見出し画像

向き合う数字 【私の起業20年のあゆみ】

こんにちは、香妃(@leiala)です。


私の起業20年のあゆみ。
これまでザザッと綴っていますが、いかがでしょうか?

まだまだ私の記憶の棚卸しをしている段階で、
の〜んびりな更新ですが、
どうぞ気長にお付き合いいただければと思います。


前回のお話はこちら


■「数字」の違いへの戸惑い

アロマの小売をするようになってみて、
アクセサリーの製作販売とは全然経営の仕方が違うこと。


そこが特に大きく「数字」などに
振り回されてしまった要因だったように思います。


ホームページでお店を始めた当初は、
こういった数字のことはほぼ考えずに運営していました。


何をどうしたらいいのか、をとにかく考えて試してみて、
お客様が喜んでくれるのはどういうことだろう、
自分ができることは何ができるだろう?
それだけでも、意外とうまく回っていたところがあったのです。


けれど、業種が変わればやり方も変わる、
この基本的なことに目の当たりにして戸惑いました。



当たり前の話かもしれませんが、
扱う「商品」によって、

・仕入れ額
・価格の付け方
・仕入れの際の様々手数料
・お客様への発送の際の様々な手数料
・梱包にかかる料金

などなど。。。。違います。


手作りのアクセサリーは、資材費を下回らなければ、
基本赤字にはなりにくいです。
送料もそんなにかかることもなく、気軽に誰でも出来ます。
もちろん、消費期限などもないので
在庫保有していても問題ではありません。
(手作り子供服も同じです。)


一方アロマやハーブの場合は、小売希望価格という
すでに市場で販売されている値段があるため、
その価格を上回らないことが必須です。
(それすると高値転売ですよね。)

値段をつけるのは、仕入れた卸値以上で、
小売希望価格までの金額をつけます。


アロマ精油もハーブティーも消費期限があるので、
その期限内(しかもお客様の使う期間も加味するので、
期限ギリギリまでは保有できません。)


なので、数字的に振り回されたとしていても、
それはお客様の数とか実際の売り上げの前に、
アロマをお店に取り入れた段階で、
「販売する商品の絞り込み」だったり、
「何を専門にするかを明確にする」ことが、
ちゃんとできてなかったなと、
ショップとしては閉めてみて明らかでした。


お客様のニーズなども、
全くなかったわけではないけれど、
ネット上で仕事をし始めた段階で、
「自分(のお店)はこういうスタンスでする」
という芯になる部分があったので、

いくらお客様が「早くして」とか、
「〇〇のようなものがほしい」という
お声があっても参考にするだけにしていたので、
さほど問題点ではなかったなと、感じてます。

(早くほしいならばそういうお店で買えばいいし、
〇〇のようなものがほしいと
他のお店やメーカーが既に出してるものは、
そこで買ってくださればいいと思っていますから。)


1人でできることは限界があるので、
そう思い切らないとスムーズには回せないからです。
(それでもお客様をもてなす気持ちは変わりません。)



なので先に書いた通り、
アロマの商品は無数にあるため、
絞り込みと、どの商品をどれくらい
仕入れたりすればいいのかという、
「在庫管理」での数字にも常に頭がいっぱいでした。



当時の卸契約をしていたアロマメーカーは2社あり、
パートナーシップ講師をしていた
メーカーを入れたら3社扱っていました。
(上記2社だけが販売ではありましたが・・・)


商品は実際に自分自身で使ってみて、
「使いやすいもの・取り入れやすいもの」
を中心に仕入れていました。


それでも、固着在庫になるものも出てきたり、
配送や様々な手数料などの計算など、
帳簿とにらめっこが多くなり、
アロマを入れた当初は相方にも
経理を手伝ってもらったりしてました。


■赤字の最大の原因


当時、配送業社を思い切って
大手会社の代引きが使いたくて取引を開始したのですが、
そこでさらに赤字が発生。。。


しかも、仕入れをする回数も徐々に増やすものの、
送料部分でさらに赤字になりました。


アクセサリーの製作販売しているときから、
ずっとその大手の代引きを使うことが憧れだったんですよね。
まだ当時は今のように個人での取引は
あまり取り合ってくれない時代で、

審査も厳しいと聞いていたけれど、
メーカーとの契約を次々と交わせたことから、
トライしてみたら審査に通ることができて、
この上ない嬉しさを味わったのを今でも思い出します。


最初はオークションかと間違えられて邪気にされたけど、
メーカー契約の件を伝えたら、手のひらを返したかのように
取り合ってくれたのには驚きましたけど^^;

でも、会社の営業さん(ドライバーさんじゃないよ)は、
気さくな方で、わからないことをたくさん教えてくださり、
とても助かりました。


もちろん、憧れだけではなく、
商品を送ることが可能な業者を
入れなければならないというのも、
理由の一つでした。(こういうのも規律や法律があるので。)


憧れに思い切れたことは良かったことだとは思います。
ただ、配送料ってホント頭を悩ませる部分であり、
赤字を加速させる節目はここだ、
ということが判明したのは事実です。


■商売をしていくことの上り坂で出会ったもの。


毎日がいつのタイミングで、何をどう仕入れるか、
いくら予定を立てていても、
よく売れるものだからといって入れすぎてしまうと、
パタリと売れなくなって固着在庫に。

売れるものと売れないものの差も激しく、
いつもタイミングを見計らうことに神経を尖らせていたなと、
今思い起こしてみて、つくづく思います。


とにかく必死だったなーと。苦笑。



それでも、「数字」の魔力は強かった。。。
だんだんと「粗利を上げること」が目標になってきてしまい、
好きだったアロマは、「ビジネス」としての
「モノ」としてしか見えなくなっていました。


いや・・・「ビジネスという名目の損得勘定」
という外部の声に流されてきたところもあるかもしれません。


好きなものが嫌になりたくない、
その気持ちは大きくなり、躁鬱を患うも、
いろいろな対策を考え行動してたです。
(癒しを扱ってるはずなのに
患ってしまった自分への自責や葛藤も激しかったです。)



向き合うところが、
経営数字と躁鬱バランスを取ること。


まずは自分自身と経営存続を目標にしたら、
やるべきことは何か、どうしていけばいいか、
が悩んで考えて行動するを繰り返してた。

少しでもたくさんの案がほしくて、
「占い」を利用し始めたこの頃が、
人生の分岐地点に立っていたのです。



次回に続く。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?