆転し、最速の韓ステよりも速くなります。
(できる人はそうそういないと思いますが)

おわりに

検証によって、韓ステは山ステよりも速いことが分かりました。
もちろん、防御技術としての優秀性は後退速度だけで測れるものではありません。
難易度、入力への意識配分量、行動の切り替えやすさ、キャンセル時のガード状態など様々な要素を考慮する必要がありますが、一つの指標としては、韓ステの方が優れていることは確かです。

そんな韓ステですが、鉄拳8で存在するかは分かりません。
この記事を書いている現在、続々と参戦キャラクターが公開されていますが、その中にレイはまだいません。
そして、鉄拳8のバトルコンセプトは「アグレッシブ」。
韓ステはその反対、「ディフェンシブ」そのものです。
鉄拳8ではオワコンどころか削除される可能性もあります(もしかしたらキャラごと)。
しかし、だからこそ忘れ去られる前に、ちゃんとした韓ステの解説を書いておこうと思います。
これはそんな哀愁に満ちたエモいコンテンツなのです。

今後、正しい入力方法や、最も速いキャンセルタイミング、スライド入力の是非、練習方法などの解説をしていく予定です。
次回はその前に、なぜ韓ステの方が山ステより速いのかを解説します。

それではまた。

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