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【音楽ジャンル】現行Synth Punk / シンセパンク #1

シンセパンクのレジェンド、Nervous Genderの唯一のLP Music From Hell(1981)Dark Entriesから初の公式再発されますね。
今回は現在活動中のバンド、もしくはソロアーティストの紹介記事です。

↓前置きは読み飛ばして貰って全然いいです。

元々はギターやベースに相当する主要パートをシンセが担当するパンクロックの中での変り種。
(UK以外の国のPunksが見様見真似でやってみたNew Waveという捉え方もある)
そこから少し定義というか使われる範囲が広がってNew WaveやNew Waveがルーツの音の中でもシンセ主体でパンキッシュなアプローチも含まれる様になりましたが、専門店が出来たりレコード屋の棚にコーナーが出来るような確立したジャンルにはなってはいないので、演奏する側/聴く側がシンセパンクと思えばそうかもと言った位の曖昧な言葉ではあります。
しかし最近はしっかりサブジャンルとしての「Synth Punk」を踏まえて活動をしている人も少し増えてきた様な気がします。
あと、ネットミームから生まれたEgg Punk(もしくはDevocore)というWavyでナード感もあって疾走感があるパンクのサブジャンルもあって、こちらはシンセを使用しているかは定義には無いのですが、シンセパンクの要素も強いバンドも多いです。

紹介したい人達は沢山いるので何回かに分けて投稿します。

Sistema de Entretenimiento (ESP)

Gt./Vo.のSkiperによる仮想日本風なアートワークも印象的なバンド。曲調も含めて今のSynth Punkの代表格の一つかなと思います。
Bandcamp(label)
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Sin Bragas
別名義2018年に出たデモ音源。
こちらの方がシンセの音がより前に出てニューウェイヴ感が強いです。
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The Serfs (USA)

2019年にDetriti Recordsからリリースされた1stアルバムのSounds Of Serfdomはこのレーベルの中でもかなり売れた方じゃないかなと思います。
ガシャガシャ金属質な感触の音が特徴的でしたが2023年秋にリリースを控える3rdアルバムからのリードトラックはギターを使わず、Chris & CoseyだったりSPKやTGがエレクロトポップをやってた時期に音に近くてこちらのアプローチもまた良いです。
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Busted Head Racket (AUS)

Synth Punkというより今だとEgg Punkになると思いますが、その中でも一際クオリティが高いバンド。
2023年のアルバムJUNK FOODのカセット/10inchは本国オーストラリア他、イギリスやポーランドのレーベルからもリリースされている。
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Es (UK)

イギリスのインディレーベルUpset The Rhythmからリリースしている女性四人によるバンド。
ギターレスでPost-Punk的な音にシンセを乗せています。
ライブ動画
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Cosey Mueller (DEU)

Minimal Synth Punk DuoのDas Dasのメンバーでもあり、パンクバンドのGlaasのキーボード担当でもあります。
Synthwave/proto EBM寄りの音。
2023年のカセットはベルリンのPunk/Post-Punk系レーベルのStatic Ageからリリース。
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Schwund (DEU)

この人はDas Dasのもう一人のメンバー。
この名義でDas Dasの前からやってますが最近の音源は重いNDW感が増しています。
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FOTOCOPIA (ESP)

2021年のデモ音源が好評だったスペインのElectro Punk/Synth Punk/EBMな人が初12inchをリリース。しかもスペインの三つのレーベルの共同リリースらしい。
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IZM (USA)

Synth Punkというよりはカシオトーン入りRaw Punkの四曲入りカセット。
特に一曲目ですが、キーボードの音がフューチャリスティックな色が無くパルス音に近くて、個人的にはこれはシンセパンクの正統進化だと思います。
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Pisse (DEU)

ライブ動画
ライブだとパンクバンド感が強いですね。
10年以上活動していると思いますが、音楽的な軸はブレずにリリース毎にどんどん良くなっていってるのは凄い事だと思います。
2023年のEPのlambadaは疾走感とN.D.Wな硬さと遊びのバランスが絶妙で傑作と言っていいんじゃないでしょうか。
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小川直人 / naoto ogawa (JPN)

衝撃のModular Synth Punk!
モジュラーシンセを使う人は沢山居ますがここまでパンキッシュにNew Wave/N.D.WとNoise Industrialの要素を捩じ込んでる人は殆ど居ないと思います。
個人的に7inchで音源を出して欲しいなと思っています。
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↓2021年に投稿した記事です。
70年代末/80年代のバンドから現行の人まで。


↓じわじわ曲を追加しているSpotifyのplaylistです。

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