良かった事、腹立った事

 今日の何ということもない出来事を投稿しようと思っていたら、社会批判になってしまった。
 書き直す。
 今日は前々から行きたかった地元のカフェに初訪問した。先週は大当たりのカフェで、今週もそこに行こうと思いつつ、新しい店の開拓の野望を優先して初訪問を行った。
 私にとっていいカフェとは、読書または書物または勉強の出来るカフェなので、今日はそういうお店ではないようだった。あるいはコーヒーそしてケーキまたは料理の美味しい店は常に良い。しかし今日のお店はそういうお店でもなかった。多少好みもあるかもしれないが……。

 平日は勤め仕事で疲れており、休日はゆっくり眠りたいと思うのに三連休だと思うとやりたい事が多く寝ているのがもったいなくて午前中の早いうちに起きてしまった。漢方薬を飲むようになってから体調の良い日も増えている。
 土曜は起きて漢方医を受診し、調剤薬局の待ち時間に買い物を済ませ、初めてのタイ料理レストランを開拓して理想的スタートを切った。帰宅後も掃除に炊事、洗濯。完璧だ。
 出来ればもう少しパソコンで書物に向かう時間を増やして、あれこれとやりたいアイディアをまとめられたらよかった。
 いい一日だった。
 日曜も朝から起きて勉強した。本当によい一日だ。

 いま、カントの入門書を読んでいる。入門書も新書以外になるとそうすらすらと読めるものでもない。しかし、私は鈍感でたいへん助かる。頑張ればそのうち読めると無邪気に信じている。あほだと思う。でも、失うものもないし、勉強したいと思ったらやってみようと思う。

 そういえば、今日は過去に言われた嫌な言葉を思い出して苛立っていた。
 ひとつは、とあるSFファンという目上の男性に「ハインラインはきみには難しいよ」と言われた事。もう何年も前だ。そう言われるからにはたいへんなハードSFで理系知識がなくては読み解けない本格派なのだろうと怯んでいた。しかし数年後、ある人が「ハインラインはそんなに難しくないですよ。読めます」と私に言ってくれた。私はその人の言葉が嬉しかった。その人もSFの人も私の事をろくに知らないし、私が何が読めて何の読めない人物なのか見通す力もないと思う。でも、後者の言い分が正しいと思う。
 いや、これは読まずに言っては絶対にいけない事なのだが……ハインラインて、日本の歴史小説でいうなら司馬遼太郎では……。学術論文じゃないという意味で司馬遼太郎くらいなのでは。司馬遼太郎を難しいといわないよね。中学生にも勧められるよね。ハインラインもそうでは? 確かに一般的中学生では理解のおよばない社会的知識は含まれているけど、読めないことはないよ。楽しめない事もないだろう。
 司馬遼太郎信者が福田恆存を難しめと評する事はあっても、司馬遼太郎をそうは言わないのでは。司馬遼太郎の小説の良さは難易度の高さではないのだし。

 ついでに、ポストモダン思想について、最近また目上の男性から「あれは難しい」と勉強しに行くのをとめるような助言をされた事を思い出した。難しい……とは、どういう意味だろう。私をバカだと言いたいのかな。そう受け止めるなと配偶者には怒られた。ポストモダン思想を勉強しても思っているのと違うのではないかという助言だろうと配偶者は言う。いやそれがどういうものだかある程度わかった範囲でそのもう少し先を知りたいだけだよ、それさえも私はその中身をまともにわかっていないと言われるのか。なんでだよ。

 私はどちらかといえば、思想でもポストモダン以外のものへの興味が強い。だからってな。
 勉強してみたいと思うものくらい読ませてよ。私だってネットで遭遇した、初めてマルクス主義という言葉を聞いた人が「『資本論』読んでみます」と言ったときに止めなかったよ。読めるのかもしれないし。大学の先生も思想家の著書を次々勧めて来るタイプの人結構いるみたいだし。解説書読むより原著を読んだほうが理解しやすいという人もいるようだし。
 でもまあ……相手の力量をはかるって、なかなか出来ないよね……。自分も『資本論』読んだことないし。特に当時、クソ長くてややこしくて読みづらいインテリのバイブル(という言い方もこの本にどうかと思うが)という事しか知らなかったし。

 
 

 
 

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