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天職との出会い方

これは私がラジオの相談コーナーでパーソナリティーの方が話していたことの受け売りだが。自分に合う仕事を探すとき、二つの軸から探すと失敗が少ないように思う。
一つは「好きなことを仕事にする」
そしてもう一つは「向いていること、得意なことを仕事にする」


好きなことを仕事にする

好きなことを仕事にするのがいいという意見もあれば、好きなことはむしろ仕事にしない方がいいという意見もあってそのどちらも私は一理あると思う。
好きなことを仕事にすれば四六時中自分の好きなことに時間を使えるのだから幸せだと思う。ただその反面、仕事だと当然いいことばかりではないので嫌なことや落ち込むことがあった時、せっかく好きなものなのにそれを嫌いになってしまうリスクもある。
だったら好きなものは仕事になんかせずに、趣味なりプライベートなものにしておいた方がいいんじゃないか、と。それも一つの正解。

でもそうなると「じゃあ仕事は好きでもないことを"お金のため"と割り切ってやるのがいいのか?」という考えが出てくるし、実際そう考える人が割と多いと思う。
それも一つの方法だとは思う。
でもそれが"いい"のかと問われると、私はそうは思わない。

なんで一度キリしかない貴重な自分の人生の時間を好きでもないことに費やさなければならないのか。割り切れるほど、自分の人生の時間は安いものじゃないんじゃないか。
こう考えるのは私がわがまますぎなのかもしれないけど。


できること・得意なことを仕事にする

好きなことを仕事にするとそれを嫌いになってしまうかもしれないリスクがある。
かといって好きでもないことを仕事にするのは苦痛でしかない。
そしたらどうすれば幸せになるのだろうか。

それは「できること・得意なことを仕事にする」ことなんじゃないかと思う。
極端なことを言えば、これは好きなことである必要はない。好きなことではなかったとしても、得意であるならその作業をこなすのがそこまでの苦にはならないから。
例え好きなことであっても、得意なことじゃなかったらいずれ嫌になってしまう日がくるかもしれない。ましてや好きじゃなくてさらに得意でもないことだったら地獄でしかない。
でも「大して好きじゃないけど、この作業は軽くこなせちゃうんだよな〜」と思うようなことであればそこから好きに転じる可能性もあるし、好きにならなかったとしても「お金のため」と割り切るのが簡単にできるのではないだろうか。

例えば、私はデータ入力などの単純作業と呼ばれるものは好きとは思わないが得意ではある。おそらくそういう仕事に就いていたら業務時間内にちゃっちゃっと作業を終えて定時に退社なんていう生活を送っていたと思う(笑)


「好きなこと」と「得意なこと」はイコールではない

冒頭で私はこの考えがラジオの受け売りだと書いたが、そのラジオではパーソナリティーのパートナーの方はアナウンサーだが学生の頃にディズニーランドでジャングルクルーズのキャストをやっていたそうだ。
ジャングルクルーズといえば船に乗って「あ!あそこにゾウがいる!」などとセリフがあって演技力が問われるキャストの仕事だ。そのため俳優の卵の人たちがアルバイトでやっていることが多いと聞いたことがある。
その方は結果的にアナウンサーという仕事に就いたわけだけど、ディズニーランドで働いているのが好きだったのにオリエンタルランドには就職しなかった。それはその方はディズニーランドで働くことが好きではあるけど、得意のは人前で話す・実況をするということだったから。
もしこの方がディズニーランドで働くのが好きだから、という理由でオリエンタルランドに就職していたら人前で話すという得意分野を活かすことはできなかったかもしれない。

このように、「好きなこと」と「得意なこと」はイコールに限りなく近いが100%イコールと考えない方が天職に出会えるんじゃないかと思う。
この法則を自分にも当てはめて考えてみた。

私はラッキーだった

子供のころから私はずっとダンサーになりたいと言っていた。その夢はやがてミュージカルの舞台で踊るダンサーになりたい、と明確になっていった。
でも大きくなるにつれて、少しずつ自己分析するようになっていくと自分は舞台上に立てるほどの実力はないな、と思うようになった。

なにしろ私は自分に甘い。厳しい特訓は苦手だし、すぐにねを上げる。そんな状態ではプロのダンサーになんてなれっこないものだ。
それに、自分は舞台で輝くほどのカリスマ性は持っていないな、とも思った。認めたくない時期もあったし悔しさもあったけど、今思い返せばそこで冷静な判断をして良かったと思う。

私の「好き」は人前でパフォーマンスをすることだったし、それは今も変わらない。でも、それがミュージカルやダンスというエンターテインメントの世界で活かせるくらい得意かといわれると、そこは違ったんじゃないかな。

教師である親の遺伝も多少あるのか、私は人に教えることが得意だった。
自分では最初は自覚は持てなかったが、きっかけは12年ほど前、自分が初めてバレエのレッスンを指導したときだった。
それはまだ私はフリーランスのインストラクターになる前なのだけれど、この時に参加してくださったお客様から
「今まで習った中で一番わかりやすかった」
「目から鱗が出るような分かりやすさだった」
とほめていただけた。
自分の中ではただ必死に、自分が今まで習った中で先生から教わったことを自分なりに言葉を変えて伝えただけ。でもそれが分かりやすいと評価をしてもらって

「あれ、もしかして私は人に教えるのが得意なのか・・・?」
と思うようになった。

このことに早い段階で気づいて仕事につなげていけたことは本当にラッキーだったと思うし、その上教えることが嫌ではなく、むしろ楽しいと思えたのもラッキーなことだったと思う。
得意だったとしても、「つまんない」って思ってしまっていたら仕事にならなかっただろう。

そこから面白いきっかけの連続で私はフィットネス業界に出会い、そこに足を踏み入れてインストラクターという職業に出会ったのだけれど、これがまさに私の天職との出会いだった。

インストラクターという仕事は人に「教える」仕事であると同時に、「人前でパフォーマンスを見せる」という側面もある仕事だ。
つまり、偶然にも私の「好き」と「得意」の両方を持ち合わせている仕事だったのだ。

天職の探し方

「好きなこと」と「得意なこと」の両方を叶えてくれる仕事に出会える人はそんなに多くはない。そして、出会えたとしてもそれを仕事にするところまでつないで行ける人もまた多くはないだろう。
そんな中で、私は本当にラッキーな人間だと思う。

でも、どちらか片方だけでも叶えている仕事なら、見つけられるかもしれない。むしろ、どちらか片方でも叶えてくれる仕事を見つけることが幸せにつながるんじゃないかと思う。

「好きなこと」を優先したいか、それとも「得意なこと」を優先したいのか。
どちらを優先するかを自分の中で決めて、そのゴールをセットしたうえで仕事を探していけば、天職に出会える確率はグッと上がるんじゃないかな。

本当はもっと色々整理して語りたかったのだけど、結局うまくまとまらない文章になってしまった気がします。
稚拙な文章ですが、仕事探しに悩んでいる方にとって少しでもモヤモヤを晴らすきっかけになれたら嬉しいです。

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