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「シェルブールの雨傘」を今更、観ました。

こんにちは。上級心理カウンセラー&マインドフルネススペシャリスト、マインドフルネスカウンセラーのKIYOです。

先日、是枝監督の「真実」という映画を観て、都市を重ねたカトリーヌ・ドヌーブを観たわけですが、若き日の彼女も観てみたくて、今更ながらに観てみました。

まず、イントロの部分の雨が降っている街並みを上から、傘をさした人達が石畳の上を歩いていくシーンがとても美しくて、ちょっと期待値が上がりました。

しかし、私の知識不足で、この映画が全編ミュージカル仕立てだったとは知らず、ちょっとびっくり&なかなか馴染めなくなってしまいました。

でも、テーマソングは今でもよく聞く曲で、「あぁ、これがこの曲ね(LES PARAPLUIES DE CHERBOURG [I Will Wait for You])」と、少しずつ慣れていった感じです。

この作品はカンヌ映画祭でグランプリを取っているのですが、どういう点が評価されてグランプリなのかなぁ、と考えると、私が理解できる点では、とにかく小物に至るまで、全てのシーンがかわいいし、こだわり尽くされている感じがします。

あんな部屋に住みたい!あんなお洋服を着たい!あんな箪笥が欲しい!あんなベットで寝てみたい!という、なんとも「おフランス、素敵~、メルシー」な感じなのです(決して馬鹿にしていませんよ、本当に可愛いのです)。

そして、どのカットもこだわりつくされていて、丁寧に撮影されているのもすごく良かったです。

で、カトリーヌ・ドヌーブはというと、確かにお人形さんみたいで、すごくかわいい。でも、なぜなんでしょう、私はもっと彼女がキラキラしていて、私のハートをキュンキュンさせてくれると思っていたのに、そうではなかったんですよね…。なぜなんでしょう?

しかし、カトリーヌ・ドヌーブを観ていると、女優として、女性の年の重ね方を堂々と体現していると、私は思います。

ほら、日本の吉永小百合さんが、カトリーヌ・ドヌーブのように、お腹どーんってなってしまっていたら、世の中の小百合ストさん達は、きっとがっかりすると思うんですよね。

日本の女優さんは殆どの人が年を重ねれば重ねる程、年齢不詳になっていく。

ハリウッドに至っては年を重ねれば重ねる程、原形が分からなくなっていく。

でも、カトリーヌ・ドヌーブは年を重ねた分の美しさがあると思います。私が彼女をスクリーンで実際に見始めたのが「ポーラX」ぐらいからですから、私にとっては、彼女が年を重ねていくのを見ていて、それであって美しい事を知っているわけですよね。

だから、若かりし頃の彼女を見ても、確かに、とてつもなくかわいくても、私には今の彼女の方が魅力的に見えるのかもしれません。


話が随分と映画から離れてしまいましたが、ストーリーは良くあるストーリーで、それ以上でもそれ以下でもないコンパクトなものです。

でもそうした2人の若者の人生を、精巧なドールハウスの中で描いた感じが、評価されるポイントなのかも知れないかと思いました。

今週はフレンチウィークなので、お時間があれば、またUPしますね。

ボンソワール。

KIYOでした。

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