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日本を変えてくれる代表なんていない

菅総理が立候補しないと表明したことで、実質次の総理大臣候補を決める戦いとなっている自民党総裁選挙2021。

個人的には高市早苗候補を応援している。”物価安定目標のインフレ率2%を達成するまで国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を巡る規律の凍結”という、まともな経済政策を主張している唯一の候補というのが一番大きい理由。

メディア出演の際にも、現在の日本はデフレという異常事態にあり、政府による積極的な財政出動をするチャンスなのだと語っていて、すっごい…と見るたび思っている。

TwitterやYoutubeなどで見かける動画やコメントでも、この点を評価して高市早苗候補を応援している人を見かける。

一方で、応援のつもりなのか他候補を叩いたり、高市早苗の振る舞いを異様に賛美したりするコメントには違和感を覚える。

高市早苗候補だけが日本を守ってくれる、や、他候補になったら日本が終わるなどの”応援”コメントもいっぱい見るけど、なんだか居心地が悪い。

政権奪取時の自民党安倍政権への熱狂をみるようで嫌な記憶が蘇るのだ。

あのときも、民主党政権化では日本が終わる、安倍自民党だけが日本を救ってくれるなどのコメントに溢れていた。自分も学生ながら”日本を救おう”と思って母に自民党への投票をお願いした痛々しい過去を思い出すが、結局自民党も安倍政権も”日本を救って”はくれなかった。

ありえないタイミングで消費増税というありえないカードを切った結果、デフレ脱却には未だ至っていない。

それが現実なのだ。

確かに、デフレ脱却を念頭に置いたまともな経済感覚を持ち、日本を変えてくれそうな政策を語ってくれる高市さんに熱狂したい気持ちのはわかる。しかし、高市早苗さんが総理になったところで、またたく間に日本が復活することはない。他候補が総理になったって、一夜のうちに日本が終わるなんてこともない。

常に世界はグラデーションで変わっていく。徐々に良くなったり、悪くなったり。そんな中で今、日本を変えたいと本気で思って、高市早苗候補を応援している人がすべきことは、”高市早苗を総理に!!”と連呼することや、他候補の悪口をあらゆるメディアで書き続けることでは断じてない。と思う。

票を持った自民党員に「高市さん変に喧嘩っ早そうな人たちに支持されてるな」という印象を持たれる悪影響をちゃんと考えたほうがいい。

もし本気で日本を変えたいと思っているんなら、高市さん含めた4候補をフェアに比較し、それぞれの候補が掲げるどの政策に期待し、応援できるのか、なぜ応援できないのか、といったポジティブな意見を発信していくべきなんじゃないか。

4候補のうち一人だけが総裁になるってことは、高市さんが総理総裁になる確率は乱暴に言えば四分の一。だったら他候補が総理総裁になったときに、デフレ脱却を念頭に置いたまともな経済政策は"票になる”という実感をこの総裁選をきっかけに思ってもらうほうが、よっぽど日本を変えることに繋がるんじゃないかと思う。

他候補サゲの悪口で盛り上がるコメント欄やTwitterを見て、思ったこと。

しょうひぜいが3ぱーせんとになりますように

応援してくれると転職が捗ります